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2018.10.21
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2018.10.21
手塚治虫先生の『ブラック・ジャック』といえば、「医師の免許も博士号もないが、メスをふるえば世界一の名外科医」というブラック・ジャックを主人公にした名作医療漫画です。ただし、全て自由診療で法外な治療費を取るので、大金を用意できる患者でなければブラック・ジャックの奇跡の腕を利用できません。相当儲けていると考えられますが、ではブラック・ジャックは作中でいくら稼いだでしょうか?
秋田書店刊行の少年チャンピオンコミックス全25巻を底本に、筆者(バカ)がブラック・ジャックの受け取った報酬をカウントしてみました。
ブラック・ジャックの報酬がいくらになるかは、ブラック・ジャック自身の気持ちに大きく左右されます。例えば恩師である本間丈太郎先生の娘さんなら無報酬でも手術を行いますし、「どうしても治したい」「生きたい」という気持ちを見せる患者には無報酬かそれに近い形で治療を行ってくれたりします。しかし、相手が大金持ちだったり、自分の気が進まなかったりする場合には法外な報酬をふっかけるのです。
その報酬が受け取れなかったケースもあります。例えば、18巻に収録されている第173話「身代わり」では、「口止め料50万ドル、スタントマン料50万ドル、手術料50万ドル、計150万ドル」を請求していますが、結局クライアントが「50万どころかビタ一文だってやるもんかっ!!」と毒づいていますので、この150万ドルは受け取っていません(と考えざるを得ません)。このように多額の報酬を約束されていながら結局無報酬だったというエピソードも多いのです。
また、そもそも作中で報酬がいくらなのか不明なエピソードも多くあります。さらには報酬が現物で支払われ、その価値が明示されないこともあります。例えば、16巻に収録されている第144話「鳥たちと野郎ども」では、報酬は南イタリアの「干潟の土地300エーカー」でした。これなどいくらの価値があるのかよく分かりません。
では、少年チャンピオンコミックス『ブラック・ジャック』全25巻でブラック・ジャックが受け取った報酬の総額は、上記のような金額不明、価値不明のものを除いていくらになるのでしょうか?
筆者(バカ)のカウントが正しければ、その総額は「200億7,788万9,558円」※です。
※ブラック・ジャックが受け取った報酬の通貨単位は「円」「ドル」「マルク」「リラ」「クローナ」の5種類です。現在ではマルク、リラは廃止され、ドイツ・イタリアともEUの通貨「ユーロ」を使用しています。通貨切り替えの際に「1ユーロ=1.95583ドイツマルク」「1ユーロ=1,936.27リラ」という固定レートが適用されました。これを用いて「1マルク=67円」「1リラ=0.68円」とし、「1ドル=112円」「1ユーロ=132円」「1クローナ=12円」で計算しました。
11巻に収録された第99話「宝島」というエピソードでは、ブラック・ジャックがこれまで稼いだお金を強奪すべく、ブラック・ジャックを誘拐する強盗団が登場します。その強盗団のリーダーは、
「先生はずいぶん
世界をマタにかけて
がめつくかせぎなすった
総額ざっと百億ドル……
そいつを
一つ
われわれにそっくり
寄付していただこうと
こういうわけだ」
と言っています(ブラック・ジャックもこの金額を否定していません)。この言葉が正しいのであれば、このエピソードまでにブラック・ジャックは「1兆1,200億円」も稼いだことになります。上記の筆者(バカ)がカウントした金額とかぶりがないとすれば、合計「1兆1,400億7,788億9,558円」が、ブラック・ジャックが稼いだ総額と推計できます。
また上記の金額不明、価値不明の報酬を入れるとさらに総額は大きなものになります。
以下が筆者(バカ)がカウントしたブラック・ジャックの受け取った報酬一覧です。ネタバレを含みますのでご注意ください。
1巻 第1話「医者はどこだ!」
⇒報酬金額不明
「おい! 世界中をしらべてなおせる名医を呼ぶのだっ 金に糸目はつけんぞっ」と言う世界一の実業家ニクラ氏がクライアント。途中で「手術費10億円でどうです?」というコマがあるので、実際に10億円取っている可能性あり。
1巻 第2話「海のストレンジャー」
⇒0円(ただ働き)
現金輸送車を襲った犯人たちにさらわれ、船に監禁。リーダーの男の弟を治療させられる。
1巻 第3話「ミユキとベン」
⇒報酬金額不明
不良少年に500万円を請求するも、その少年が強盗を企て警官に撃たれて死亡。少年の臓器を使って少女を治療。
1巻 第4話「アナフィラキシー」
⇒10,000,000円
代々軍人の家系であるメーソン家の跡取り息子ジョージを治療するも、手術成功後、ジョージは軍人に戻ることを悲観して自殺。父親はブラック・ジャックを殺しそうになるが看護婦が間一髪銃撃して止める。父親は瀕死の状態となるが、ブラック・ジャックは「だが あと1,000万円もらえば命だけは保証しよう」と言うのだった。この「1,000万円」は支払われたのか、ブラック・ジャックが手術を行ったのかは不明。
1巻 第5話「人間鳥」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックが少女に翼を付けて飛べるようにするというエピソード。手術の代金など詳細は不明。
1巻 第6話「海賊の腕」
⇒報酬金額不明
正確には「700-800万円」とブラック・ジャックは発言。ただし「あの子が立ち直って一人前の社会人になったら返してもらうさ」なので、実際には受け取ってはいないと推測される。また金額が正確には分からないので計上せず。
1巻 第7話「ふたりの修二」
⇒40,000,000円
性転換手術の代金として請求しているが、実際は手術をしていなかったので、これは「催眠術」の対価ということになる。
1巻 第8話「鬼子母神の息子」
⇒報酬金額不明
「お金は希望どおり出すっていってるんだよ」というクライアントなので、高額を受け取ったことは推測できるが、詳細な金額は不明。
2巻 第9話「ナダレ」
⇒報酬金額不明
シカの脳を胴体部分に移植する手術を行う。対価など一切不明。
2巻 第10話「畸形嚢腫」
⇒報酬金額不明
ピノコの誕生譚となるエピソード。クライアントは「身分の高い方」とだけ明かされ、報酬も高額だったと思われるものの、金額は不明。
2巻 第11話「ピノコ愛してる」
⇒0円(ただ働き)
やたらと手術代をねぎるクライアント。金額交渉の間に患者が死亡。お金を取りはぐれる。
2巻 第12話「その子を殺すな!」
⇒報酬金額不明
心霊手術を行う超能力者との対決エピソード。ブラック・ジャックがいくらで仕事を受けたか金額は不明。
2巻 第13話「雪の夜ばなし」
⇒0円(ただ働き)
3,000万円で目に見えない母親の手術を請け負う。無事に手術をやり通すが、目に見えない世界へ連れていかれそうになったブラック・ジャックは3,000万円返してなんとか事なきを得る。
2巻 第14話「ダーティ・ジャック」
⇒0円(ただ働き)
トンネルの崩落事故にスクールバスと共に巻き込まれる。トンネル内で子供たちの手当を行うべく、外部との連絡を取るように務めるが……。
2巻 第15話「ピノコ再び」
⇒0円(ただ働き)
自分の腹膜炎を自分で手術したので報酬はなし。
2巻 第16話「とざされた記憶」
⇒0円(ただ働き)
「そのかわり成功したら何百万円でも支払ってやる」というクライアントだったが、患者とともに大爆発に巻き込まれて死亡。そのためお金を取りはぐれる。
2巻 第17話「二度死んだ少年」
⇒報酬金額不明
「もちろん おれいはどんなことでもする きみのいいなりの礼金をはらおう」というクライアントだったので、相当の金額をもらったと思われるが詳細は不明。
3巻 第18話「木の芽」
⇒0円(ただ働き)
弟思いの兄から「3万2,000円」を治療費の前払いとして受け取るも、「このお金は返す 幹男くんなにか買ってやりな」と返却。
3巻 第19話「発作」
⇒0円(ただ働き)
ピノコが見つけてきた患者だったがただのヒステリーだったので、診察料は「ばかばかしい いりませんよ!」と辞退。結局ピノコにピアノを買ってあげた分だけ損。
3巻 第20話「血がとまらない」
⇒0円(ただ働き)
若いカップルのために「手術したふり」を行うも、クライアントが死亡。お金を取っていないと思われる。
3巻 第21話「誘拐」
⇒0ドル(ただ働き)
カイナン民主共和国に出張して手術を行う。「オヤクソク五十万ドルデゴザル」と差し出されたアタッシェケースを「けっこう」と受け取る。ところがピノコがさらわれ、大統領の手術に失敗しなければ殺すと脅迫される。手術は失敗したと発表され、国民の非難を受けたブラック・ジャックはアタッシェケースを返すハメに。ただ誘拐犯と対決して捕らえたため、その報奨金を受け取った可能性あり。また、結局手術は成功していたわけなので、50万ドルを受け取った可能性もある。また、この話は上記のとおり最初は「50万ドル」と報酬を記載しているのに、途中から20万ドルで話が進む。ネームの統一ミスだと思われる。
3巻 第22話「万引き犬」
⇒報酬金額不明
本編はイヌを手術して救う話だが、こちらはただ働き。ただ上記のカイナン民主共和国の大統領から豪勢なダイヤのネックレスが贈られる。報酬の一種だがこの価値が不明。地震で家が倒壊したのでその分の出費が大きかったと思われる。
3巻 第23話「パク船長」
⇒0円(ただ働き)
密航船の船長を手当する。代金は300万円だが、それを受領する段階で一悶着あったため、そのどさくさで受け取り損なったと思われる。
3巻 第24話「白葉さま」
⇒報酬金額不明
「魚鱗癬」という皮膚病を「へびのたたりだ」と言う祈祷師と、治療を巡って対決。報酬は「だがもし なおせたら おまえさんが いままで かせいだ 祈とう料をそっくり出す…………そういうカケでどうだね」という取り決め。ブラック・ジャックは皮膚の全張り替えという荒技で見事に治してみせるが金額は不明。また、皮膚を得るため「一家心中の遺体」が出るまで宿で連泊し続けたため、その分の出費はかさんだと推測できる。
3巻 第25話「ときには真珠のように」
⇒0円(ただ働き)
「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね…………………」という名言が登場するエピソード。自分の恩師を救うために救命措置を行ったので無報酬。
3巻 第26話「獅子面病」
⇒0円(ただ働き)
獅子面病という難病にかかった患者を治療することができれば「医師免許」を交付してやろう、という課題にブラック・ジャックが挑むエピソード。そのため無報酬。治療には成功するも結局医師免許は交付されず。
3巻 第27話「閉ざされた三人」
⇒報酬金額不明
地下水の汲み上げすぎでデパートが傾き、父子とともにエレベータ内に閉じ込められるブラック・ジャック。「そしてこの手術代は…………デパート側からタップリとってやるぞ……タップリとな!!」と去って行くブラック・ジャックだったが、結局その金額がいくらだったのかは不明。
4巻 第28話「焼け焦げた人形」
