パブロフの犬が効果的!?　彼に記念日を覚えてもらうテクニック

　誕生日はもとより「付き合って○ヶ月記念」など、女の子って色々と記念日を作りたがるものですよね。それに比べて、記念日を覚えていてくれないのが男。何度言っても忘れてるし、手帳に書き込ませてもダメ…（笑）。一体、どうして男性は記念日を覚えられないの!?

そもそも女性のほうが記憶力が高い!?

「一般的に、男性に比べて女性のほうが記念日を覚えている傾向が強いのは、脳の中でも記憶をつかさどる海馬という部位に関係があるからです。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、海馬の働きを活性化するアセチルコリンの分泌を高めます。つまり、女性は女性ホルモンの働きによって男性より記憶力が高いのです」

　と教えてくれたのは、恋愛心理術に関するブログやメルマガで活躍中の、まついゆうへいさん。まついさんによると、男女の脳の差は実験でも明らかになっているんですって。

「アメリカのスタンフォード大学で『女性の記憶力は男性より優れている』ということを裏付ける実験が行われています。男女各12名の被験者にいくつか写真を見せていき、3週間後に別の写真も混ぜた中で前回と同じ写真を選ばせたところ、女性の正解率（75%）が男性の正解率（60%）を15ポイントも上回りました」（まついさん）

　へぇー！ そういえば男性って、記念日以外にも「あの時○○に行ってあれを食べたよね」とか、「初めてのデートではあんなことがあったよね」…といった些細なできごとも忘れがちだったりしません？ やっぱりこれも男女の脳の違いに原因があるの？

女性は「できごと」と「感情」を結びつけて記憶するのが得意！

「記念日以外の思い出話についても、男性より女性のほうが鮮明に覚えているでしょうね。 じつは男女で脳の違いがある場所は、海馬だけではありません。男性に比べて女性は、脳梁という左右の脳をつなぐ部位が大きいので、脳全体を使って物事を多面的にとらえる能力が優れています。つまり、女性は『できごと』と『感情』を結びつけて記憶するのが男性よりも得意。『おいしいものを食べたとき』や『楽しく過ごしたデート』、『過去のケンカの内容』などを事細かに覚えているのは、感情とセットになって記憶されているからなんですよ。一方男性はそれができないので、『あのとき○○って言ってたでしょ？』と言われても『あれ？ そうだっけ？』となってしまうんです」（同）

　なるほど～。そもそもの脳の違いを知らずに一方的に彼を責めていたなんて…男性にとっては不本意ですよね、ごめんなさい（反省）。…とはいえやっぱり、記念日や誕生日は大切にして欲しいのが乙女心。大事な日を彼に覚えてもらうには、一体どうしたら？

記念日と強い感情（快感）を結びつけるのがポイント！

「誰でも強制されると拒否しますから、無理やり覚えさせようとするのはNGです。『パブロフの犬』の話は知っていますか？ 犬に食事を与える前にベルを鳴らすということを繰り返していたところ、いつしかベルを鳴らすだけで犬は食事を期待し、よだれをたらす…という実験です。人間も同じで『強い感情と結びついたできごと』や『何回も繰り返したこと』は重要と判断され記憶に定着します。なので、食事中に記念日の話をしたり、セックスの前に記念日のデートプランについて話したりするのを、何度も繰り返すと◎。パブロフの犬のように『記念日の話』と『強い感情（快感）』を結びつければ、長く覚えてくれるでしょう。その時は、さりげない会話にするほど効果的ですよ」（同）

　ふむふむ。覚えさせようとしてやっきになるのは、どうやら逆効果のようですね…。覚えることを義務にするんじゃなくて、自然と記憶に結びつくような工夫ができたら、ふたりで幸せな記念日を過ごせるかも！

(池田香織/verb)

初出 2011/6/17