小鳥が集まってくる!? 男が美人に対して勝手に期待していること

　人は見た目じゃないとは言いつつも、その外見からは色々と想像が膨らんでしまうもの。女性がイケメンに対して思うのと同じく、男性にも美人に対して「こうあってほしい」というちょっと非現実的な願望があるようです。そこで、ヒトメボの男性読者に「美人に対して勝手に期待してしまうこと」について聞いてみました。

家事もハイクオリティー

「見るからに“イイ女！”って感じの派手な女性には、実際嫁にもらったらものすごいハイクオリティーで家庭的なのを期待してしまう。ありものの食材で絶品料理を作ったり、旦那のYシャツに毎日アイロンかけたり」（大阪・30歳男性）

　イイ女は“お嫁さん力”もハンパないはずということでしょうか。それとも、一見相反する要素のように思える“派手”と“家庭的”のギャップにやられたい感じなのでしょうか。

寝ている間も品がいい

「美女は寝相がよく、いびきをかかず、ヨダレも垂らさない。たまに寝言を言うが、それも『蝶々が……』とか、そんな感じ」（東京・34歳男性）

　百歩譲って「寝相・いびき・ヨダレ」に関しては納得できたとしても、寝言が「蝶々」についてはどうでしょう。本当に言っていたら、それはそれでちょっと怖い気もします。

必ず“ほろ酔い”

「お酒は好きなんだけど、飲んでもベロンベロンになるということがまずない。たしなむ程度の量でほっぺが赤くなって、『それで酔っちゃう？』という感じ。それで目がトロンとして、喋り方がゆっくりになって、サラッサラの髪の毛が2、3本乱れるふうになって、そのほろ酔い加減がまたかわいいんだ、これが」（神奈川・23歳男性）

　だいぶ具体的な描写ですが、これは特定の女性がモチーフになっているのでしょうか。彼の理想の女性像が美人一般に投影されている印象です。常に“ほろ酔い”のままでいるって実はけっこう難しそうですよね。

アンダーヘアが抜けない

「昔、すごくかわいい女の子の家に複数人で遊びに行ったことがある。そのとき面白半分で、男友達とちぢれ毛を探したけど見当たらなかった。それ以来、美女はアンダーヘアが抜けないと信じている」（広島・27歳男性）

　その毛以外はあったのでしょうか？　ともあれ「男友達が遊びに来るから念入りに掃除した」という可能性は排除され、独自の解釈に至ったようです。実際、抜けないとなると新陳代謝に若干問題がありそうですが、その辺はどう辻褄を合わせているのでしょうか。

動物に慕われる

「美人は、他人に懐かない飼い犬や野良猫なんかにすぐ好かれそうだという感じがする。下手するとたまに小鳥が集まってくるレベル。ちなみに、たまにハエが飛んできて女性にとまって気まずくなったりするシーンが日常であるけど、美人はそういうのもない」（兵庫・25歳男性）

　彼の連想する美人はジブリアニメのヒロインか何かのようです。美人は優しい、優しい人は動物に好かれるという連想は分からなくもありませんが、だったらハエもどんどん寄って来そうな感もあります……。

おならしない

「どんな美人な女性でもう○こをするっていうことは、ちゃんと小学生の頃からわきまえていた。それくらいの常識はあった。でも二十歳すぎるまで、美人はおならしないんだと思っていた。そもそも体がおならを作らないのだと。彼女と同棲を始めたのをキッカケに真実を知り、衝撃的すぎて一瞬愛が冷めかけた」（神奈川・33歳男性）

　定番の生理現象を否定する系の思い込みですが、ハタチを過ぎるまで信じていたとは……。なかなかおそろしいことを期待してくれますね。なお、なぜもう片方の常識についてはちゃんとわきまえていたのか、はなはだ疑問です。

優しいお父さんがいる

「どんな美人でも、そのお父さんはおおらかで優しい人であってほしいと期待する。こんな美人な娘を育てたのも、やっぱりこのお父さんだからこそ、みたいな。そういうお父さんだと、僕も挨拶しやすいですし」（東京・30歳男性）

　この男性の場合、美人を見るとき、「自分と結婚する」ことが前提になっているようです。で、結婚の挨拶が首尾よくいってほしいから、「お義父さん優しくあれ！」と願っていると。なんとも都合のいい期待です。

　男性それぞれ、美人に「こうあってほしい」と期待していることがあるみたいです。皆さん、非現実的な想像を楽しんでいるような印象もあり、大変結構なことだと思います。運よく期待に応えられたらいいですが、勝手に幻滅されてしまう美女は大変ですね。

(藤井弘美＋プレスラボ)

初出 2015/2/19