ヒトメボ

恋愛アドバイザー

望月千恵

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 手をつなぐ行為は、恋人同士のいちばん簡単なスキンシップであり、愛情表現のひとつ。男性にも女性にも「手をつなぐのが好き」という人はたくさんいると思います。その心理とは一体、どこからくるのでしょうか?

 そこで、恋愛カウンセラーの望月千恵が「なぜ手をつなぐのが好きなのか?」男女の心理的メカニズムを紐解いてみたいと思います。

手をつなぐ=好意の確認行動

 手をつなぐ行為(スキンシップ)は、お互いに好意を示していることを態度で伝え合う手段(好意の確認行動)。そもそも愛情は目に見えないので、言葉でその思いを表現したり、態度(行動)で示したり、愛情表現の方法は人それぞれですが、「手をつなぐと言葉以上の愛情を感じる」という意見も多く聞きます。

 ではなぜ、「手をつなぐ」ことが、言葉以上の愛情を感じやすいのでしょうか?

異性に触れる刺激が脳を活性化し、ホルモンの分泌を促していた!

 「手をつなぐのが好き」というメカニズムは脳が関係していると言われますが、手は神経が集中していて、とても敏感な部分。神経はもともと脳から伸びたものなので、手をつなぐと指先の神経から相手を感じ、脳に適度な刺激を送ると言われています。

 そして、その刺激により、ホルモンの分泌が促されるとも言われています。例えば、片思い中の彼にそっと手を握られた、付き合って間もない頃のデート中……。こんなシチュエーションで手をつなぐと、エンドルフィンやPEAといった快ホルモンが分泌されて女性はとても幸せな気持ちになれるのです。

愛情確認行為=恋人の一部分とつながること!

 手をつなぐという行為は一人でできることではありません。相手あってのものです。男女が愛情を確認する際、互いの身体をつなぎます。手をつなぐこともそうですが、例えばキスもその1つと言えるでしょう。

 「愛情は目に見えない」とお伝えしましたが、心も目に見えません。つまり、どれだけ好きでも実際に心をつなぐことはできないのです。そのため、男女は愛情確認をする際、互いの身体をつなぎたがるのです。そして、しっかりつながれると、その欲求が満たされ、安心感や信頼を覚えるのです。

つなぐ支配欲、つながれる隷属欲等(関係性)

 私たちは「つながる」ことで、欲求が満たされるとお伝えしましたが、「手をつなぐ」ことで満たされやすい欲求は「支配欲」と「隷属欲」だと言われています。それは「私(俺)は彼(彼女)のもの」「彼(彼女)は私(俺)のもの」という心理。結婚指輪もそれに似た心理が隠されていますが、誰かの「所有物」であるという、メッセージを発信しているのです。

 これは個々の性格にもよりますが、ところ構わず、手をつなぎたがる傾向の強い人は支配欲が強く、束縛傾向にある人と言えるでしょう。また、そうした相手の強い欲求に応えることに喜びを感じる人は隷属欲が強い傾向にあると考えられます。

手をつなぐのが苦手という男性の心理とは

 「手をつなぐのが好き」という人の心理的メカニズムはお伝えした通りですが、最後に「手をつなぐのが苦手」という男性の意見をご紹介しつつ、その心理についてお伝えしたいと思います。(筆者による独自調査)

1.自分のペースで歩けないし、人前でイチャつくのが苦手! 女性には3歩下がってついてきて欲しい!

2.人前だと恥ずかしい……。

3.女性にイヤがられたらつらい。

4.汗っかきで手汗が気になるので手をつなぐより、腕を組むほうが好き

 手をつなぎたがらないのは、「手をつなぐ」ことによって自分の心理状態が伝わってしまうことへの警戒心や、羞恥心があるからです。もし、大好きな彼があなたと手をつなぎたがらない場合、こうした心理状態にあるということを思い出してみてください。

 そして、それでも「手をつなぎたい!」と思うのであれば、「人前で手をつなぐって恥ずかしいよね。二人だけのときならいい?」「私も手汗かくから……一緒だね!」こんな会話で彼の警戒心や羞恥心をあおらないアプローチをしてみてくださいね。

 いかがでしたでしょうか? 「手をつなぐ」というのは、恋人同士のいちばん身近なスキンシップであり、コミュニケーション法です。大好きな人の手は特別なもの。手をつないで感じるぬくもりに、人は幸せを感じるものです。老若男女問わず、いつまでも大切にしたいスキンシップですね。

(望月千恵/コンセプト21)
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望月千恵

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