ヒトメボ

心理カウンセラー

みずがきひろみ

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 みなさんは映画を観るとき、どの辺の席に座りますか? スクリーンの見やすさが大切なのはもちろんですが、何となくここだと落ち着くという定位置があるはず。そこには、私たちの何らかの心理が表れているのでしょうか? 心理カウンセラーのみずがきひろみさんに伺いました。

「様々なドラマが繰り広げられる映画館のスクリーンは、人間関係の縮図と考えられます。スクリーンに対して、どのポジションにいるのが心地いいと感じるかには、その人の対人関係の傾向が表れていると言えそうです」(みずがきさん・以下同)

 なるほど。では、具体的に教えてください。

【A:スクリーンに対して中央かつ真ん中の席】

「スクリーンが一番見やすい、中央かつ真ん中の席を選ぶ人は主体性を持って行動できる人。物事に対して当事者として関わることを好みます。自分が欲しいものをストレートに手に入れようとする、自我のしっかりとしたタイプですね。多くの人が座りたい真ん中の席をとるには、早めに劇場に行ったり、予約をしたりと、計画性も必要です。段取り上手で理性的な人が多いかもしれませんね」

【B:スクリーンに対して中央かつ後方の席】

「劇場全体が見渡せる中央後方の席を選ぶ人は、情報をたくさん持つことで安心感を得たいと考えるタイプ。みんなでワイワイ騒いでいても、入り込みすぎず、どこか冷静・客観的でいたいと思っています。というのも、このタイプは、自分が人に影響されやすいと感じていて、人に振り回されないようにしようと無意識に自分を守っているんですね。ちょっとこわがりな性格の人なのかもしれません」

【C:スクリーンに対して中央かつ前方の席】

「視界がスクリーンでいっぱいになる前方の席を選ぶ人は、いつも何かしら人とつながっていたいタイプ。にぎやかなサークルやイベントが大好きで、そこに所属していることに喜びを感じます。とはいえ、自分でイベントを主催することにはあまり興味がありません。その反面、仲間から何か頼まれたら、骨身を惜しまず走り回ってくれる、ちょっとお人好しなタイプと言えそうです」

【D:スクリーンに対して左右かつ真ん中の席】

「スクリーンに対して左右の席は、多くの劇場では通路寄りの席ですよね。スクリーンから程よい距離を保ちつつ通路寄りを選ぶ人は、パーソナルスペースを確保したいタイプ。人と関わるときにも、居心地の良さを重視して仲間を選んでいるかもしれません。

また、出入りするときに、『すみません』と言わなくてすむという理由で、この席が好きな人も多いかもしれませんね。人に迷惑をかけるのが嫌いで、気を使わなくてすむ端の席を好んでいるのですが、これはちょっともったいない感じ。というのも、自分のためにお願いができない人ということだから。欲しいモノ、やりたいコトのために、人にお願いができるほうが、人生は豊かになると思いますよ」

【E:スクリーンに対して左右かつ後方の席】

「スクリーンに対して左右かつ後方の席は、最も目立ちにくい席。ここを選ぶ人は、物事を余すことなく見ていたいけれど当事者にはなりたくないというタイプ。自分に自信がないのかもしれませんし、責任を負いたくないという気持ちがあるのかも。女性の場合、シンデレラ願望が強い人かもしれません。『ここにいる私を見つけて』という気持ちが席選びに表れているんですね」

【F:スクリーンに対して左右かつ前方の席】

「劇場の中でも最もスクリーンが見えにくい、左右かつ前方の席。同じ料金を払ってあえてこの席を選ぶのは、損をしても平気な人。人付き合いにおいても、ちょっとあまのじゃくなところがありそうです。反対に、なぜかいつもこの席になってしまうという場合は、貧乏くじを引きがちなタイプ。人付き合いでも、気の弱さゆえに損をすることが多いかもしれませんね」

 いかがですか? 映画館での席選びにこんな心理が隠されていたなんて、おもしろいですね。映画デートに行くときには、彼や彼女がどんな席を選ぶのかに注目してみては?

(せんち/クレッシェント)
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