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カウンセラー

浅野寿和

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 男女問わずコーヒー好きはいますが、コーヒーの淹れ方に自分なりのこだわりを持つ人は、男性のほうが多いように思います。こうしたこだわりから見抜けることって?心理カウンセラーの浅野寿和さんにお話を伺いました。

「こだわりはネガティブな感情がつかさどるので、彼のコーヒーの淹れ方からは、物事や恋愛に対するネガティブなマインドを知ることができます」(浅野さん)ちょっと知るのが怖いような気もしますが…ぜひ、教えてください!

【機械ドリップ/コーヒーメーカー】

「機械任せで失敗がない。失敗したらそれは機械の故障だと思える。これはリスクを回避したい欲求の現れであり、安定志向で常識的な人が多いと言えます。恋愛に関しても、表面的にはこだわりますが、妥協するのが早く、安全を取るタイプ。分からないこと、人と違うことを怖れ、喧嘩やトラブルなどで深く傷つくことがあります。『あなただけが悪いわけじゃない』『あなただったら大丈夫』と声をかけて安心させてあげると彼は頑張れるし、あなたに対する評価も上がります」(同)

【手ドリップ/ペーパードリップ】

「簡単な一連の作業の中で、手で丁寧に湯を注ぐという一つの行為にのみこだわりを見せることからは、作為的な面が伺えます。これは彼の内面にはコンプレックスなどいくつかの『誰にも触れさせたくない世界』があり、それを守るために、意図的に何かを見せたり隠したりしながらコントロールしたい欲求を暗示しています。恋愛も同じ傾向があり、自分が譲れない部分は相手を否定してでも突き通そうとします。彼に女性を大切にする思いはきちんとあるので、彼の傷に触れないなど、割り切って付き合うとうまくいきます」(同)

【コーヒープレス】

「プレスという作業は心理的に抑圧のシンボルであり、どこかで自分が抑圧されて生きてきたという観念が垣間見えます。その抑圧の中でくすぶってきた自分を何かで表現したい欲求があるのかもしれません。恋愛は完璧主義の傾向ですが、多くは自分の中だけで構築された理想や期待、こだわりによるもの。ダメ出しや失恋により傷つきやすい繊細さがあります。何かが起きたときは、批判的なことを言わず、彼の行動を見守ってあげるとあなたへの好意が高まります」(同)

【サイフォン】

「一杯のコーヒーにプロが使用する器具を使うことから、こだわりが強い超自立タイプと言えます。自分で豆の粒度や量、火力、抽出時間などを決めることからも、大切なことほど人に任せたり、信頼するのを嫌がるのが分かります。恋愛はロマンチストで、自分の興味や美意識をそのまま表現し、相手に受け入れるように求める『恋愛コントローラー』の側面があります。彼との恋愛は振り回されてうんざりすることもありますが、刺激的な恋をしたい人にはおすすめです」(同)

【スティックタイプ】

「お湯を注ぐだけで、失敗することがなくお手軽。こだわりがあるとすれば、早く溶けてさっさと面倒なことはすませたいという欲求です。恋愛にも気楽さを求めたり、距離を置いたりする傾向があります。というのも、何事もプロセスを楽しめない部分があり、待つことに対して強い焦りや恐れを感じやすいからです。そんな彼に近づくには『意外に恋は簡単』『恋は素晴らしい』と思わせることが大切。彼は時として、なし崩し的な恋愛をするので、女性はしっかり自分のスタンスを貫くようにしましょう」(同)

 なるほど、一人静かにコーヒーを淹れる男性の心の奥にはいろいろなものが隠されていたのですね。コーヒーに代わって彼のことを癒してあげられる女性になりたいものです。

(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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ライター

鳴沢ことみ

コンセプト21

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