カップル間の永遠のテーマ！ 束縛と放置、

やり過ぎないバランスの取り方は？

（放置編）

　異性のいる飲み会に参加するのもアウト、携帯も全部チェックされてしまうような束縛タイプの恋人も辛いですが、どこで何をしていても全く干渉せず、異性と一緒に旅行に出かけても何も言ってくれない…そんな完全放置タイプの恋人も同じくらい切ないもの。そこで今回は『一瞬で幸せ本能がめざめる　心のゆるめかた』（中経出版）著者の恋愛コラムニスト・五百田達成さんに、カップル間の永遠のテーマ“束縛と放置”についてお聞きしました！

「束縛する派と放置派の人の違いは、“自分の世界のアルナシ度”に比例しています。大事なものが恋愛しかない人は、恋人に依存しすぎるから束縛してしまうし、仕事や友情、趣味など自分の関心事が多い人というのは、恋愛にそこまで重きを置かなくなるという訳ですね。放置派の人は恋愛に対してすごく冷静ですが、このタイプは恋人に対して不安を与えていることがほとんど。ちゃんとその人を大切に思っているのなら、愛情表現をしっかりしてあげることが必要不可欠だと思います。ある意味それはお付き合いをしていく上でのマナーだと思いますよ」（恋愛コラムニスト・五百田達成さん）

　たしかに、いくら自分が恋愛以外にも関心事があるとはいえ、恋人を安心させられないようであれば、パートナー失格ですもんね。何かいい方法はないのでしょうか？

「一番良いのは、デートのときはみっちり愛情表現をしてあげること。さらに、自分の恋人を友人や親に紹介して、他の人を巻き込んで恋人であることを証明してあげると、安心させてあげられるのでとてもいいと思います。仮に月に1度しかデートする時間が作れなかったとしても、愛の言葉であったり、他人を巻き込んだ関係性であったり恋人に信頼できる土台を作ってあげることが必要ですよ。また、恋人のストレスを溜め込ませないために“一方的に好きなだけメールを送ってきてもOK”なんていうルールを設けるのもアリ。実際これで、結婚したカップルもいるんですよ」（同）

　なるほど！ 放置する人も放置しっぱなしにするんじゃなくて、「大切な存在」というのを証明してあげることが大切なんですね。でも放置派の恋人を持つと浮気の心配もありそうですが…。

「浮気は、キスしたらだとか、手をつないだらアウトだとか、異性と2人で会うのもダメだとか色々な意見があると思いますが、恋人間でそういう議論をするのではなく、『基本的には信じて放っておくけど、浮気したら別れるよ』と明快かつきっぱりとした意志表示をしておくのが一番の防止策。『判断やラインはあなたに任せるけど、私が浮気と感じたらアウト』これが一番いいですね。よく女の人で、『私には直感があるから、浮気したらすぐバレるよ』みたいにカマをかける人がいますが、これは何の防止にもなりません。『だったら試してみよう』と思う男性もいるので、浮気＝別れというリスクを示しておくことが大事です」（同）

　束縛派にしろ、放置派にしろ信頼でつながっておくということが一番大事だと言う訳ですね。ぜひ参考にして、お互いのバランスを調整し、息の長い恋愛をしていきましょう！

(冨手公嘉/verb)

初出 2011/10/12