⇒0円(ただ働き)
やくざの父親から息子への皮膚移植手術を行う。
4巻 第29話「しずむ女」
⇒0円(ただ働き)
公害病に侵された少女を救うべく手術を行うブラック・ジャック。少女が悲しい結末となったため、少女のためになるはずのお金は取れなかった。
4巻 第30話「ピノコ生きてる」
⇒0円(ただ働き)
白血病になったピノコを救うためにブラック・ジャックが奮闘するエピソード。クライアントがないため当然無報酬。
4巻 第31話「ある教師と生徒」
⇒報酬金額不明
自分が厳しく指導していた生徒がクルマに飛び込んで自殺を図る。責任を感じた教師はブラック・ジャックに相談するも、手術代は1,000万円と言われる。教師は交通事故に遭い、自分が死んだら生命保険の1,000万円がおりるので、それを生徒の治療費に充ててくれるようブラック・ジャックに言う。しかし、ブラック・ジャックは両方を手術で救ってみせるのだった。この2人の手術代はどこからもお金が取れなかったと思われる。ただ、回復した教師がなんとか1,000万円を工面した可能性はある。
4巻 第32話「2人のジャン」
⇒300,000マルク
シャム双生児の患者の片方の頭を切り離す手術を担当。
4巻 第33話「誤診」
⇒100,000,000円
手術後に「これはお礼だ」と封筒が渡されているが、いくら入っていたのか不明。封筒の厚みから多くても30万円ほどと推測できるが……。また、このエピソードの中で「ナントカいう社長の心臓手術には一億円とったってホントか?」と言われたブラック・ジャックが「ああ」と答えているので、この1億円をここにカウントする。
4巻 第34話「目撃者」
⇒0円(ただ働き)
爆発犯を見た少女の証言を得るため、眼球移植の手術を行う。捜査に執念を燃やす下田警部は、捜査費用全額の3,000万円を手術代に充てる、と申し出る。眼球を移植してもたった5分しか見えるようにしかならない、光を失った少女にそんな残酷なことはできないと嫌がるブラック・ジャックだったが渋々承諾。「警部 三千万円は彼女にやってください 約束ですぜ」とブラック・ジャックは去って行ったので、結局報酬は受け取らず。
4巻 第35話「赤ちゃんのバラード」
⇒0円(ただ働き)
不良少女がコインロッカーに赤ちゃんが捨てられているのを発見。その手術がブラック・ジャックに持ち込まれる。不良少女の家は資産家で、家の金庫から札束を持ち出し、ブラック・ジャックに渡すものの、「わたしはぬすんだ金はいらんっ 持って帰れっ」と突き返す。そのため無報酬。
4巻 第36話「純華飯店」
⇒0円(ただ働き)
中華料理店の頑固おやじの胆石除去手術を「うそつき代は高いですよ」と引き受けるが、おやじが自分の息子に治してもらいたがっているのを知り(また息子が日本に向かっているのを知り)治せなかったといって、やぶ医者のふりをして退散。結局お金を取れず。
4巻 第37話「からだが石に…」
⇒1,000,000リラ
筋肉の部分がだんだん骨に変わっていく進行性化骨性筋炎にかかった少年を救うため、少年の脳を別の体に移植する手術に挑む。正確には、100万リラはこの病気の治療がかなったらもらえる賞金。ブラック・ジャックが成功したのかは最後まで分からない。
5巻 第38話「めぐり会い」
⇒0円
ブラック・ジャックが医局時代に恋をした女性についてのエピソード。そのため仕事が登場せず。
5巻 第39話「人面瘡」
⇒0円(ただ働き)
「そうですね 病気にもよるが 手術代をふくめて 五百万から三千万!」と自らの治療費について語っている。しかし、治療後にお金の回収に出掛けたところで患者と揉め、結局取りはぐれる。
5巻 第40話「にいちゃんをかえせ!!」
⇒0円(ただ働き)
怪獣の着ぐるみに入るスーツアクターが象皮病にかかる。その治療を請け負うが、報酬は「あの番組が終わったら ゴーラスのぬいぐるみを ピノコにゆずってくれませんか 一千万のダイヤよりよろこびますよ」と語ったとおり、怪獣のきぐるみ。そのためほとんど無報酬。
5巻 第41話「二つの愛」
⇒0円(ただ働き)
別人の腕を、両腕を失った寿司職人に移植する手術を行う。報酬は「フフ……しんぱいしなさんな うまくつながれば その手でうまいスシをたべさせてもらう それで帳消しにしましょう」と話し、無報酬。
5巻 第42話「はるかなる国から」
⇒0円(ただ働き)
自分の腕をけなされたブラック・ジャックが、意地をかけて同じ病気の患者の治療に挑む。ブラック・ジャックを貶めた医師と同時刻に手術を開始するというこだわりまで見せた。当然、ブラック・ジャックの意地から出た手術なので無報酬。それどころか、手術室を1時間100万円で借りているので、相当な赤字になったと考えられる。
5巻 第43話「白いライオン」
⇒報酬金額不明
白いライオンの子が弱っているので診てほしいと頼まれるが、報酬など全く不明。
5巻 第44話「電話が三度なった」
⇒0円(ただ働き)
強欲な医者に復讐を誓う少年がピノコを誘拐。ブラック・ジャックが銃撃されるが、少年の姉も銃弾に倒れる。姉と自分に手術を行うが当然無報酬。
5巻 第45話「ピノコ還る!」
⇒4,000,000円(ただ働き)
ブラック・ジャックの家に泥棒が入るが、ピノコはその泥棒と親しくなってしまう。ピノコはブラック・ジャックから月200円×10年分を前借りし泥棒に渡してやるが、ギャンブルでスッテンテンに。挙げ句、ピノコを探しに来たブラック・ジャックのクルマに当たり屋を仕掛ける始末。重症を負ってその治療をブラック・ジャックが行うはめになる。当然無報酬。それどころか、泥棒に札束を一つくれてやる。このエピソードの中に、外出から戻ってきたブラック・ジャックが封をした札束を取り出して数えるシーンがある。(かなり厚いのだが)一束100万円だとすると最低でも400万円。このお金を計上。
5巻 第46話「アリの足」
⇒0円
小児麻痺を患い、足が不自由になった少年が、かつてブラック・ジャックが歩いたコースをたどるというエピソード。仕事ではないので報酬関連の描写なし。
6巻 第47話「針」
⇒報酬金額不明
針の先が折れて血管を流れるというエピソード。ブラック・ジャックが手術を終えた後にこれが起こる。治療費などの描写がないため金額不明。ただ「いや…ブラック・ジャック先生 いつもながらおせわになりました」と医師がブラック・ジャックに礼を述べて見送っているので、ブラック・ジャックは、この病院では難しいとされた手術を「患者からのご指名で」ちょくちょく担当し、報酬を得ているのかもしれない。
6巻 第48話「灰色の館」
⇒150,000,000円
大やけどを負った兄を元の姿に戻したいという、妹からの依頼。「お金は銀行にふりこみますわ」と言われているが、これが「全てが終わったら」という意味であればブラック・ジャックはお金を受け取っていない可能性もある。
6巻 第49話「化身」
⇒500,000ドル
牧場主の息子が交通事故で瀕死の状態に。脳の移植手術を行う。
6巻 第50話「ブラック・クイーン」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックが女版ブラック・ジャック、「ブラック・クイーン」といわれる外科医に出会うエピソード。ブラック・クイーンの彼氏が交通事故で足を切断しなければならない状況に。ブラック・クイーンを思いやったブラック・ジャックが手術を代行する。無報酬。ブラック・クイーンへのプレゼントを購入したがこれが無駄になったので実質赤字かも。
6巻 第51話「ちぢむ!」
⇒報酬金額不明
アフリカで「体がちぢむ」という奇病が発生。恩師の戸隠先生に呼ばれたブラック・ジャックはいったん逃げだそうとするが、病死した動物に触れたので感染が疑われ、逃げられなくなる。戸隠先生に3,000万円を要求しているが、それが受け取れたのかは不明。「三千万円の仕事だ さいごまでわたしは逃げんぞ いったん約束したら かならずやりとげるのが わたしの信条だ」とブラック・ジャックが言ってはいるが。
6巻 第52話「えらばれたマスク」
⇒70,000,000円
母親と幼い自分を捨てて女と逃げた、ブラック・ジャックの父親からの依頼。
6巻 第53話「のろわれた手術」
⇒40,000,000円
ミイラの呪いといわれる事故でけがをした3人の医師の手術を行う。ブラック・ジャックはミイラの手術も行う。「ひとり一千万として四人四千万円 わるくないしごとだ」と術後に語るブラック・ジャック。「こないだはこないだ あれから一週間たってますよ 四千万円にねあがりしましたがどうですか?」と値段交渉もしている。
6巻 第54話「なんという舌」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックによって両腕をつけかえられた少年が血のにじむような努力をしてソロバン全国大会に挑むエピソード。手術代などの描写がないため報酬の金額は不明。
6巻 第55話「イレズミの男」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックが過去に行った手術を振り返るエピソード。やくざの大親分ががんにかかるが、全身に彫ったイレズミを傷つけずにメスを入れろ、と言う。相当高額な報酬を受け取ったと思われるが、その金額が分かる描写はない。
6巻 第56話「水頭症」
⇒報酬金額不明
水頭症の少年の手術を「一生かかっても手術代はらうろ」という少年に「その約束守るな?」と応じて引き受ける。一応、少年が手術代の借用書を差し出しているが、金額は不明。
7巻 第57話「シャチの詩」
⇒報酬金額不明
シャチを治療するエピソード。シャチが運んできた真珠が多量にあるがお金に換算した価値は不明。
7巻 第58話「スター誕生」
⇒報酬金額不明
上京した少女の顔を整形するエピソード。芸能事務所がお金を支払ったはずだが、詳細な金額についての描写がないため不明。
7巻 第59話「コルシカの兄弟」
⇒20,000,000円
サーカスで事故があり、軽業師の「双子の兄弟」の片方が重体に。サーカスの団長からの依頼でブラック・ジャックが手術に臨むエピソード。最初は1,000万円で引き受けたが、結局双子両方の治療となったので「二人なおしたんだから二千万円ね」と団長に請求。ただ、この主張が通ったかどうかは、正確には不明。一応2,000万円とカウント。
7巻 第60話「オオカミ少女」
⇒0円(ただ働き)
ある国の国境近くで山中に逃げたブラック・ジャック。山小屋に一人で住む少女に助けられるが、その少女は「狼咽ウルフスラッケン」だった。助けてもらった恩返しに少女の整形手術を行う。無報酬。
7巻 第61話「ハローCQ」
⇒40,000,100円
ハムで友情を育んだ二人の少年のエピソード。ブラック・ジャックは最初片方の少年に「4,000万円」をふっかけ、その後は「100円」でいいと持ち掛ける。最初の4,000万円は別の人から受け取るので、両方からしっかり回収したとすれば、計4,000万100円になる。
7巻 第62話「ピノコ・ラブストーリー」
⇒報酬金額不明
ピノコの友達の男の子がブラック・ジャックのところにかつぎこまれる。その男の子は心臓が右にあって……というエピソード。男の子の両親が「先生 うちの子が先生のおじょうさんとおともだちだそうで……」と言っているので、診療費などは取っていないと推測できる。
