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2016.02.03
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2016.02.03
マイペース、自由気まま、個性的、ともすればワガママというイメージすら持たれがちなひとりっ子。好きになったはいいけれど、「一筋縄ではいかないかもなあ」なんてアプローチする前から考えてしまったり……。
でも、「ひとりっ子って、愛想の振りまき方が下手なので、脈ありか脈なしなのかは、表情を見ていればすぐ分かるんですよ」と語るのは、著書に『ひとりっ子の頭ん中』(中軽出版)がある、ひとりっ子のコラムニスト、朝井麻由美さん。朝井さんに、ひとりっ子の恋愛傾向と落とし方について教えてもらいました。
「ひとりっ子は警戒心が強いので、まずは警戒心を解くことが大事です。この人とは気が合う、気を許しても大丈夫だ、と思わせれば、そこから先の展開は早いと思います」(朝井さん)
警戒心が強いとは、野生動物のような面があるのですね。ひとりっ子に突然なれなれしく近付くと、逃げられてしまう恐れがありそうです。
「よく、『女性は建前だ』と言いますが、ひとりっ子にはあまり建前ってないんですよね。興味のあるなしがはっきりと自分の中にあって、好感触なら明らかに笑顔が多かったりします(笑)。ひとりっ子の特徴の一つに、“ムダが嫌い”、“合理主義”というのがあるのですが、興味のない相手に対して時間を割きたくない、というのが前面に出てしまうんでしょうね」(同)
思っていることが顔に出やすいひとりっ子。脈のあり・なしが早めに分かるのは、ある意味ありがたいかもしれません。
「ひとりっ子は、のんびりしていて、恋愛にも鈍いところがあります。世間的なイメージでは、自己主張が強いせいで恋愛についても自分から積極的にアピールしにいくと思われがちですが、むしろ恋愛事も含め、争いという争いが苦手。兄弟間での争いがなくのびのびと育ってきたゆえです。だから相手の出方を待つよりも、リードしてあげたほうがいいと思います」(同)
実は筆者もひとりっ子なのですが、争いを避けたいという気持ちはとても分かります。また、ひとりっ子は、自分の気持ちに気付くのも遅いそうです。
「自分独自の世界に生きるひとりっ子はマイペース。そんなマイペース感を認めてくれて、女子力の高さやあるべき論などの理想を押しつけないと、喜びます。ひとりっ子の基本姿勢は、“自分はこうしたい”という主張があり、なおかつ、“あなたはどうしたい?”という相手の意見も尊重したい、という点なんです。自分が人に押し付けないようにしている分、相手からも押し付けられたくない、と思っています」(同)
依存し合うのではなく、お互いに自立した関係を求める傾向が強いのかも?
「もし、ひとりっ子と付き合うことになったら、あまり連絡をとらずに放置しておいた方が本人は楽なのでは? と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。ひとりっ子は“人との距離感”を掴むのが苦手だったり、コミュニケーションで失敗したり、という経験を重ねてきているので、何かあると『あれ? 自分また何かやらかしちゃったかな?』と気にしてしまうことがあります。なので、変に放置されると『嫌われているのかも』と、不安になり、逆効果なんです」(同)
干渉し過ぎず離れ過ぎずの、一定の距離感を保つことがポイントのようですね。
「ここまでひとりっ子の傾向についてお話してきましたが、大事なこととして、『ひとりっ子だからワガママね』とか『ひとりっ子だから世間からズレているよね』などと今までの人生で散々指摘されてきているので、そういったステレオタイプな色眼鏡で見られると、嫌がります。あくまで傾向は傾向、より良い関係を築くためのひとつの参考として心に留め、間違ってもそういったイメージを直接の批判として本人にぶつけたりはしないでください。また、ひとりっ子全体の傾向よりも、その人自身の構成のほうを早く見つけてあげてくださいね」(同)
変に気を遣い過ぎたり、難しく考えたりせず、素直に気持ちを伝えていけば、ひとりっ子との恋愛がうまくいきそうですね。
(姫野ケイ+プレスラボ)初出 2015/1/17
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