ヒトメボ

自分磨きプロデューサー

井垣利英

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読了時間:約3分

 魚をキレイに食べられる=立派なオトナといったイメージを持ってしまいます。でも、正直なところ「正しい食べ方をしてるか自信がない…」という人は少なくないのでは? そこで、ブラッシュアップ講座やテーブルマナー講座などを多数行っている、マナーコーチの井垣利英さん監修のもと、「魚」の食べ方の基本作法をおさらいしてみましょう。

「魚は一匹まるごとでも切り身でも、左から箸で一口ずつ切り分けて食べ進めるのが基本です。尾頭付きの焼き魚や煮魚の場合、頭が左、尾が右になるように盛りつけられているので、頭側の身から食べ始める、と覚えておけばOKです」(井垣さん)

手順1:背側(上)から食べ進める

「はじかみ(紅く色がついた茎付きの生姜)が魚の上にのっているときは、皿の奥にはずしておきます。また、すだちなどが添えられていたら、果汁が飛び散らないよう左手でガードをするように絞りましょう。その後、背側(上)の身から箸を入れて食べ進めていきます」(同)

手順2:中骨をはずす

「半身を食べ終わったからといって、魚を裏返すのは厳禁! 中骨の中心に箸を差し込み、裏側の身から骨をはずしましょう。頭、中骨、尾がひとつながりになった状態で骨を持ち上げ、皿の奥側に置きます」(同)

手順3:裏側の身を食べ、美しくフィニッシュ!

「全部食べ終えたら、口直しにはじかみを食べます。はじかみが苦手な場合は、無理に食べる必要はありません。最後に、骨や食べ残した皮を皿の中央に集めて。尾は頭側に折りたたんでコンパクトにまとめ、懐紙をかぶせて目隠しをするところまでできたら上級者です」(同)

 この基本ルールさえおさえておけば、どこへ行っても自信をもって魚料理を食べられるはず。ちなみに、気になる小骨についてはこんなアドバイスも。

「小骨が多い場合は、あらかじめ箸で取り除いておきましょう。もし口の中に小骨が入ってしまったときは、箸を持っていないほうの手で口元を隠し、手ではなく箸で取ります。取った骨はお皿の端に集めておき、最後にそのほかの残った部分と一緒にまとめましょう」(同)

 また、以下のポイントも知っておくとより良いかも!

*魚の皮まで食べよう*

 どうしても苦手という人でなければ、魚は皮まで美味しくいただくのがベター。DHAやEPAといった栄養も豊富で、鮭の皮などはコラーゲンもたっぷり! 食べ残しが少ないほうが、料理人や素材に感謝の気持ちが伝わることでしょう。

*内臓(ハラワタ)や目玉も残さず!*

 鮎や鰯などを丸ごと調理してあるとき、内臓(ハラワタ)が苦手で残してしまう人も多いかも。でも、あの独特な苦味こそ食通の間では「珍味」として愛されているのです。また、目玉の周りも独特の食感で人気の部位。小さめの魚であれば頭から一匹ごと食べられるので、まずは小さい魚から挑戦してみては?

*大根おろしは上品に使おう*

 焼き魚の場合、脂をサッパリさせるためお皿に大根おろしが添えられていることも。このとき魚に直接醤油をかけずに、大根おろしに醤油を垂らすようにすると上品な印象になります。干物などは醤油を垂らすと塩気が濃くなりすぎるので、大根おろしでうまく調節するのが一石二鳥!

 なかなか奥が深い魚の食べ方。家で食べるときはあまり意識していなかった人も、ぜひ正しい作法を身につけ、苦手意識を克服していきましょう!

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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