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2015.08.09
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2015.08.09
ついだらだらとテレビを見たりネットをしたりして、夜更かしをしてしまうことってありますよね。特にすべきことがないのなら、早く寝ればいいのに…と自分でも思うのですが。なぜ無駄に夜更かしをしてしまうのか? 心理カウンセラーのなるみたかふみさんに伺いました。
「夜更かしをしてしまう一番の要因は心理状態にあります。通常、夜になると、体をリラックスさせる副交感神経が活発化して、自然に眠くなったり、寝ようかなという気になるものです。
しかし、良いことであれ悪いことであれ、また、それが自分では気づかないようなことであっても、何らかのストレスがあると、神経が敏感になり、活動するために働く交感神経が強いままでリラックスできません。すると眠くならず、寝たいとも思わないので、なんとなく起きている状態になってしまいます」(なるみさん)
なるほど。すると、夜更かしする人は意識無意識に関わらずストレスを抱えている状態なのですね。では夜更かしをしてやりがちなことは何でしょうか?
「特に何かしたいこともなく夜更かしをする場合、だいたいは時をやり過ごすことを目的に、テレビやゲーム、ネットサーフィンなどをすることが多いのではないでしょうか。しかし、それらをしても充足感がないため、後悔しがちです。夜更かしをした次の日、『○○なんかしていないで、もっと早く寝れば良かった…』と思う人は多いと思います」(同)
そうですね。無駄な夜更かしをして後悔することは多いです。眠くないときなど、なんとなく夜更かしをしてしまいそうなとき、その時間を有効に使う方法はないものでしょうか?
「眠くならないからといって起きて何かをしているようでは、交感神経がより刺激されて逆効果です。まずは、眠くなくともベッドに入って体を休めましょう。
そして、眠くなるまでイメージトレーニングをすることをおすすめします。仕事で活躍している自分の姿や恋人と楽しく過ごしている様子など、自分がなりたい姿や欲しいものなどを思い描いてみましょう。そのうち副交感神経が活発化しリラックス状態になって眠りに入るとともに願いがかないやすくなりますよ」(同)
どうして寝る前のイメージトレーニングで願いがかないやすくなるのですか?
「私たちの心の中には、顕在意識(自分で分かっている意識)と潜在意識(無意識)があり、人が行動するときの影響力の割合は、顕在意識が3%、潜在意識が97%と言われています。そのため、何か行動を起こしたり、願いをかなえたい場合は、潜在意識に自分がなりたいイメージを落とし込むと良いとされます。昼間など、活発に活動しているときは、顕在意識が強いため、自分ができないと思うことなどは受け入れにくい傾向にあります。
しかし、寝る前の時間は、意識レベルが低下して心のストッパーがゆるくなり、イメージを潜在意識に届けやすくなります。また、脳は寝ている間にその日あったことを整理します。その際、寝る前に意識したことを一番覚えやすいため、行動に結びつきやすくなります」(同)
「ですから、逆を言えば、夜更かしをしてネガティブなことを考えるのはやめたほうがいいでしょう。悪い状況や結果を想像して『自分はダメだ』などと思って、そのまま寝てしまうと『ダメな自分』という思いが潜在意識に落とし込まれ、悪い行動として現れてしまうかもしれないので、気をつけたいですね」(同)
後悔しがちな夜更かしですが、寝る前くらいはハッピーなことを考えたいですよね。
寝る前の過ごし方というのは、とても大事なものだったのですね。できればストレスなく快適な睡眠をとりたいところですが、眠れない夜は、イメージトレーニングで、素敵な未来を呼び込みたいですね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)初出 2013/10/25
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