7巻 第63話「地下壕にて」
⇒報酬金額不明
大企業の社長が5,000万円の手術代を支払わない。談判のため社長室に乗り込むブラック・ジャックだったが、重役達と共にビルの地下壕に閉じ込められる、というエピソード。ビルの壁に穴を開けるためにメスを3本駄目にしている。取り立てもうまくいかなかったので大赤字。
7巻 第64話「デベソの達」
⇒3,000,000円
化石の発掘に命を懸ける青年のヘルニアを手術するエピソード。「よろしい その金を手術代にあててください」と化石の保存に文部省が出すお金をあてにする発言をしている。本当にもらえたかは怪しいところだが、満額入ったとして計上。
7巻 第65話「おばあちゃん」
⇒30,000,000円
一生かかっても手術代を支払うことを約束した母親と息子のエピソード。「それを聞きたかった」という有名なセリフが登場する。ただこの3,000万円は長期に渡っての分割払い。支払いを約束したということで計上。
7巻 第66話「ガス」
⇒0円
ピノコが青酸カリ入りのカプセルを誤飲してしまうエピソード。身内の治療なので当然無報酬。
8巻 第67話「ストラディバリウス」
⇒0円(ただ働き)
世界的バイオリニスト・モロゾフ氏と乗り合わせた飛行機が不時着するというエピソード。飛行機に道具を置いて避難場所に向かったため、モルヒネさえないブラック・ジャックはモロゾフ氏を満足に治療できない。緊急事態なため無報酬。
8巻 第68話「灰とダイヤモンド」
⇒報酬金額不明
自分の体内に30億円分のダイヤを埋め込んだ富豪のエピソード。この手術を担当したのはブラック・ジャックだが、いくらで引き受けたのかの描写がない。そのため金額は不明。ただ30億円分のダイヤはいったんはブラック・ジャックのものになったと考えることもでき、30億円稼いだともいえる。
8巻 第69話「魔王大尉」
⇒1,000,000ドル
ベトナム戦争時に虐殺事件を起こし、「魔王大尉」と呼ばれた軍人を手術するエピソード。
8巻 第70話「ネコと庄造と」
⇒25,000,000円
大雪で家が押しつぶされ、一人生き残った夫・庄造は脳血腫のためネコを家族と思い込む、というエピソード。ブラック・ジャックは脳血腫を取り除くことに成功するが……。
8巻 第71話「友よいずこ」
⇒0円
ブラック・ジャックの顔の皮膚がどのように移植されたのかというエピソード。
8巻 第72話「サギ師志願」
⇒0円(ただ働き)
医師が患者の両親と一緒になってブラック・ジャックに3,000万円の偽小切手をつかませ、川崎病の子供の手術をさせる……というエピソード。
8巻 第73話「報復」
⇒0円
ブラック・ジャックが医師法違反の容疑で警察に捕まるというエピソード。
8巻 第74話「かりそめの愛を」
⇒10,000,000円
がんで死が近い少女が「せめて結婚式を経験したい」と両親に言い、夫役を手術込みでブラック・ジャックが引き受ける、というエピソード。
8巻 第75話「古和医院」
⇒0円(ただ働き)
30年間無医村で働く医師を手伝うというエピソード。「わたしはね先生にほれこんだんですよ…… フフフフ… だからこそオペもお手伝いしたんだ」とのことなので無報酬。
8巻 第76話「道すがら」
⇒報酬金額不明
ピレネー山脈のある峠で強盗団に襲われるエピソード。ブラック・ジャックは富豪の娘を治療し、報酬を受け取って帰るところだったが、その報酬を全て盗賊に奪われる。このお金は最後に戻ってくるが、金額は不明。封をした札束が少なくとも7つあるように見えるが、通貨の単位も分からない。
9巻 第77話「タイムアウト」
⇒0円(ただ働き)
交通事故に遭った子供を臨時の手術で救うエピソード。5,000万円を支払うといった槍杉建設の男が結局約束を守らず、ブラック・ジャックは、子供が差し出した風車を「いただいておこう 五千万円のかわりだ」と持っていく。
9巻 第78話「なにかが山を…」
⇒0円(ただ働き)
山中でクルマがエンスト。イヌがいるので後をついていくと狂犬病の患者が……というエピソード。ブラック・ジャックは自分もイヌに咬まれるなどさんざんな目に遭う。しかも無報酬。ただ「心配するな 金はある所にはたっぷりあるんだ! ハハハハハ……」とお金持ちからふんだくる気満々。いくら取ったのかは不明。
9巻 第79話「ふたりの黒い医者」
⇒1,000,000円
兄妹から、交通事故で背骨を折った母親の手術を依頼される。その代金が100万円。ところが、その母親はドクター・キリコに自分の安楽死を100万円で依頼していた。手術は成功したが……。
9巻 第80話「水とあくたれ」
⇒0円
マリー症にかかった水泳のうまい少年のエピソード。やけになった少年に500万円を奪われるが、「その金で葬式を出してやりたまえ……」と寄付。
9巻 第81話「犬のささやき」
⇒3,000,000円
イヌに死んだ彼女の声をしゃべらせたいという依頼を受けて手術。
9巻 第82話「絵が死んでいる!」
⇒70,000,000円
南の島で核実験に遭遇した画家ゴ・ギャンが、絵を描き上げるまで生きさせてくれと手術を依頼。7,000万円を請求するが、ゴ・ギャンは描き上げた絵を売ればいい、と提案。ブラック・ジャックは受諾する。絵が7,000万円の価値があるとして計上。
9巻 第83話「けいれん」
⇒0円
手術中に腕が震えるようになったブラック・ジャック。ポン骨大学の山田野先生がブラック・ジャックを救おうとするエピソード。
9巻 第84話「帰ってきたあいつ」
⇒報酬金額不明
「ジョーズ」と学園内で恐れられた少年が心筋梗塞で倒れる。ブラック・ジャックが治療に当たるが……というエピソード。手塚先生が患者の両親に「天才的な外科医がいます しかし手術料が何千万円とかかりますよ」と言い、両親は「ケッコーでス」と答えている。相当取ったと思われるが金額は不明。後に「こんど カッとなったら一億円つんだって治らんぞ」というブラック・ジャックのせりふが登場するので、一億円には達しない料金だと推測できる。
9巻 第85話「浦島太郎」
⇒報酬金額不明
55年間15歳の少年の姿のままで眠り続けるCさんを手術で回復させるエピソード。ドクター・キリコが安楽死を行う可能性があったため「手術費はいくらでもけっこう! すぐ患者を手術室へ」と言っているので限りなく無報酬に近いと思われる。
9巻 第86話「幸運な男」
⇒報酬金額不明
工場プラントの爆発に巻き込まれて生き残った男が、ブラック・ジャックに依頼して顔を整形し、死んだ上役になりすまそうとするエピソード。テーブルに札束を置く描写があるが、金額、通貨単位など詳細不明。「これで手術代たりるかい?」と札束を出され、「まあいいだろう」とブラック・ジャックが言っているので、そこまで満足な報酬ではなかったと思われる。
10巻 第87話「侵略者」
⇒報酬金額不明
「ママや周囲の人間がインベーダーに入れ替わっている」という妄想を抱いた少年の手術を行うエピソード。報酬についての描写がないため金額など不明。
10巻 第88話「ディンゴ」
⇒0円(ただ働き)
診療を依頼されたブラック・ジャックはオーストラリアへ出掛ける。依頼主は広大な平原の果てに住んでおり、家にあったのは一家の遺体だけだった。帰ろうとするブラック・ジャックだったが途中でガス欠に。荒野をさまよう中、ブラック・ジャックも原因不明の腹痛に襲われる。自分で自分を手術したので無報酬。出張費など持ち出し。
10巻 第89話「ふたりのピノコ(「緑柱石」より)」
⇒報酬金額不明
公害病が広がる寂しい漁村でピノコそっくりの幼女を見掛けるというエピソード。工場から口どめ料を受け取っているはずだが金額など不明。
10巻 第90話「弁があった!」
⇒報酬金額不明
ドクター・キリコの妹が、父親の治療をブラック・ジャックに依頼するエピソード。病気の原因が分からないので、ドクター・キリコは父親を安楽死させようとするが……。筋からいえば、ドクター・キリコの妹が手術代を支払わなければならないが、金額などの描写がないので不明。
10巻 第91話「白い目」
⇒報酬金額不明
何度血の塊を除いても肺塞栓になる患者を、日本総合病院の医師に代わってブラック・ジャックが手術するエピソード。報酬に関する描写がないので、金額など不明。
10巻 第92話「老人と木」
⇒0円(ただ働き)
ケヤキの大木を「ケヤキ太郎」と呼んで慈しむ老人のエピソード。ブラック・ジャックは老人を救うが、自主的な行動であるため無報酬。
10巻 第93話「曇りのち晴れ」
⇒0円(ただ働き)
丸徳銀行の頭取を救う手術を3,000万円で引き受けるも、その証文は別の人の手に。結局ブラック・ジャックは無報酬。
10巻 第94話「U-18は知っていた」
⇒3,000,000ドル
サイバネティクス医療センターを動かす頭脳「U-18」の治療を行うブラック・ジャック。この報酬以外に、ヘリのチャーター代などの経費も請求。「ざっと十五 六万ドルはかったんだ」と発言しているが、この経費は計上していていない(イッテコイになるので)。
11巻 第95話「病院ジャック」
⇒報酬金額不明
腸重積症の患者の手術の最中に、機関銃で武装した病院ジャックが侵入するというエピソード。ブラック・ジャックの報酬についての描写がないため、金額など不明。
11巻 第96話「座頭医師」
⇒報酬金額不明
鍼で患者を治療する「ハリ師 琵琶丸」の初登場エピソード。ブラック・ジャックの担当する「重症筋無力症」の女の子に鍼を刺すのだが……。ブラック・ジャックがこの女児の診療でいくら取っていたのかは不明。
11巻 第97話「盗難」
⇒報酬金額不明
両手両足を切断することになったギッデオン伯爵夫人のために、ブラック・ジャックが義手・義足を制作するというエピソード。この手術、制作でブラック・ジャックがいくら請求したのかは不明。ただ「あれは高くつく」とブラック・ジャック自身が語っているので、けっこうなお値段だったと思われる。
11巻 第98話「ピノコ西へいく」
⇒20,000,000円
クル病の少年の治療を2,000万円で引き受けるが、その効果がなかなか出ず、父親から訴えられるというエピソード。告訴されたので高飛びしたブラック・ジャックを追って、ピノコが出掛けるも……。
11巻 第99話「宝島」
⇒0円
ブラック・ジャックがこれまでに稼いだお金を強奪しようと、強盗団がブラック・ジャックを監禁して、金の在処を吐かせようとするエピソード。強盗団のリーダー格が「先生はずいぶん 世界をマタにかけて がめつく かせぎなすった 総額ざっと百億ドル…… そいつを 一つ われわれにそっくり 寄付していただこうと こういうわけだ」と語っている。また「あれだけ かせいだってえのに いったい金はどこへ 消えちまったのか 世界中の銀行をしらべたが ほんの二 三百万円しかあずけてねえな ふしぎだ」とも。この強盗団の調査は徹底的に行われたようで、1年間ブラック・ジャックに張り付いていたとのこと。
11巻 第100話「雪の訪問者」
⇒報酬金額不明
大病院の名医とされる関根医師の手術をサポートするエピソード。ブラック・ジャックは助手を務めたが、それで報酬を受け取ったのかは不明。
11巻 第101話「火と灰の中」
⇒20,000,000円
