腕時計から読み解ける、意外な男性心理とは？

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2015.11.03

心理カウンセラー

山田耕治

　スーツの袖口からのぞく腕時計。男性が思う以上に、女性はチェックしていますよね。そして、普段どんな腕時計をしているかで、その男性の心理を分析できたりもするようです。心理カウンセラーの山田耕治さんにお話を伺いました。

「男性にとって、腕時計は自分を表現できるアクセサリー。人からどのように見られたいかを示しています。『なぜそんな風に見られたいのか』という心理に注目すると、その人のキャラクターが見えてきますよ」（山田さん・以下同）

「何十万もする高級ブランド、老舗ブランドの腕時計をしている人は、自分は特別な存在、ビッグになりたいという熱い思いがあり、目立つのが好きで、自分を大きく強く見せようとする傾向があります。その反面、心の奥に、見てもらいたいという少年っぽい、人に甘えたいという思いが隠れているとも言えるかもしれません。でもその少年っぽさ、真っすぐなところがその人の魅力でもありますよね。このタイプの人は、自分を甘えさせてくれる母性が強い女性と相性がいいですね。女性は、彼を子ども扱いするのではなく、尊敬の言葉をかけてあげるといいですよ」

「ファッション性の高いブランドの腕時計をしていると、流行に敏感でオシャレな人に見えますよね。その一方、流行のアイテムを身につけるのは、人の目を気にしていたり、無難に事を運ぼうという心理の表れでもあるんです。平和を愛する人なんです。ただそのために無意識のうちに自分自身を抑えて、我慢を重ねてしまっている場合も。このタイプの人は、基本的に面倒見がよく奉仕的。自分が支えてあげたいと思えるような人を好みます。自分のことより、周りに気を使っているわけですから…女性はその気遣いへの感謝の言葉を忘れないようにしましょう」

「ソーラー電波時計など機能性を重視した時計をしている人は、冷静で論理的に見られたいタイプ。感情よりもロジックやルールを大切にする傾向があります。これは、失敗してはいけない、負けてはいけないという気持ちのあらわれ。ポーカーフェイスを装っていても、水面下では努力家な一面も持っています。Bタイプの人が、自分から『支えてあげたい』と思うのに対し、このタイプの人は女性から頼られるのを好みます。その人が得意にしているスキルを評価してあげるといいですよ」

「最近は携帯電話やスマートフォンで時間がわかるので、時計は持たないという人も増えていますよね。物事にこだわらない、包容力が魅力です。その中にいるやすらぎ感を伝えてあげたいですね。ただ大人の世界では、TPOに合わせて腕時計を身につけなければいけないシーンも出てきます。そんなときにも『あえて』腕時計をしないのは、『そんな風に見せない』ことにこだわっている人かもしれません。そこにはこだわりを見せたい心理が働いています」

「懐中時計など個性的な時計を愛用している人は、自分の世界を大切にしているこだわりの人。ただ自己愛が強すぎて、自分だけの世界になってしまうかもしれませんね。うまくいくのは、その男性のこだわりの世界を尊重して、一緒に楽しめる女性だと思います。こだわりの男性に愛されると女性も嬉しいですよね」

「『人からどう見られたいか』、そこにはそれぞれにそれぞれのビジョン、『こうなりたい自分』が現われているものでもあります。みんな、その『こうなりたい自分』に向かい懸命に努力しているわけです。愛をもって応援してあげてほしいですね」と山田さん。

　女性のみなさん、カッコいい腕に見惚れるだけでなく、そこに巻かれている腕時計にも注目してみてくださいね。

初出 2012/11/12

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女性男性

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ライター

せんち

クレッシェント