「家ではトイレに行くときも一緒」　ドン引きした友人のノロケ話

　ノロケ話を聞いていると、その幸せオーラに当てられてこっちもなんだか嬉しい気分にさせられたり羨ましくなったりするもの。しかし、本人はノロケ話のつもりでも、聞いているほうはその「2人の世界」がどうしても理解できないことも……。そこで、ドン引きした友人のノロケ話をヒトメボ読者に聞いてみました。

「彼が赤ちゃん言葉で泣きじゃくり甘えてくる」

「『彼氏が仕事でうまくいかないときなどに赤ちゃん言葉になって泣きじゃくって甘えてくるので、ひざ枕してよしよししてあげると安心してそのまま寝ちゃうのがかわいい』と話していた友人。私には100％無理だと思った」（東京・30歳女性）

　彼氏の甘え方にもいくつかのパターンがありますが、これは「幼児化」に分類されるもので、そのなかでもなかなか強めのやつです。

「家ではトイレに行くときも一緒」

「休日は家でずっと彼女とべったり離れないという友人。最初そう聞いたときは『ハイハイ』という感じだったんだけど、詳しく聞いてみるとすごかった。本当に片時も離れず密接し続け、お互いトイレに行くときも一緒なのだそう。『大も!?』と聞くと当然ように『大も』と頷いた。『そういう姿を見られるのもうれしい』とか……まじで信じられない」（東京・34歳男性）

　あんな姿を見せあって幸せを感じるカップルはそういないのではないでしょうか。カップルは似た者同士がなるといいますが、本当にお似合いの2人です……。

「ケンカ中、毎晩家の前に3時間立っていてくれた」

「ケンカして連絡しなくなったら、1週間毎晩、彼氏が謝るために家の前に来て3時間くらい張り込んでいた』と話す女友達。『そんなに仲直りしたいと思われるほど愛されている』という話らしいが、彼氏はストーカーっぽいし、それを放置して悦に入っている彼女もどうかと思う」（東京・27歳男性）

　当人たちにとっては「こんなに愛してるぜ！」「こんなに愛されてるわ！」という美談なのでしょうが……。この話に限らず、愛のエピソードって往々にしてそんなものなのかもしれません。

「体調が悪いのに新幹線で会いに来てくれた」

「遠距離恋愛中の友人。彼氏が月イチの定期デートに折り悪くインフルエンザにかかってしまった。病院で薬をもらった彼氏はその足で新幹線に乗りフラフラな状態で遠路彼女のもとへ……。『すごく会いたいと思ってくれてるんだなとわかってうれしかった』と話す友人に、思わず『いや寝とけよ！　普通に迷惑すぎ！』と即つっこんだ」（神奈川・29歳女性）

　これは本当にやめてほしい……！　しかも彼女にうつす気満々に見えるのですが。

「誕生日に歌をプレゼントしたら泣いて喜んでくれた」

「趣味で音楽をやっている友人が、『彼女の誕生日に歌を作ってプレゼントしたら泣いて喜んでくれた』というので、音源を聞かせてくれとせがむと満更でもなさそうな感じで聞かせてくれた。でも、というか案の定というか、内容とか歌のクオリティーがすごくて、結構激しめな曲調で『ラブユーベイベー、世界にひとつだけのおれのフラワー、愛してるゥー！』という感じ。これのどこに泣く要素があるのかと甚だ疑問だった」（神奈川・31歳男性）

　「世界にひとつだけのおれのフラワー」は微妙にパクってますね。自作の歌は本当に2人だけの世界のものです。第三者に聞かせるのはハードルが高いので注意しましょう。

ふたりを猫に模した漫画をSNSにアップ

「かまってちゃんな友人が、自分たちカップルを猫に模した漫画をSNSにたびたびアップしている。絵を見て正直、『そんなにかわいい2人じゃないだろ』と思うし、描かれる内容も、『仕事で激イラついて彼に八つ当たり。でも彼ピはあたしが怒鳴っても泣いても、ぜ～んぶ受け入れてくれた。彼ピさん最高、悪く言うヤツは殺す！』みたいなオチも何もないノロケ。彼に対してワガママ過ぎだし、面白いつもりで描いている漫画の内容が荒んでいるところに引く」（東京・29歳女性）

　「悪く言うヤツは…」とわざわざ言うということは、悪く言われたことがあるのでしょうか。お騒がせな彼女ですね。

　カップル当人たちが幸せであるならそれに越したことはありません（インフルエンザをうつしてまわるのは別にして）。ドン引きノロケ話を聞かされている最中はドン引きな気分しか味わえませんが、こうして第三者同士で「こんな話があった」と共有すると、笑えたり興味深かったりするから楽しいですね。

(藤井弘美＋プレスラボ)