ニッパチ産業の息子が火山見物の火口に落ち、その手術を現場で行う。一緒に来ていた父親・社長に、息子が「自分に何かあったら治療費として2,000万円支払う」とする証文を見せ、支払いの確約を取る。ただ、エピソードの結末から実際にブラック・ジャックがこの金額を受け取れたのかは怪しいが、受け取れたとして計上。
11巻 第102話「99.9%の水」
⇒報酬金額不明
ドクター・キリコ自身が奇病「グマ」に侵され、妹がその治療をブラック・ジャックに依頼する。報酬についての描写はないが、ブラック・ジャックのことなのでドクター・キリコから取り立てたと思われる。ただし、金額は不明。
11巻 第103話「ペンをすてろ!」
⇒報酬金額不明
恋人に作者の代役を頼み、入院しながら漫画を描く女性に腎臓移植を行うエピソード。報酬が発生しているはずだが、金額などの詳細についての描写がないため不明。
11巻 第104話「空からきた子ども」
⇒2,000,000ドル
ブラック・ジャックの手術を子供に受けさせるため、妻子を連れ戦闘機に乗って日本に亡命したパイロットのエピソード。
12巻 第105話「コマドリと少年」
⇒57,238円
かつて自分を手当してくれた少年のために、コマドリがブラック・ジャックの家にお金を運ぶというエピソード。「総額五万七千二百三十八円! それだけ集めりゃあ手術代は十分だ」とブラック・ジャックは語っている。その後もコマドリは最低2,100円はブラック・ジャックに届けている。これはカウントしていない。
12巻 第106話「ホスピタル」
⇒報酬金額不明
恩師・本間丈太郎のことをグズと呼んだ王仁川医師の鼻をあかすため、エウイング肉腫に侵された少年の腕を、いったん切除し、肉腫を除いてからつなごうとするエピソード。ブラック・ジャックが自分からやると言っているので、無報酬かそれに近い形と思われるが、金額についての詳細な描写はない。
12巻 第107話「こっぱみじん」
⇒15,000,000,000円
ある国が泥沼の戦争の結果、いよいよ首都陥落を迎えようというとき、資産を抱えて秘かに大統領夫人が脱出。ブラック・ジャックと契約を結ぶ。「夫が重症を負ってもその場で治してやる。こっぱみじんになった場合を除いて」という契約で、ブラック・ジャックが請求した金額はなんと150億円。大統領夫人は「わたしたちの財産の四分の三です!」と憤慨しながらも承諾するというエピソード。
12巻 第108話「お医者さんごっこ」
⇒報酬金額不明
いじめっ子の妹が「ブラック・ジャック先生に治療をお願いしたい」と言う。いじめっ子は、ものまねのうまい、それまでいじめていた子にブラック・ジャックのマネを頼むのだが……というエピソード。「だが おまえさんのいった言葉で 急になおしたくなってきたよ タダみたいな料金でね」とブラック・ジャックが言っているので、詳細は不明ながら無報酬に近いと思われる。
12巻 第109話「湯治場の二人」
⇒0円(ただ働き)
刀鍛冶の名匠・憑二斉の元を訪ねるブラック・ジャックと琵琶丸。ブラック・ジャックはメスを、琵琶丸は鍼を研いでもらうためだった。ブラック・ジャックは1,000万円の出費。札束は火を起こすために燃やされた。
12巻 第110話「研修医たち」
⇒0円(ただ働き)
手術の立ち会いをQ市中央病院の研修医たちから頼まれるブラック・ジャック。彼らは外科医長の山裏博士に反感を抱き、指示を守らず手術を行おうとしていた……というエピソード。「ホントのオペを見たけりゃあ わたしの相場は三千万円!」という言葉から、ブラック・ジャックに仕事を依頼した場合の相場が分かる。
12巻 第111話「悲鳴」
⇒1,000円
恩師・山田野先生の孫の声帯ポリープ手術を行う。最初は50万円だったのだが「五十万円を千円にまけてやるっていってるんだ」と言い、報酬は1,000円になった。
12巻 第112話「落としもの」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックに妻の手術を依頼した夫が、家財道具一切合切を売却してつくった3,000万円の小切手を紛失する、というエピソード。夫は小切手の代わりに自分の肉体の提供を申し出て、いつなんどきでもブラックに体の臓器を提供するという契約書を交わしてしまう。受け取ったブラック・ジャックは手術にかかるのだが……。
12巻 第113話「奇妙な関係」
⇒0円(ただ働き)
1億円を強奪した犯人と追いかける刑事の両方が、ブラック・ジャックの家に駆け込み治療を受けるというエピソード。ブラック・ジャックは回復した犯人から治療費として1億円を受け取るが、それを拾ったとして刑事に渡す。結局無報酬。
12巻 第114話「上と下」
⇒100,000円
RH-の血液型の社長が大動脈破裂で倒れたところに、たまたまブラック・ジャックが居合わせるというエピソード。この手当で5,000万円の小切手を受け取るが、結局報酬としたのは10万円だけだった。
13巻 第115話「約束」
⇒0円(ただ働き)
ルペペというアラブ人の患者を治療するために呼ばれたブラック・ジャック。しかし、一度の手術では完全には治せず、二度目の手術を必ず行うことを患者と約束する、というエピソード。「助けられなかった患者は 手術料はいらんそうです」ということで無報酬。
13巻 第116話「春一番」
⇒報酬金額不明
行きつけの焼き鳥屋の親父さんの娘の目を手術したブラック・ジャックだったが、その娘が男性のまぼろしが見えるようになったと言い出す。この娘さんの治療についての報酬は「ひと月間だけタダで飲ませろ」というものだった。
13巻 第117話「てるてる坊主」
⇒30,000,000円
ブラック・ジャックがお金を貸していた個人病院の医師が脳溢血で死亡。ブラック・ジャックは、残った未亡人医師を助けて早くお金を回収できるようにその病院で働く……というエピソード。「ブラック・ジャック先生がいる」という理由でこの病院を訪れた患者の手術を行い、4,000万円の小切手を受け取って回収に成功。残り1,000万円は未亡人に渡す。
13巻 第118話「助っ人」
⇒報酬金額不明
恩師・山田野先生の目は悪くなっており、それを口実に医局員などから嫌がらせを受けていた。山田野先生はまだ手術ができることを見せなければならず、そのサポートをブラック・ジャックに依頼する、というエピソード。恩師のことなのでブラック・ジャックも報酬を要求しなかったと思われるが、詳細は不明。
13巻 第119話「身の代金」
⇒10,000,000円
子供を誘拐した犯人が山中に逃げ込み、子供と一緒に奇妙な共同生活を始める。子供が蜂窩織炎を起こしたので犯人はブラック・ジャックを呼ぶのだが……というエピソード。子供と犯人の治療費として身代金の全額を請求。
13巻 第120話「死への一時間」
⇒報酬金額不明
ドクター・キリコが安楽死の薬を入手して帰る途中、ブラック・ジャックに出会う。二人が話している間に、薬を入れたかばんは若いかっぱらいに取られてしまう。若者は、二人の話を聞いてその薬を「心臓を安楽にするもの」と誤解。母親に投与してしまった。ブラック・ジャックとキリコは外科手術で救おうとするのだが……というエピソード。「ところで… この手術代はだれが払ってくれるのかな ず−っとたどってみると どうも おまえさんらしいな」とブラック・ジャックがドクター・キリコに言っているので、最終的にはドクター・キリコが報酬を支払わされた可能性が高い。ただし、いくら払ったか、本当に払ったかは描写がないので不明。
13巻 第121話「三者三様」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックが警察で取り調べを受けているときにガス爆発が起こり、死傷者が出る。「また よりによって道警の前で!」という事態だったが、「医者がたりないんだ 手術がやれるなら たのみたいんだが」という警察官に対して「無罪放免してもらえるならやりますぜ」と言うブラック・ジャック。その了承を取り付けて手術に臨むというエピソード。「フフフ ほんらいなら三 四千万円は取るところなんだが」「なにしろ無罪放免という条件にゃあかえられない」と言っている。
13巻 第122話「鯨にのまれた男」
⇒報酬金額不明
捕鯨船でクジラの消化器官の中から3人の遺体が見つかる。そのうち1人はなんと生きていた。オーストラリアに移送され治療を受けるが、シドニーにいたブラック・ジャックが呼ばれ、顔の形成手術を担当する。ブラック・ジャックがいくらでこの手術を行ったのかの描写はない。そのため報酬は不明。
13巻 第123話「最後に残る者」
⇒報酬金額不明
西ドイツで6つ子が誕生。ただし、6人目は胎児のまま生まれたような奇形児だった。病院の医師はこの子を安楽死させるためにドクター・キリコを呼ぶ。しかし、飛行機でキリコを見掛けたブラック・ジャックはキリコを出入国管理窓口で足止め。奇形児の形成手術に挑むというエピソード。ドクター・キリコへの対抗心から報酬を取っていない可能性が高い。また報酬についての描写がないため詳細は不明。
13巻 第124話「六等星」
⇒0円
ブラック・ジャックがたまたま町で見掛けた、大病院に勤務する目だたないが腕の確かな医師のお話。エピソード内でブラック・ジャックは手術をしないので報酬はなし。
14巻 第125話「不発弾」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックの過去にまつわるエピソード。ブラック・ジャックは母親の一生をめちゃめちゃにした人間の一人を地雷原に誘い込む。地雷に触れて瀕死の状態になった男を治療するが、当然無報酬。
14巻 第126話「土砂降り」
⇒100,000,000円
離島の診療所を訪れたブラック・ジャック。かつて飛行機の中でメスを貸してくれた医師に「憑二斉」が研いだメスを返すためだった。しかし、その医師はすでに死亡しており、内科医の妹が診療所にいるだけだった。ブラック・ジャックが離島を訪れた夜に集団食中毒が起こり……というエピソード。「村で手術料を持ってもらいましょうか ………しめて一億円」と言っているので、計上。ただし、本当に一億円が支払われたかについての描写はない。
14巻 第127話「肩書き」
⇒30,000,000円
A国皇帝のブリリアント三世陛下が、ブラック・ジャックの手術をどうしても見たいと、患者も連れて来日するというエピソード。
14巻 第128話「震動」
⇒報酬金額不明
騒音と振動に怒る男が新幹線に石を投げ、それが跳ね返って女性の腹部に刺さってしまう。たまたま居合わせたブラック・ジャックは現場での手術に臨むが、新幹線が引き起こす振動に悩まされる……というエピソード。ブラック・ジャックは「国鉄から賠償金をゴッソリ取るつもりだ でなきゃ こんなきたない びんぼう長屋にくるもんかっ」と言うが、お金が取れるかどうかは最後まで分からず仕舞。結局ただ働きに終わった可能性が高い。
14巻 第129話「ハリケーン」
⇒100,000ドル
ブラック・ジャックは大財閥の総帥クロスワード氏が隠遁している離島を訪れる。クロスワード氏は膵臓がんで、4回に分けた手術が必要となり、ブラック・ジャックは1回目の手術を成功させる。そこに猛烈なハリケーンがやって来て……というエピソード。クロスワード夫人の「お金があたしのものになれば 先生にすぐ百万ドル お払いするわ!! お約束のお礼の十倍よ!!」というセリフから、この手術の報酬が10万ドルと分かる。
