悪者になりたくない…　別れたいのに別れられなかった経験、ある？

「別れたいのに別れられない」……たまに聞く言葉です。別れたいなら別れればいいのにと第三者は思うかもしれませんが、本人としては別れられない理由や、心理状態があるもの。そんな経験がある人に体験談を聞いてみました。

私がいなくちゃダメ……

「仕事をしないでヒモ状態、なおかつDVの元カレと5年間も別れられなかった経験があります。付き合っている間は、毎日辛い思いをしながらも『この人は私がいなくちゃダメなんだ、私が変えてみせる』と、ズルズルと……。最終的に、彼が別の女性を見つけて振られました」（東京・30歳女性）

　恋は盲目。愛の力で相手を変えられると信じてしまうこともあります。実際は、人を変えることほど難しいことはないものです。

依存状態

「けんかばかりで全然うまくいっていない付き合いなのに、彼がいなきゃダメで別れられなかった。彼が電話に出ないと不安で、不在着信を30件全て埋めてしまったり、振られそうになると泣きわめいてすがってしまったり。別れたときは身を切られる思いでしたが、今となっては別れられて本当に良かった」（埼玉・29歳女性）

　恋人の行動に精神がすり減るほど一喜一憂。自分を幸せにできるのは自分自身。自らの幸せを相手に預けてしまうほど危険なことはありません。

悪者になりたくなくて

「長年付き合った彼女に、恋愛感情はなくなってしまったけれど別れを切り出せなかった。彼女の両親とも面識があったため、自分が悪者になりたくないという一心で責任を取る形で結婚。ですが、結婚生活は1年もたずに破たんしました。本当に申し訳ないことをしてしまったと反省しています」（東京・32歳男性）

　愛が冷めてしまっていては、別れを先延ばしにしたところで後にもっと相手を傷つけてしまうことも。

一人になることが怖くて

「浮気を何度も繰り返す彼氏。その度に大げんかをしては距離を置くのですが、一人になるのが怖くて戻ってしまう。なんだかんだ、10年以上腐れ縁が続いています。一緒にいてはダメって思っているのに、別れて一人になる勇気が出ないんです」（東京・34歳女性）

　「断捨離」なんて言葉も流行りましたが、思い切って今の状況を手放すことで新しい幸せが舞い込むことも。一歩踏み出す勇気が必要なことが、人生には多々あります。

　「別れたいのに別れられない」ケースにもいろいろなパターンがあるようですが、金銭トラブルや暴力など、明らかな問題がある相手と離れられない場合は「共依存」の状態に陥っているかもしれません。自分の意思で「別れない」のではなく「別れられない」と感じている人は注意が必要。今一度、相手との関係を見直して、本当の幸せを掴みたいですね。

(桜まゆみ＋プレスラボ)