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2017.07.30
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2017.07.30
恋人や友達と過ごす時間も好きだけれど、一人で過ごす時間も好き! というより、むしろ一人の時間がないとツライ…という人いますよね。そもそも「一人になりたい」とはどういうことなのか? 心理カウンセラーの山根しんいちさんに伺いました。
「私たちは、日々、『楽しい』や『ムカつく』など、いろいろな感情を感じながら生活しています。そしてその感情は、一人でいるときよりも、他人と一緒にいるときのほうが強く感じます。ということは、それだけ心のエネルギーを使っているのです。友達と話をして大笑いが続いた後に、ふと、(疲れた…)と感じたことはありませんか? 楽しい感情を感じているときにも、心のエネルギーが使われて疲れるのです。ところが、一人になると、感情の起伏が緩やかになり、使われる心のエネルギーが少なくなります。なので、ほっとして、気が楽になる感じがするのです」(山根さん)
人と一緒にいるだけで、心のエネルギーは消耗するのですね。恋人や友達が急に「一人になりたい」などと言い出して心配になったり、たまに自分自身も一人の時間が欲しくなったりしますよね。それは心のエネルギーが切れてしまったということでしょうか?
「心のエネルギーが切れるとまではいかなくとも、だいぶ弱くなっているのでしょう。急に一人になりたいと思う人は、人と一緒にいるときに、我慢している人です。自分でも気づかないうちに限界まで我慢してしまい、『もう無理』というところで突如一人になりたくなってしまう。何を我慢して一人になりたくなるのかは、人によって千差万別ですが、主に以下のような場合があります。
1.恋人や友達と一緒にいることは楽しいけれど、そのテンションを続けるのは自分のペースと違うので、少し休みたくて一人になりたい。
2.ほかの誰かと一緒にいる状況自体を不快に思いイライラして辛いので、その場から離れたくて一人になりたい。
3.実は一人ぼっちになるのが怖く、緊張感を感じながら人と一緒にいるため、緊張から解放されたくて一人になりたい。
1、2の場合は、本当に一人にしてあげると良いのですが、3の場合は、一人のときにそっと声をかけてあげると、元々感じていた一人ぼっちに対する怖れが緩和されて、喜びを感じたりします」(同)
心の底から「一人になりたい」と思っている場合と、「一人になりたい」と言いながらも本当は「一人になりたくない」と思っている場合があるんですね。
また、逆に一人になるのが苦手という人もいますよね。一人の時間を必要とし習慣化している人とそうではない人の違いは何でしょうか?
「人と一緒にいるとき、イライラしたり落ち込んだりと心が乱されやすい人や、人と会うこと自体が怖いと感じるような人。心の平安を保ちたいという思いから一人でいることを好む傾向があります」(同)
「人と一緒にいるのが楽な人。人から愛されることを自然に受け取れる素質を持っている人です。末っ子タイプに多いと言えます」(同)
一人の時間が必要ないというのは、筆者からすると驚きですが、一人が好きな人もそうでない人も、一人になったときには、読書をしたり、DVDを見たり、散策をしたりと思い思いに過ごしていますよね。なんとなく過ごしていた一人の時間も、その理由を知ることで、より良い時間となるよう見直せるかもしれませんね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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