14巻 第130話「二人目がいた」
⇒報酬金額不明
母親の死に責任がある5人の男の二人目を見つけ出し、ブラック・ジャックは自宅に乗り込む。しかし、相手はがんで死にかかっていた。娘に非難され、その治療に臨むブラック・ジャックだったが……というエピソード。娘に臓器を提供させ、その分手術代は安くなっているはずだが、ラストシーンで(1年後に)娘は紙に包まれたかなりの大きさの札束をブラック・ジャックに手渡している。金額の詳細は不明。
14巻 第131話「小さな悪魔」
⇒20,000,000円
胞状奇胎の奥さんがブラック・ジャックのところにかつぎこまれる。子宮を切除しないと命にかかわるというブラック・ジャックに、夫は2,000万円の手術を依頼する。ところが、子供がブラック・ジャックのせいでお母さんが二度と赤ちゃんを産めなくなったと誤解。ブラック・ジャックに復讐しようとするエピソード。
14巻 第132話「青い恐怖」
⇒0円
自分の所有する三界島を訪れるブラック・ジャック。その島には父・息子、二人暮らしの漁師が住んでいた。父親がよその島に出掛けている間に、息子は海でシャコ貝に足を挟まれてしまう。満潮になると波に沈んでしまうが……というエピソード。ブラック・ジャックも危うく死にそうだったが、このエピソードでは報酬が発生するような仕事をしていない。
14巻 第133話「勘当息子」
⇒0円(ただ働き)
雪で架線が切れて、電車が立ち往生。ブラック・ジャックは田舎の民宿で宿を請うことになる。その民宿は還暦を迎えるおばあさんが一人で営んでおり、息子たちが還暦祝いで帰郷するのを楽しみに待っていた……というエピソード。「なにしろ わたしが タダで手術をするのはめったにないことなんだ」とブラック・ジャックが自分で言っているので無報酬。
15巻 第134話「一ぴきだけの丘」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックは冬季オリンピック跡地の荒れ様を見せられ、自然保護のために寄付を求められる。断って帰ろうとするが、山で滑落し、クマに助けられるというエピソード。クマを無報酬で手術。また、気が変わって自然保護団体に1億円の寄付を行ったのでかなりの赤字。
15巻 第135話「ある老婆の思い出」
⇒0円(ただ働き)
ニューヨークでたまたま通りすがりだったため、妊婦の手術を行うことになるブラック・ジャック。母子ともに助けるが……というエピソード。「そう ビクつくない!! おまえさんの顔色を見てたら 手術料をとる気もなくなったぜ フフフフッ」と言っているので、無報酬になったと推測できる。
14巻 第136話「B・J入院す」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックが交通事故に遭い、入院するはめに。その病院の女医がブラック・ジャックに恋してしまうのだが……というエピソード。最後にその若い女医が手術を行う際にブラック・ジャックが立ち会うが、これが報酬を得て行ったものなのかは不明。恐らく無報酬。
15巻 第137話「デカの心臓」
⇒報酬金額不明
養鯉名人で体がずば抜けて大きい高校生「デカ」は巨人症だった。体に比べて心臓が小さいため激しい運動は無理だとブラック・ジャックが言うのだが、ついに相撲部屋への入門が決まってしまう……というエピソード。手術代の代わりに、彼が育てた美しい錦鯉を受け取るが、いくらの価値があるかは作中で明示されない。
15巻 第138話「ゴーストタウンの流れ者」
⇒報酬金額不明
クルマが止まってしまったブラック・ジャックは、ゴーストタウンに迷い込む。そこには左腕に銃創があり、壊疽を起こしている男が潜んでいた。左腕の切断手術をしてくれたら、ゴーストタウンから脱出する方法を教えるというのだが……というエピソード。報酬は、ゴーストタウンからの脱出方法として与えられた「馬」。ほぼただ働き。
15巻 第139話「ハッスル・ピノコ」
⇒0円(ただ働き)
女子大を受験したいと言い出したピノコ。その希望をできるだけ叶えようと、ブラック・ジャックは封をした札束を4つ積むなどするものの……というエピソード。ピノコを手術するが家族なので無報酬。
15巻 第140話「本間血腫」
⇒70,000,000円
ブラック・ジャックの恩師、本間丈太郎が苦労した「本間血腫」の患者が現れる。手術の依頼が回ってくるが、ブラック・ジャックは断ってしまう。しかし、新たな装置を開発して病気に立ち向かう……というエピソード。この請求額7,000万円には新型装置の開発費も含まれており、利益はない可能性がある。また、話の展開から、この7,000万円を受け取っていない可能性も。一応、受け取ったとして計上。
15巻 第141話「気が弱いシラノ」
⇒1,000円
恋する彼女が他の男を好きなことを承知で、それでも彼女のことを思い続ける男がいた。ところが彼女の好きな男が突然死んでしまい、彼女は徐々に弱っていく。一途な男は、ブラック・ジャックに自分を「彼女の好きだった男の顔」に変えてくれるように依頼。ブラック・ジャックは「本来なら5,000万円もらうのだが、安いのもある、1,000円でどうだい」と持ちかける……というエピソード。
15巻 第142話「がめつい同士」
⇒0円(ただ働き)
手術代金5,000万円を支払わない高利貸しを追い詰めるブラック・ジャック。高利貸しは8,000万円の取り立てを行い、そのうち5,000万円の工場の権利証をブラック・ジャックに渡す。取り立てられた一家は親子三人で心中を試み……というエピソード。結局、親子三人の緊急救命手術はブラック・ジャックが行い、やっぱり無報酬となった。その上、回収した5,000万円分の資産も渡してしまったので実質大赤字。
15巻 第143話「終電車」
⇒100,000,000円
ブラック・クイーンと終電車で再会する。クイーンは結婚していた。海外に赴任した夫からはこちらに来るようにといわれているが踏ん切りがつかない……というエピソード。クイーンに踏ん切りをつけさせるため、ブラック・ジャックはクイーンより先に手術を行って成功させ、病院には1億円の請求を行う。実際に支払われたかどうかの描写はないが、支払われたとして計上。
16巻 第144話「鳥たちと野郎ども」
⇒報酬金額不明
南イタリアの干潟が続く地帯に住む男に呼びだされたブラック・ジャック。聞けば男の孫が銃創を負っているという。手術代は干潟の土地300エーカーで支払うとも。仕方なく承諾するブラック・ジャックだったが……というエピソード。土地の譲渡契約書にサインするシーンもあるが、いくらぐらいなのかの描写はなし。恐らく二束三文。
16巻 第145話「クマ」
⇒0円(ただ働き)
かつての同級生から手紙をもらったブラック・ジャックは、雪深い山里へ赴く。しかし。そこには同級生の姿はなく、彼女の兄がいるだけだった。この兄はジンベイと呼ばれる巨大クマを仕留めることを生きがいとしていた……というエピソード。ジンベエに襲われ、大けがを負った兄を手術するが無報酬。
16巻 第146話「あるスターの死」
⇒5,000,000ドル
かつての大女優、マリリン・スワンソンが最後の出演作に美しい姿で出演したい、とブラック・ジャックを訪ねてくる。報酬は500万ドル。無茶だとブラック・ジャックは断るのだが……というエピソード。500万ドルの収入だが、それをあることに使ったため利益はなかったか、非常に小さいものになった可能性が高い。
16巻 第147話「未来への贈りもの」
⇒0円(ただ働き)
モスクワ科学アカデミーで、メンゲロフ博士の手術を成功させたブラック・ジャックは、成功報酬をお金ではなく、あるものでもらいたいと提案する……というエピソード。
16巻 第148話「海は恋のかおり」
⇒2,000,000円
かつてブラック・ジャックが愛した如月恵の手紙を携えて、若い船乗りが訪ねてくる。体一面に彫ったイレズミを取ってくれという依頼だったが……というエピソード。船乗りが持参した200万円を「そんなハシタ金じゃ話にならん」とハネつけるブラック・ジャックだが、結局手術を行っているので、受領したとして計上。
16巻 第149話「二人三脚」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックの家を爆破すると脅迫し、1億円をせしめようとする犯罪グループがあった。その一味に加わった少年は、父親を煩わしく思っていたが……というエピソード。父子の手術代金は1億円というのだが、脅迫の1億円を諦めればトントンということで落着。そのため無報酬。
16巻 第150話「山猫少年」
⇒0円(ただ働き)
ヤマネコに育てられたという小頭症の少年の手術を行う。「報酬のない時には よっぽど興味がわかなけりゃ やらない主義でしてね」と言うブラック・ジャック。「大いに興味をそそられましたよ」ということで仕事を引き受けるが……というエピソード。そのため無報酬。ただ、撃たれたヤマネコのママも手術して成功。こちらの手術では、報酬として魚を2匹もらっている(かわいい)。
16巻 第151話「通り魔」
⇒10,000,000ドル
町にひんぴんと起こる謎の傷害事件の容疑者として警察に追い回されるブラック・ジャック。切り裂き事件の解明に乗り出すのだが……というエピソード。「今まで死んだりキズついた連中への慰謝料とわたしの手術代……しめて一千万ドル請求する」とブラック・ジャックが言っているので、1,000万ドル全てがブラック・ジャックの報酬ではないが、内訳が分からないのでとりあえず全額計上。
16巻 第152話「激流」
⇒0円(ただ働き)
ゴルフ場に往診に出掛けたブラック・ジャックは、帰路で橋が流されていることに気付く。近所の家に行くと、17人も子供がいる女将さんがいた。自分は渡し守だが、今日は船を出さないと言う。赤ん坊をみごもり陣痛が起こっていたのだった……というエピソード。女将さんと赤ん坊に出術を行い助けるが、これは無報酬でのこと。
16巻 第153話「ある女の場合」
⇒0円(ただ働き)
所沢行きの終電を待っていた女が駅で倒れる。居合わせたブラック・ジャックは、肝硬変のための肝静脈瘤破裂と判断。その場で手術を行うが……というエピソード。「ちょいと応急処置をする程度のつもりだったんだが……結局 全部やっちまった お人よしだよ おれは」と言うブラック・ジャック。私は一文なしだという女に「そうさなァ ……まあ……ラーメン一杯おごってくれりゃいいよ」と答える。結局、ブラック・ジャックはこの女にラーメンをおごってもらうことになり、無報酬。
17巻 第154話「恐怖菌」
⇒100,000,000円
目隠しをされたブラック・ジャックが連れていかれたのは、ベトナム戦争のときに沖縄から物資を輸送していた貨物船だった。船にはドクター・キリコも来ていた。秘密の細菌兵器が漏れ出し、船の乗組員がそれに感染、発症したのだ……というエピソード。前金5,000万円、手術後に成功報酬として5,000万円。
17巻 第155話「地下水道」
⇒50,000,000円
過激派(『世界ビックリ革命派』の行動隊「ジャガー」「ハイエナ」メンバー)たちが下水道で誤って爆弾を破裂させてしまう。生き残ったメンバーに呼ばれたブラック・ジャックは下水道に向かうのだが……というエピソード。最後に患者に「助かりたければ五千万円出せ」とブラック・ジャックは言う。これが果たされたとして計上。
