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2015.07.29
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どんなにマジメで律義な人でも、時にはやむを得ない事情でドタキャンしてしまうケースがあるもの。ただ、本人としては「仕方のない」ドタキャンでも、相手に与える心象は悪くなりがちです。だからこそ、なるべく相手を怒らせず、関係を悪化させないドタキャンの仕方を知りたいところ。そこで、男女コミュニケーションアドバイザーの植田愛美さんに、ドタキャンのコツを伺いました。
「恋愛、友達、ビジネスなど、様々な相手関係のドタキャンがありますが、すべてに共通して言えるポイントは『結論から先に言う』ということ。長い前置きや言い訳から始めるのは絶対ダメです。また、基本的なことですが、連絡は電話で。ドタキャンにおいて一番大切なのは、相手に『私は軽んじられている』と思わせないことなのです」(植田さん)
ドタキャンするときは、いかに誠意を見せるかが大事とのこと。声のトーンを変えるなど、いつもとは少し違った雰囲気を出すよう心がけると良いようです。
「言い訳がましくなるのはダメですが、結論を述べた後に必ずドタキャンの理由は言うべきです。そのときも相手を見極めて、場合によっては多少盛って話すのも一つの手段でしょう。いくらその理由が正当でも、相手に『私はそれに負けるんだ』と思わせてはダメですから」(同)
ドタキャンの理由をきちんと伝えることも、ビジネスや恋愛、友達など、すべてのシーンに共通することですが、特に恋愛関係の女性相手にドタキャンする場合は注意が必要。植田さんいわく「女性は愛情を視覚化したがる(たとえばプレゼントの金額で愛情をはかる、など)ので、なるべく分かりやすい理由で相手を納得させる必要がある」とのことです。反対に、男性に対してドタキャンの理由を出し過ぎると、かえって「めんどくさい」と思われることもあるので、対男性では、あっさりと理由を述べるのが良いようです。
「ただし、相手を納得させるためにウソをつくのは禁物。少し大げさですが、『親が体調を崩して……』とウソの理由を言ったら、実家に彼女がお見舞いに来てしまったという話もありますから。事実を偽るのではなくあくまで言い方の表現を『盛る』だけにしましょう。また、そういう意味でも、必ずドタキャンを伝える前に、シミュレーションを行うことが重要。相手がどんな反応を示すのか、あるいはその理由で相手が納得してくれるのかを一度頭の中で描いてみると、より良い対応ができるはずです」(同)
結論から先に言い、分かりやすく理由を伝える。どんな関係性の相手でも、これがドタキャンにおけるコツと言えそうですが、さらにもう1つ心がけるべきことがあるようです。
「恋愛や友達関係の相手に対しては、必ず代案を出すこと。それがないと相手は『軽んじられている』という印象を抱きますから。ただし、ビジネスについては、その場で代案を出すのは身勝手なイメージにつながります。1日くらい空けてから仕切り直して『大変恐縮ですが、またお時間ありましたら…』と再交渉するのが良いでしょう」(同)
結論・理由・代案。シンプルなことですが、この3つをきちんと伝えることが、ドタキャンの傷を深くしないコツと言えそうです。
ドタキャンしなければならないということは、自分もバタバタしているケースが多いわけですが、だからといってドタキャンの連絡を粗末に行うのは厳禁。「あのときこうしていれば…」と後悔しないよう、入念なシミュレーションをした上でドタキャンの連絡を入れましょう。
(有井太郎+プレスラボ)初出 2013/3/26
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