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2016.03.29
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恋人から「今まで何人と付き合った?」と聞かれたこと、ありませんか? これって正直に答えていいものか迷うところ。どんな回答を期待しているのかによっては、多く答えても少なく答えても問題がありそうだし、それは男女でも違いそう。そもそも、なんでそんなことを聞くのでしょうか? 心理カウンセラーの根本裕幸さんにお話を伺いました。
「基本的にこの質問は、その先の自分が気になる質問をするための導入だと思ったほうがいいですね。男性が付き合っている恋人にこの質問をするのは、『過去にどんな男と付き合ってきたか?』を知りたがっているときがほとんど。過去の男と自分を比較して、ルックス、経済力、セックスのテクニックなどが、相手に劣っていないかどうかを確認したいという“自信のなさの表れ”がそうさせているのです。例えば、前の彼が学生でお金がなかったというと有頂天になったり、エリートと付き合っていたら劣等感を感じ、あからさまに落ち込んだりしますね。勝手に前の彼と自分を勝負しだすんです(笑)」(根本さん)
勝手に勝ち誇ったり落ち込んだり、ときにイライラと当たってきたり……。ちょっと困りものですね。では、女性が男性にこの質問をする意図は?
「女性は、数そのものよりも過去の恋人との付き合った期間だったり、別れ方だったりと、どんな恋愛をしてきたのかを知りたがります。例えば『前の恋人が重すぎちゃって振った…』と聞けば、同じことをしないように今後の参考材料として役立てたり、付き合った期間によって浮気性か否かを探ったりという前向きな気持ちのほうが強いですね」(同)
なるほど、過去の恋愛を今の恋愛に活かすための前向きな質問だったんですね。それぞれ「今まで何人と付き合った?」と聞いてくる理由は分かりましたが、これについて相手の望むような回答を適当に答えておけば問題ないかというと、そうでもないようです。
「男性は経験人数や付き合った人数を誇張し、女性は純粋な印象を与えたいため少なく言うことが多いですが、今の恋人と長く付き合っていきたいなら、正直に答えておくべきですね。最初にごまかしても、付き合っているとふとした会話のほころびやニュアンスでウソがバレることも多く、相手に不信感を与えてしまいます。人数に関係なく、相手の想いが本気ならしっかりと向き合ってくれるはず。逆に人数によって相手を軽くみたり、気持ちがぐらつく人とは結局のところ長続きしませんからね」(同)
付き合った人数はふとした弾みにバレてしまいそうですが、経験人数についてはどうでしょうか? できることなら伏せておきたい人も多いと思いますが。
「経験人数もウソをつくと、『3人と言った割にどう考えてもテクニックが上手すぎるだろ? 』、『10人と言っていたけど、意外とたいしたことないわね』なんて思われかねません(笑)。コンパなどの場を盛り上げるときにはサバを読んでもかまいませんが、お付き合いをしている人には誠意を持って正直になりましょうね」(同)
うーん、運悪く聞かれてしまったら答えるしかないのか……。ともあれ、恋人がこうした質問をしてきたときには、変に勘ぐったり良く見せようと誤魔化したりせず、正直に答える。そのほうが後々の二人のためにプラスということですね。
(冨手公嘉/verb)初出 2011/12/28
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