17巻 第156話「モルモット」
⇒0円(ただ働き)
入院している少年が、実験動物のモルモットを「モル」と名付けてかわいがる。しかし、そのモルモットは少年の治療のための実験に使われていた。やがてモルは実験の効果を確認するために殺されることになる。「モルを殺さないで!」と少年は懇願するが……というエピソード。ブラック・ジャックはモルモットの腎臓移植を行うが、これはボランティアで無報酬。ブラック・ジャックの動機は「そんなことてれくさくっていえるかいっ おれの子どもの時の顔に似てたからだなんて……」だった。
17巻 第157話「消えさった音」
⇒0円(ただ働き)
滑走路が間近にできた農家の主人が騒音に悩まされ、自分の耳を傷つけるという自傷行為を繰り返す。たまたま近くにいたブラック・ジャックが治療に当たる。ブラック・ジャックはいい術式があるといって……というエピソード。空港公団から治療費をふんだくろうとするブラック・ジャックだったが、結局それはできず元に戻す手術をすることに。これも無報酬。
17巻 第158話「もらい水」
⇒10,000,000円
繁盛するせがれの医院のために自分の部屋を開けることを厭わない母親。この母親をブラック・ジャックが保護するエピソード。母親を「一千万でゆずりましょう」とせがれに言うブラック・ジャック。「わたしなら母親の値段は百億円つけても安いもんだだがね」とも。この1,000万円が支払われたとして計上。
17巻 第159話「コレラさわぎ」
⇒報酬金額不明
空港で昔の知り合いと会い、一緒に飲むことになったブラック・ジャック。ところが、その知り合いは腹具合が悪そうな様子。後にコレラの疑いがあることが分かり、ブラック・ジャックは自らを隔離するというエピソード。ブラック・ジャックの家に入院した「脈なし病」の患者を手術するが、その報酬がいくらかの描写はなし。
17巻 第160話「フィルムは二つあった」
⇒50,000,000円
世界的な映画監督・野崎舞利がブラック・ジャックに手術をさせ、それを学術映画にしたいと依頼する。ブラック・ジャックは治せるアテがないと渋るが、執刀の代金として5,000万円を提示する……というエピソード。
17巻 第161話「助けあい」
⇒0円(ただ働き)
外国で殺人の疑いをかけられ拷問を受けるブラック・ジャック。ところが、商社マンの日本人がブラック・ジャックのアリバイを証言。すんでのところでブラック・ジャックは難を逃れる。ブラック・ジャックは自分を救ってくれた商社マンに、何かあったら今度は自分があなたを救うと約束。商社では、贈賄事件の責任がその人にかけられようとしていた……というエピソード。なんとか商社マンを救うためにブラック・ジャックは、交通違反を犯し、パトカーを振り切り、レンタカーを借り、モーターボートを買い、20億円で病院を買い、手術を行う。大赤字。ただ、病院やモーターボートは買い戻してもらった可能性あり。
17巻 第162話「魔女裁判」
⇒0円(ただ働き)
海外出張が空振りに終わった帰路、ブラック・ジャックは悪魔が住むという修道院跡を訪れる。そこには哀れな母子が身を隠して住んでいた……というエピソード。母子を守り、息子の形成手術を行うが無報酬。
17巻 第163話「しめくくり」
⇒報酬金額不明
日本中が続きを待ちわびる小説の作者が膵体がんを患い、余命いくばくもない。ブラック・ジャックは入院先の病院から手術を依頼されるが……というエピソード。途中まで小説を読み、あらすじを聞いたブラック・ジャックは、自分もつづきが気になり手術を行うことに。手術代についての描写がないことから報酬の詳細は不明。
18巻 第164話「ピノコ・ミステリー」
⇒0円
ブラック・ジャックの家に謎の郵便が届く。ピノコは開けて読んでしまうが、それは自分の出生の秘密について記した驚くべき内容の文書だった……というエピソード。ブラック・ジャックの手術、その報酬についての話はなし。
18巻 第165話「山手線の哲」
⇒0円(ただ働き)
山手線の哲と呼ばれるスゴ腕のスリとそれを現行犯で逮捕しようとする刑事。哲はある日、暴力団員のポケットに手を出してしまい、それがばれて大事な指を落とされてしまう……というエピソード。無免許営業を見逃す代わりに指をつなげと言われるブラック・ジャック。「フ……指一本百万円 四本で四百万円フイか……」と言いながらも手術を成功させる。
18巻 第166話「カプセルをはく男」
⇒0円
飛行機の中で具合の悪そうな男と乗り合わせたブラック・ジャックは、その男がモルヒネの密輸をしていることに気付く。しかし、密輸組織によってブラック・ジャックは監禁されてしまう……というエピソード。このエピソード内では報酬が発生するような手術を行っていない。
18巻 第167話「おとうと」
⇒20,000,000円
大きな印刷企業の社長から、1年間自分の息子役をやってほしいと頼まれるブラック・ジャック。実は社長の兄はがんを煩っていた。この兄は、自分の父、祖父たち代々ががんで死んだことから、どうしても弟を医者にしたいと希望していた。そのためにがむしゃらに働き、自分の手一つで弟を育てた。しかし、弟は自分が医者に向いていないことが分かっており、逃げ出して印刷会社で大成功。自分の代わりに「息子を医者にしたんだ」と許しを乞い、兄の治療のためにブラック・ジャックに芝居を依頼したのだった。1年間の約束がどうなったかは分からない結末なので、ブラック・ジャックが2,000万円満額受け取れたかは不明。しかし満額受け取れたとして計上。
18巻 第168話「黒潮号メモ」
⇒報酬金額不明
カヌーで黒潮に乗って、古代の日本人の旅を再現しようというタレントが、出発時間に遅れそうでクルマを飛ばしていた。その途中でクルマにぶつかるが当て逃げをしてしまう。実は、そのクルマはブラック・ジャックが手術した子供を移送中で、クルマが当たったショックで心臓が圧迫され死んでしまったのだった。親に謝りに来いというブラック・ジャックの言葉を振り切って、タレントは船出する。しかし、ブラック・ジャックはヘリコプターで追いかけ、無理矢理カヌーに同乗……というエピソード。子供の両親は、貧しい生活の中から少しずつお金をため、12年間かかってできた治療費でブラック・ジャックに手術を依頼したのだが、その金額がいくらか詳細は不明。また、ブラック・ジャックはカヌーの中でタレントに水を売り、1億円ほど小切手を受け取ったが、それはそのまま子供の両親に渡している。
18巻 第169話「あつい夜」
⇒報酬金額不明
何度も殺し屋に狙われるダグラス氏は、死の危機に瀕するたびにブラック・ジャックの手術で救われていた。なぜダグラス氏は狙われるのか?犯人は誰か?というエピソード。ダグラス氏が死にそうになったのは三度目という設定だが、そのたびにブラック・ジャックは稼いでいるはず。ただその金額がいくらかは不明。
18巻 第170話「銃創」
⇒50,000,000円
ドライブインレストランで食事をしていたブラック・ジャックは、手術帰りだったため、報酬狙いの武装強盗3人組に襲われる。メスを投げて強盗を撃退するも、ブラック・ジャックは銃弾を受けてしまう……というエピソード。5,000万円を受け取った帰りと語られているのでそれを計上。
18巻 第171話「御意見無用」
⇒10,000,000円
指名手配された息子が無人島にいて医者の助けを待っていると、父親がブラック・ジャックに依頼。手付け1,000万円、5,000万円持ってきなと言うブラック・ジャック。断るつもりだったが「娘に気をつけな」と言われ、渋々腰を上げる……というエピソード。「悪かった! 残りの支払いだ……」と言う父親に札束を投げつけて返すブラック・ジャックだが、手付けだけは受け取っていると思われる描写がある。そのため1,000万円だけ計上。
18巻 第172話「戦場ガ原のゴリベエ」
⇒0円(ただ働き)
戦場ガ原にゴリベエというボス猿がいた。ハイキングにきていた親子連れがゴリベエに襲われ、子供が指を食いちぎられる。居合わせたブラック・ジャックは指をつなぐ手術を行った後、サルを見に行くのだが……というエピソード。指2本をつなぐ手術で300万円だったが、回収できそうにないので計上していない。またゴリベエの治療は無報酬。
18巻 第173話「身代わり」
⇒0円(ただ働き)
クロイツェル中央病院に呼ばれたブラック・ジャックは、クロイツェル博士の身代わりとなって手術を行ってほしいと依頼される。実は、クロイツェル博士は2カ月前から植物状態になっていた……というエピソード。口止め料50万ドル、スタントマン料50万ドル、手術料50万ドル、計150万ドルを渋々了承させたが、結局クライアントを「50万どころかビタ一文だってやるもんかっ!!」と怒らせる事態となって一銭ももらえず。
19巻 第174話「密室の少年」
⇒0円
交通事故で両手両足がまひし、動けなくなってしまった少年の診療を依頼される。しかし、どの医師が診察しようとしてもメスやピンセットがひん曲がるなどの不思議な現象が起こるのだった。ブラック・ジャックはPK(念動力)を持つ少年と対峙するのだが……というエピソード。少年には月々10円ローンで、と約束したがそれも実現しなかった。
19巻 第175話「もう一人のJ」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックは、ブラック・ジャックそっくりな男に命を狙われているハンス・エンゲルスと知り合う。ハンスとその男はナチスの金塊を発見したが、独り占めしたくなったハンスは男を刺してしまった。しかし、男は生きていてハンスを付け狙うようになったという。そっくりな男がいると迷惑なので、ブラック・ジャックはその男の傷を治療しようとするが……というエピソード。ハンスがその男の治療費を払ったとブラック・ジャックは言っているが、金額は不明。「もう一度きずあとをつけてほしいなら…… 百万ドル持ってきな いつでもつけてやるよ」とブラック・ジャックが言っているので受け取ったお金は100万ドルの可能性がある。
19巻 第176話「霧」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックは谷川岳の一ノ倉沢で遭難した少女を助けに赴く。しかし、霧が出るなど天候が急変し、応急手当が済んだところで少女を動かせなくなる。救援は間に合うのか?という話。少女の親に3,000万円を請求したが、親はこれを拒否。ボランティアで無報酬。
19巻 第177話「失われた青春」
⇒500,000ドル
石油王ゼット・リングは1年間別人になって行動してみたいと、姿形、指紋、声まで変える手術を依頼する。ブラック・ジャックは「できないことはないが 目玉がとび出すほど高くつきますぜ」と言うのだが、ゼット・リングは「金はいくらでも払う!!」と答える。実はゼット・リングには別人になって成し遂げたい秘かな計画があった……というエピソード。具体的に手術代がいくらかの描写はないが、最後のコマでブラック・ジャックが「二回目の分だ おつりだよ」とタンカの上に置いた小切手の額面は50万ドル。そのため1回目の手術代も同額と思われる。50万ドルとして計上。
19巻 第178話「命のきずな」
⇒70,000,000円
