ヒトメボ

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 漫画やドラマでおなじみの決め台詞や名文句。ビシッと決まった数々の名シーンは目に焼きつき、いつまでも心をとらえて離しません。となると、ついつい使ってみたくなるのが人情というものですが、かえって決まりが悪い思いをすることが多いようです。ヒトメボ読者に「決まらなかった決め台詞」について聞いてみました。

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

「妻が、仕事がしんどい、やめたい、とぼやいていたので『諦めたらそこで試合終了ですよ』と声をかけたら、『あんたが給料安いし、不甲斐ないから仕事を諦めたくて諦められないのよ!』と怒られた。自分が痛い思いをしただけだった」(東京・32歳男性)

 もしかすると、夫婦生活を諦めたくなった瞬間かもしれません……。奥様は相当イライラしていたんでしょうね。

壁ドン

「流行りの壁ドンを彼女にしたら、『キモイ』と見たこともないような冷たい目で言われて心が折れた。喜んでもらえると思ったのに」(東京・30歳男性)

 こちらは決め台詞ならぬ決めポーズ(?)。きっと彼女は壁ドンが嫌いだったんです。そう思うことにしましょう。

「俺じゃダメか?」

「彼氏と別れたとき、相談をしていた男友達が『俺じゃダメか?』と昔懐かし『あすなろ白書』の木村拓哉さんの真似をして、私を後ろから抱きしめてきた。当然、『あんたじゃダメです』とお断りし、その後、気まずい空気になりました」(神奈川・30歳女性)

 あれは木村さんしかやってはいけないものです、たぶん。

「またつまらぬものを斬ってしまった」

「ルパンの映画を観て帰った後、食材を切りながら『またつまらぬものを斬ってしまった』と呟き続けてたら、彼女の冷たい視線が突き刺さって痛かった……」(東京・30歳男性)

 もしかしてそのとき、コンニャクまで斬っていませんでしたか?

「元気を分けてくれ」

「疲れきっていたとき、彼氏に向かって『元気を分けてくれ』と言ったら、『だが断る』と返された。もちろんお互いに冗談で、笑い話ですが。ちなみに彼氏は『元気を分けてくれ』の元ネタを知らず(帰国子女なので)、その頃ちょうど読んでいたジョジョの決め台詞をたまたま言ってみただけらしい」(東京・29歳女性)

 決め台詞には決め台詞で答えろと学校で教えているのか? と、かぶせてみたら喜んでくれたかもしれません。

「倍返しだ!」

「上司がことあるごとに『倍返しだ!』と言っているんですが、部下は全員スルー。そもそも何についての倍返しなのかわからない」(神奈川・26歳女性)

 倍返しだ! と言っているだけで満足に違いないのでそっとしておいてあげましょう。

「ジッチャンの名にかけて!!」

「良いことを思いついたとき、最後に『○○(祖父の名前)の名にかけて!!』を付けて言うことがあるんですが、たいてい気づいてもらえないので『ジッチャンの名にかけて!!』と毎回言い直してます。それでも『知らない』とか『大して失うものないよね』みたいな反応が多いです」(福井・36歳男性)

 いまいち決めようとする意識が感じられませんが、応用範囲が広く、つい使いたくなる名決め台詞。

「実におもしろい」

「ガリレオシリーズ・湯川教授の『実におもしろい』を物まねして言っていたら、彼女に『あんたの顔が実におもしろい』と返されて、それから二度と言わなくなった」(栃木・29歳男性)

 ひどい、としか言いようがないですね……。

 決まれば本人も気持ちいいでしょうし、大ウケ間違いないんですが、スベると果てしなくツラいもの。穴があったら入りたいとはこのことです。使わなければいいのに、使いたくなってしまうのが人の性。あなたには決め台詞が決まらなかった経験、ありますか?

(ふくだりょうこ+プレスラボ)
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ふくだりょうこ+プレスラボ

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