ヒトメボ

文化学園大学教授

大関徹

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読了時間:約3分

 夏に向けて、さわやかな白い服を着る機会も増えてきましたよね。よく「男性にモテるのは白い服」なんてことを耳にしますが、なぜ「白シャツ」や「白スカート」といったアイテムは、男性ウケがいいのでしょうか?

 そういえば、テレビでよく見かける女性たちにも、白を着ている人には美女が多いような…。蓮舫さん、滝川クリステルさん、藤原紀香さん、小雪さんなど、白シャツの似合いそうな人ほど美しい女性の代表的存在だったり! もしかすると、白には女を格上げするパワーが秘められているのかも!?

「色彩学的に、白は『清潔感』『純粋』『無垢』『メルヘン』『やさしい』などのイメージをもっています。また『上品さ』というイメージにおいては、白はあらゆる色の中で抜群の地位を誇っているんですよ。白がモテるとされている理由には、男性がこうしたイメージの女性を好むことが関係しているかもしれませんね」

と教えてくれたのは、文化学園大学教授で一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)理事である大関徹さん。たしかに、どのイメージも素敵女子を連想させますね。男性ウケがいいのもうなずけます。ちなみに、白とは対照的な「黒」のイメージは?

「黒のイメージは、『動かない』『重厚感』『禁欲的』『騒がない』『自立している』…といったもの。すでに完成されている色という意味合いから、『誰にも染まらない』という心理的イメージを与えることもあります。一方、まっさらな白は、まさにこれから染まる色。結婚式のウエディングドレスや白無垢には、“これからあなたのお嫁さんになります”という意思表示の意味が含まれているんですよ。結婚してお嫁に入るということは“その人の実家の色に染まる”ということなので、白はその象徴なのです」(大関さん)

 なるほど~。白にはそんな意味もあったとは! おしとやかで礼儀正しい、古き良き日本女性の姿が頭に浮かびます。

 さらに一説によると、白を着ると服を汚さないように気を遣うため、しぐさが女性らしくなる…という現象もあるのだとか。筆者は白い服で平気で焼き肉にも行けてしまいますが(涙)、品のあるステキな女性なら食事の際などにも注意を払いますよね。こうした理由からも、やはり白にはモテる要素が詰まっているのかもしれません。

 幸いなことに、レースやコットン素材など夏は白いファッションアイテムが充実してくる季節! 今年こそ積極的に白を取り入れて、イメージアップを図ってみるのもアリなのでは!?

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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