手術代を払ってくれないかつての顧客を捕まえ、直談判しようと空港で張っていたブラック・ジャックだったが、到着した飛行機が爆発する事故に遭遇。ブラック・ジャックは、取り立てのために顧客の収容された病院へ赴く。しかし、医師なのがばれて治療に駆り出される……というエピソード。「7,000万円回収」のためのボランティア医療だったが神様の思わぬ援助もあって成功。「そのうち 会社からの金で わたしの手術代も払えるだろうしな」とブラック・ジャックが言っているので、回収できたとして7,000万円と計上。
19巻 第179話「未知への挑戦」
⇒0円(ただ働き)
荒れ果てた寺院に呼び出されたブラック・ジャックは、ハイダラダッタという僧侶に迎えられる。そこで依頼されたのは宇宙人の治療だった、というエピソード。20万ドルを宇宙人に請求し、了承されるも、宇宙人がお金・お札が何かを理解せず、結局ブラック・ジャックが受け取った紙幣は無駄に。
19巻 第180話「すりかえ」
⇒100円
赤ん坊をすりかえた母親が、当時その病院で看護婦をしていた女にゆすられる。赤ん坊にはブラック・ジャックが手術で取り出した過去があった……というエピソード。この物語のラストで「とにかく赤ん坊が治ったそうだから 手術代をいただきましょう」「そうですなあ 三年前のことだし まあ百円ぐらいいただきましょうか」というブラック・ジャックのせりふがあるので100円を計上。
19巻 第181話「闇時計」
⇒10,000,000円
南アフリカ共和国に出掛け、貧しいルーツ少年の母親を手術するブラック・ジャック。1,000万円相当のダイヤを報酬として受け取る。帰路に銃で脅す男につかまり、少年ともども少年がダイヤを見つけた廃坑に案内させられる。男が発砲したため落盤が起こり、3人は閉じ込められる……というエピソード。現物報酬の話では珍しく、その価値が金額で明らかになっている。「ウーム こいつは正真正銘のダイヤの原鉱石だ! 三十カラットはありますぞ ざっと一千万円の上質ダイヤですぞ」というセリフがあるので1,000万円を計上。
19巻 第182話「復しゅうこそわが命」
⇒報酬金額不明
テロリストが間違って爆弾の入ったかばんを何の関係もない、平和に暮らす一家へ送ってしまう。爆発が起こり、一家の娘だけが生き延びる。治療に当たったのはブラック・ジャック。娘はなんとか一命をとりとめるのだが、ブラック・ジャックをテロリストの一味と誤解し……というエピソード。娘の治療費を受け取っているはずだが、その金額がいくらなのかは言及されないため不明。
20巻 第183話「虚像」
⇒0円(ただ働き)
「平松小学校」の同窓会に出席したブラック・ジャックは、恩師の志摩先生が病気で出席していないことを知らされる。志摩先生を探す役目を押しつけられたブラック・ジャックは、麻薬中毒で廃人同然になってしまったかつての恩師を捜し当てる、というエピソード。「一文にもならん慈善事業はおよびじゃないんだが… こんどだけは義理でしかたがねえ………早く治してしまいな」と自分でも言っているように無報酬。
20巻 第184話「刻印」
⇒0円(ただ働き)
小学校時代にただひとり、心を許せた親友・間久部から呼び出されるブラック・ジャック。ところが、間久部は暗黒街の皇太子といわれるような存在になっていた。インターポールに手配されている間久部は、ブラック・ジャックに指紋を変えるため、指の付け替えを依頼する……というエピソード。手術代金も恐らく燃えてしまったため無報酬と考えられる。
20巻 第185話「やり残しの家」
⇒報酬金額不明
家の建て替えをブラック・ジャックに勧めるピノコだったが、ブラック・ジャックは頑として反対する。丘の上に建つブラック・ジャックの家にまつわるエピソード(昭和7年に建てられたことがこのエピソードで分かる)。原爆症にかかった大工の丑伍郎の治療は恐らく無報酬。
20巻 第186話「きたるべきチャンス」
⇒10クローナ
食道がんの兄の手術をブラック・ジャックに依頼する女性が現れる。報酬は10万クローナと言う。なぜスウェーデンの通貨なのかといぶかしむブラック・ジャックだったが、それには理由が……というエピソード。15万クローナを請求するが、14万9,990クローナはお祝いに贈る、とブラック・ジャックが言っているので報酬は10クローナと計上。
20巻 第187話「夜明けのできごと」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックが夜中にクルマで通りかかった場所で道路工事が行われていた。朝までには通れるようになると聞いたブラック・ジャックは、車内で仮眠を取ることにする。そこへ少年がふらふらと歩いてきて落下。病院に連れていくが、医師が頼りなかったためブラック・ジャックが執刀することに……というエピソード。「手術代おごってやるぜ」とブラック・ジャックのせりふがあるので無報酬。
20巻 第188話「殺しがやってくる」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックの家にマシンガンを持った男が押し入る。この男は訪日するクワン共和国のオレ大統領を暗殺する予定だったが、ブラック・ジャックは大統領の救命を依頼されていた。オレ大統領を救われては困る、手術できないように指を吹き飛ばすと言うのだ。そんな中ピノコが助けを呼ぶためにクルマを動かし、重症を負う……というエピソード。「ああ……金をもらったからな」というせりふがあるので、すでにブラック・ジャックは手付金、あるいは契約金を受け取っていると思われる。ただ、金額の詳細は言及されないので不明。「トランクいっぱいの金」とは表現されているが。
20巻 第189話「裏目」
⇒100,000ドル
手術代の10万ドルを回収するため、ハりウッドのプロデューサーを訪ねたブラック・ジャック。プロデューサーはブラック・ジャックをモデルにした映画を企画中と話すのだが……というエピソード。10万ドルを回収し、口止め料の10万ドルもせしめる。ただ、後者は黒人の女性に渡しているので、実質は10万ドルの回収のみ。
20巻 第190話「ポケットモンキー」
⇒0円(ただ働き)
霧の夜にクルマを走らせていたブラック・ジャックは人をひいてしまう。警察での取り調べを受けるブラック・ジャックだったが、遺体が二度ひかれたことが分かり、殺意があったとして逮捕されてしまう。ブラック・ジャックは自らの手で検死をするのだが……というエピソード。
20巻 第191話「台風一過」
⇒0円(ただ働き)
マニー白毛という15歳のアイドルの子宮外妊娠の手術を依頼されるブラック・ジャック。折しも強い台風がブラック・ジャックの家の真上を通るコースを進んでおり、ピノコが悪戦苦闘していた……というエピソード。マニーのマネジャーは、手術前は1億5,000万円出します、と言っていたのに結局前言撤回。無報酬だった上、台風で家が壊れたので大赤字。
20巻 第192話「人生という名のSL」
⇒0円
ブラック・ジャックの人生を振り返る「最終回」のエピソード。報酬に関する事案はなし。
21巻 第193話「骨肉」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックの父親が危篤との知らせが入る。マカオに足を運ぶブラック・ジャックだったが、遺産を狙った何者かに監禁されてしまう。自分で自分を治す手術を行ったため無報酬。
21巻 第194話「動けソロモン」
⇒0円(ただ働き)
ピノコがアパートに暮らすアニメーターの青年と仲良くなる。ところがその青年がプールで急に溺れ、ピノコに泣きつかれたブラック・ジャックが治療することになる……というエピソード。「一文にもならん商売だ どうも近ごろ ろくでもない仕事が多すぎる」とブラック・ジャック自身が言っているとおり無報酬。しかも、青年を勇気づけるためアニメーターが描いた原画をフィルムにまでする。この制作費は全部持ち出し。「とにかく ひでえ費用だ こんなに金がかかる患者ははじめてだ」と最後のコマでこぼしている。
21巻 第195話「浮世風呂」
⇒0円(ただ働き)
柔道部主将・大平芳正には秘かな楽しみがあった。それは、稽古が終わった後、銭湯に行き、女湯から聞こえてくるきれいな声を聞くこと。やがてその声の主と壁ごしの会話をかわすようになる。その女性はピノコといい、20歳で女医になるのが夢という。ある日、その銭湯で……というエピソード。刺された大平くんの応急手当をするも、当然無報酬。
21巻 第196話「奇胎」
⇒0円(ただ働き)
温泉ホテルで昔の知り合いと夕食中のブラック・ジャック。そのホテルで妊娠中の中居さんが倒れ、かつぎこまれた病院からブラック・ジャックに援助要請の電話が入る。レントゲンで胎児の写真を撮ったがまるで石の塊のようだった……というエピソード。胎児をくるんでいた殻を記念にもらったが無報酬。
21巻 第197話「ブラック・ジャック病」
⇒0円(ただ働き)
「ブラック・ジャック病」という病名が登録されてしまい、ブラック・ジャックは激怒する。やがてガボンのクーマという医師からブラックジャック病で死んだ患者の胃が送られてきて……というエピソード。ガボンまで行って、ブラック・ジャック病の手術法を見いだすが全部持ち出し。
21巻 第198話「家出を拾った日」
⇒報酬金額不明
クルマで通行中のブラック・ジャックは、道に行き倒れている中学生を拾う。急に学校を去ってしまった女教師に会いに行くというのだ。ブラック・ジャックは少年を女教師の家の近所まで乗せてやるが……というエピソード。手術の代金は少年が騎手になり、勝ったときにもらう、という約束だが、金額の詳細は不明。実質無報酬ともいえる。
21巻 第199話「アヴィナの島」
⇒報酬金額不明
ランチャ・ランボ島のお姫さまから、彼氏の治療を依頼される。岬の突端から海に飛び込み、貝を取って来れたものが姫と結婚できるという掟に挑戦し、けがをしたのだ。ブラック・ジャックはお姫さまから小さな島を報酬に提示されるのだが……というエピソード。「ま 金さえ払ってくれたらやるよ」とブラック・ジャックが言い、見事に若者を回復させたが、これがいくらなのか、実際支払われたのか不明。無報酬で行った可能性もある。
21巻 第200話「話し合い」
⇒報酬金額不明
中学時代の同級生に会いに行くブラック・ジャック。この同級生は恩師・本間先生の手術を受けたが代金が未払い。それを回収するためだった。かつての同級生は教師になっており、不良学生たちのボスから目をつけられていた……というエピソード。「本間先生の分とわたしの分と二回分手術代を支払ってもらうんだからなっ」というセリフがあるが、それがいくらなのか不明。
21巻 第201話「再会」
⇒報酬金額不明
トラック運転手の青年が若い女性をひいてしまう。慌てて病院に担ぎ込むが、そこは若きブラック・ジャックが勤務する救急病院だった。ブラック・ジャックの手術で体は回復するが、記憶が戻らない……というエピソード。1回目の手術は病院勤務中のことなので恐らく給与内。2回目の手術代金については言及されていないので不明。
22巻 第202話「されどいつわりの日々」
⇒200,000,000円
