ヒトメボ

SPECIES NURSERY代表

藤川史雄

  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク
  • コメント入力フォームに移動する
  • 評価フォームに移動する
読了時間:約4分

 家で植物を育てている人っていいですよね。緑がある生活って憧れます。でも、うまく育てられずに買ってきてもすぐに枯らしてしまう人も多いのでは? 残念ながら筆者も緑がある生活に憧れて、植物を買ってきては枯らし、また買っては…の繰り返し。こんな私は「植物を育てる」なんて無理なんでしょうか…。

「それなら乾燥に強い『多肉植物』がおすすめですよ。サボテンやアロエといった多肉植物は、元々水のない乾燥地帯に生息しているので、内部に水を溜めておけるようにできています。ですので、ちょっと水を忘れたぐらいでは枯れません。水をあげるのは週に1回ぐらいで大丈夫なんですよ」

 とは、『エアプランツとその仲間たち ブロメリアハンドブック』の著者で、多肉植物に詳しい藤川史雄さん。

 1週間に1回!? それなら私でもできそうです! では、多肉植物の中でも特にオススメの種類を教えてください。

・エケベリア

「『ザ・多肉植物』という感じで葉っぱがぷくっと肉付きが良く、見た目にも可愛いです。多肉植物の中でも環境の変化に強いので、初心者の方はまずはエケベリアから育ててみるといいですね」(同)

・ハオルチア

「これも、エケベリアと同じように初心者におすすめの多肉植物です。というのも、多肉植物の中には、太陽の光が必要で風通しがいい外で育てた方がいいものもあるのですが、これは乾燥に強く、部屋の中でも元気に育つんですよ。透明で丸みをおびたゼリーのような見た目はとてもかわいいですよ」(同)

・セダム

「多肉植物の中でも、小さい葉が重なったような珍しい見た目をしています。育つにつれ、モコモコと葉が広がっていく様子を楽しめますよ。成長も早く、1ヶ月ほどで増殖し始めるので『育てている感』が味わえるのもポイントです」(同)

 いろいろな種類があるんですね。オススメも教えてもらったし、さっそく多肉植物を育てたい! 注意すべき点はありますか?

多肉植物を育てるうえでの注意ポイント

・日光と風通し

「いくら多肉植物が水を溜めておけるといっても、それだけでは育ちません。日光に当ててあげること、風通しのいい場所に置いてあげることが大切なんです。ベランダや窓際で育てるのがベストですね」(同)

 

・「夏型」と「冬型」を混ぜないこと

「多肉植物は『夏型』と『冬型』に分類できます。夏型は春から秋に成長し、冬に生育を休みます。冬型はこの逆です。先程紹介した『セダム』は主に夏型で、『ハオルチア』は主に冬型なんですよ。違う種類の多肉植物を1つの鉢で育てる『寄せ植え』も流行っていますが、このときに夏型と冬型を混ぜて植えてしまうとなかなかうまく育たないので注意してください」(同)

多肉植物の魅力

 さらに藤川さん曰く、多肉植物には育てやすさだけでなく様々な魅力があるとのこと。

・見た目の多様さ

「サボテンのようなオーソドックスなものもあれば、ゼリーのような見た目のもの、石に見えるものなど、他の植物にはないような面白い見た目をした種が多いのが魅力ですね」(同)

・自分で増やす喜び

「『葉挿し』といって、株をどんどん増やしていけるのも多肉植物ならではの楽しみ方です。やり方としては、増やしたい多肉植物の葉を切り、日陰で1週間ほど干します。それから土の上に置いておき、根が出たら水をかけて完成です。簡単なのでやってみると楽しいですよ」(同)

・自由な飾り方で楽しむ

「穴が開いたお気に入りの石を見つけて、そこに多肉植物を入れて育てるのもいいですし、絵の額のように、植物を中に入れて壁にかけて育てられるような商品も出ています。このように自由な飾り方ができるのは、貯水力があって、乾燥に強い多肉植物だからこそなんですよ」(同)

 ちなみに、お店で多肉植物を購入する時は、みずみずしくてプルンと張りがあるものを選ぶと長持ちするそう!

 忙しいとついついないがしろにしてしまう植物。それでも「緑がある生活を送りたい!」という人は多肉植物から始めてみては?

(山本絵理/short cut)
  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク

評価

ハートをクリックして評価してね

評価する

コメント

性別

0/400

comments

すべて見る >

ライター

山本絵理

short cut

あわせて読みたい