ブラック・ジャックの家の軒下にネコが居つき、子ネコを産む。軒下をのぞいて見ると、母ネコは子ネコのうちけがをした一匹を必死になめて看病していた。そんなとき、ブラック・ジャックにアイドルの替え玉をつくる仕事が舞い込む……というエピソード。ブラック・ジャックは、替え玉をつくるのではなく、アイドルスター・桃田善江本人を回復させる手術を行って代金を受け取る。しかし……。
22巻 第203話「望郷」
⇒0円
猫生島という、公害に汚染され住人に遺棄された島があった。そこで生まれた少年が自分の生まれた故郷の島に帰ろうとする。ブラック・ジャックは死んだ彼の両親から少年の学資金を託されていた……というエピソード。この話では報酬に関する仕事なし。
22巻 第204話「満月病」
⇒0円(ただ働き)
喫茶店に勤務していた若い女性が急に辞めた。ブラック・ジャックはその女性が病気になっていたことを知り、居場所を突き止めて治療する……というエピソード。恩師・本間丈太郎先生の娘さんだったので当然無報酬。
22巻 第205話「小うるさい自殺者」
⇒報酬金額不明
飛び降り自殺をした少年のそばをブラック・ジャックが通りかかる。遺書で金持ちのぼんぼんだと分かったため、手術をして救命する。しかし、どうしても死にたいと言うので、ブラック・ジャックはドクター・キリコに引き渡す、というエピソード。Z化学の社長の息子なので大金が取れたはずだが、詳細は不明。
22巻 第206話「人形と警官」
⇒150,000円
警官の形をした人形と、それを弟分のように思う警官のエピソード。報酬として請求した15万円は人形の修理代込みなので、利益が出たかは不明。
22巻 第207話「20年目の暗示」
⇒50,000,000円
ブラック・ジャックの指が震えるようになる。ついに手術中に硬直してしまい……というエピソード。報国飛翼団の大和多摩士氏の手術が成功したとして計上。
22巻 第208話「きみのミスだ!」
⇒100,000,000円
アナフィラキシーショックを起こした責任を押しつけられた女性看護士が自殺を図る。飛び降りそうになった彼女を助けたブラック・ジャックは、彼女の顔を変える手術を行うのだが……というエピソード。
22巻 第209話「山小屋の一夜」
⇒0円
しのつく雨の中、クルマで山越えしていたブラック・ジャックは道で女を拾う。クルマに乗せてやるが、ブラック・ジャックはこの女性が先の湖に身を投げて死ぬつもりだと見抜いていた……というエピソード。
22巻 第210話「B・Jそっくり」
⇒0円(ただ働き)
ブラック・ジャックは新宿駅で自殺しようとする少女を見掛ける。ブラック・ジャックが声をかけたので、少女は線路を諦め、崖から身を投げる。後をつけていたブラック・ジャックは少女を手術し救命するのだが……というエピソード。少女の手術、黒松院長の手術、ともに無報酬。少女の一家を救うために行ったため。
23巻 第211話「死者との対話」
⇒0円(ただ働き)
母校を訪れたブラック・ジャックは、解剖実習を初めて行った学生と知り合いになる。ブラック・ジャックは解剖実習に供された献体に用があった。実は……というエピソード。この話の中で行われた手術については無報酬と考えられる。
23巻 第212話「キモダメシ」
⇒0円(ただ働き)
名匠・憑二斉が住んでいた近所の温泉宿に宿泊するブラック・ジャックとピノコ。地元の子供たちはキモダメシを行っていたのだが、その中の一人が崖から落ちてしまう……というエピソード。「道楽ならやるが商売はしない……………これは道楽でみるんだ」と幼女を手当。当然無報酬。
23巻 第213話「白い正義」
⇒0円(ただ働き)
東西大学病院の外科医長・白拍子医師がブラック・ジャックの患者を横取りする。しかし、この患者は訳ありで、患者を追って悪漢たちがブラック・ジャックの家に押し入る……というエピソード。ピノコが銃撃され重症を負う。その治療を行うが当然無報酬。
23巻 第214話「猫上家の人々」
⇒50,000,000円
手術代の取り立てに猫上家を訪れるブラック・ジャック。村の人間はこの猫上家をばけもん屋敷と呼んでいた。タタリがあるというのだが……というエピソード。5,000万円は作中で回収したことがはっきり描かれている。
23巻 第215話「腫瘍狩り」
⇒15,000,000円
カンサー・ハンターと呼ばれる医療機器が東西大学の白拍子外科医長によって導入される。がんを探し出して自動的に治療するので外科手術が不要になるという。ところが、カンサー・ハンターに欠陥があることが分かり……というエピソード。カンサー・ハンターに欠陥があったことを発表するのを条件に、手術代を5,000万円から1,500万円にまけている。
23巻 第216話「過ぎさりし一瞬」
⇒500,000ドル
タクシーの運転手をしながら定時制高校に通う少年がいた。少年には周りの人間のきずを見ると、同じようなミミズバレができるという不思議な症状があった……というエピソード。自分と同じかそれ以上の奇跡の腕を持つ神父を死なせまいと全知全能を尽くすブラック・ジャック。その手術代は50万ドル。確かに受け取っているが、結果としてエルサルバドルの警察をだましたことになった。
24巻 第217話「オペの順番」
⇒40,000,000円
西表島を訪れたブラック・ジャック。船の中で、代議士、イリオモテヤマネコ、赤ん坊が傷を負う。代議士は1,000万円、赤ん坊は3,000万円と治療費を提示するブラック・ジャックだったが……というエピソード。結果として、代議士から告訴を取り下げさせ、西表島の開発計画も白紙撤回させた。赤ん坊の親が請求通りの金額を支払ったとして計上。
24巻 第218話「音楽のある風景」
⇒0円(ただ働き)
D国のチン・キ博士が来日して新しい術式を見せるという。山田野博士の取り計らいでそれを見学できることになったブラック・ジャックはいさんで出掛けていくが……というエピソード。「もう むだだとは思うが……」といいながらチン・キ博士の手術を行うブラック・ジャックだが、当然これは無報酬。
24巻 第219話「命を生ける」
⇒300,000,000円
永湖流の家元から、骨髄性ポルフィリアの娘の治療を依頼されたブラック・ジャック。ブラック・ジャックの見立てでもその娘はもって1年。むだな手術はやりたくないと言うブラック・ジャックだったが、父親は「そうです 娘のためなら十億でもおしくない」と言う。ブラック・ジャックは手を考えるが……というエピソード。ちなみに、この話のラストページには縫合線を書き忘れた顔のブラック・ジャックのコマがある。
24巻 第220話「畸形嚢腫パート2」
⇒報酬金額不明
ブラック・ジャックの元に奇形嚢腫の患者が運び込まれる。ピノコは自分と同じだとして、ブラック・ジャックに助けてくれるよう頼むのだが……というエピソード。この手術代金がいくらだったのかは描写がないので不明。
24巻 第221話「光る目」
⇒報酬金額不明
いじめられっ子の哲男くんの目に異常が生じる。闇に光るようになり、いじめっこを逆に脅すことが可能になった。両親は心配するが本人は「宇宙人との約束だ」と治療を拒否。ブラック・ジャックが呼ばれて……というエピソード。ブラック・ジャックが目の手術でいくら請求したのかは不明。ブラック・ジャックを紹介した医者は「ただし すこしお金がかかりますが」と言っているのでそこまで高額ではなかったのかもしれない。
24巻 第222話「ドラキュラに捧ぐ」
⇒報酬金額不明
日光に弱いという女生徒がグラウンドで倒れ、担任の女教師が家まで送っていく。女生徒の家はまるで西洋の古城のようだった。女生徒の父親に半ば強制的に家に泊まらされた女教師だったが……というエピソード。最後にブラック・ジャックが始めようとした手術の報酬がいくらなのかは不明。
24巻 第223話「三度目の正直」
⇒報酬金額不明
いよいよグラン・チャンレースに挑めるところまで来たというレーサー・テツは過去に二度ブラック・ジャックの手術を受けていた。彼は心臓が悪いのだが、手術の最中に心臓に細かいケイレンが起こり、それでブラック・ジャックは手術を成功させられないのだった。三度目の正直とブラック・ジャックはテツに言うのだが、彼は聞き入れない……というエピソード。テツの両親に料金は一回分だけでいい、と言うブラック・ジャックだが、その金額がいくらか不明。
24巻 第224話「笑い上戸」
⇒0円(ただ働き)
少年時代にブラック・ジャックが知り合った「ゲラ」と呼ばれる男の子についてのエピソード。
24巻 第225話「短指症」
⇒3,000,000ドル
大牧場主のゴールドマウント氏が自分の息子の治療にブラック・ジャックを指名する。ブラック・ジャックが調べてみると、これまで指名された医者はなぜか全員辞退したことが分かる。実は治療を拒否するように圧力をかける人間がいて、その連中がブラック・ジャックの元にも押しかける……というストーリー。「謝礼は三百万ドルまで出す」というせりふがあるので、ブラック・ジャックがこの限界まで取ったとして計上。
25巻 第226話「後遺症」
⇒0円(ただ働き)
3,500万円取るも、「きみの第二の人生へのプレゼントだ」とそれを渡す。
25巻 第227話「おまえが犯人だ!!」
⇒報酬金額不明
「そうだ きみのにいさんの生命保険かなんかあるだろう そいつを全部もらおうか」という発言があるが、本当に取ったかなど詳細は不明。
25巻 第228話「執念」
⇒報酬金額不明
そもそも仕事として手術を手伝ったのかも不明。
25巻 第229話「霊のいる風景」
⇒10,000,000円
霊が取り憑いたという人を手術。
25巻 第230話「昭和新山」
⇒3,000,000円
ヘリコプターで空港まで送ってもらう見返りに手術を引き受ける。が、腕の切断を300万円で行うことに。切断後には、あと300万円出せば切断した腕を「くっつけてやる」と言っている。このつなぐ手術を行ったのか、その代金を受け取ったのかは不明。そのため初めの300万円だけを計上。
25巻 第231話「リンチ」
⇒150,000ドル
ナポリで知り合ったスッポという医師の元を訪ねるブラック・ジャック。スッポの住む村は異常なほど排他的だった。その村の顔役ジェルビーノの娘を手術することになるのだが……というエピソード。「助かったら十五万ドル支払ってもらいますぜ」とブラック・ジャックのせりふがあり、娘は手術で回復したのでそのまま計上。
25巻 第232話「信号」
⇒0円(ただ働き)
報酬は「ブラック・ジャックの家近辺を開発しないと約束すること」だった。
25巻 第233話「戦争はなおも続く」
⇒50,000ドル
正確には、報酬は5万ドル相当の宝石。ただし、ブラック・ジャック自身は「中には安物の宝石もあるようですがね ま いいでしょう いただこう」と発言しているので、実際に換金するとこれより安かった可能性がある。
25巻 第234話「流れ作業」
⇒報酬金額不明
「高いですぜ 一財産かかりますぜ」と言って了解を取り、15人の患者の手術を同時に行う。いくらだったのか、そのお金を実際に受け取ったのかは描かれていない。
というわけで、無報酬であることも意外に多いとはいえ、ブラック・ジャックが受け取った報酬はやはりかなりの金額になるようです。しかし、報酬の金額によらず「今日もどこかでメスを持ち、奇跡を生んでいる」ことは確かですね。
(高橋モータース@dcp)
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