ヒトメボ

読者モデル

匿名

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 雑誌を開けば、特集記事やファッションページで笑顔を見せている「読者モデル」。かわいいし、エリートサラリーマンの面々は「読者モデルとの合コン」ではしゃいでいるし、読者モデルって、モテていて華やかな生活を送っているイメージがありませんか?

 合コンマスターの男性に「読者モデルの魅力」を聞いてみると「プロのモデルよりも読者モデルは親しみやすく、身長なども平均的で女らしくてかわいい。そして、本業は普通のOLなど、感覚も一般的で良いんです。『彼女は読モ』というだけで鼻高々」なのだとか。今や、「読者モデル」って、一種のブランドなのでしょうか? そんな読モの実態を知るべく、数々の雑誌の読者モデルを務めるSさんにお話を聞いてきました。

「読者モデルは、雑誌の企画や編集者からの情報で、流行をいちはやく知っている子が多いです。美意識が高い子が多く、メイク術や人気アイテム、男性ウケが良いファッションなどを日常で敏感に取り入れています。写真に写る角度も研究しきっているので、『こうやると私はカワイイ』を知っている子が多いですね」(同)

 なるほど。生まれ持った素材にプラスして、そんな努力をしているのなら、なおモテそうですね。華やかなイメージですが、実際はどうなのでしょうか。

「『読者モデルとの食事会』を男友達にお願いされることも多いです。読者モデルは自己プロデュースがうまいので、確かにモテる子ばかり。合コンの相手は経営者やお医者さん、大手広告代理店、外資金融系や大企業の御曹司など、社会的地位があったりお金に余裕があったりする男性が多いですね。合コン費用は男性もちで、帰り際にはタクシー代をくれることも」(同)

 すごいですね。それでは、彼氏がお金持ち! という読者モデルもたくさんいそうですね。

「そうですね。だけど読者モデルって、自前のファッションで雑誌に出ることが多いので、もともとある程度裕福なお家で生まれ育った人も結構いるかも」(同)

 振る舞いにも品があって、育ちの良さがにじみ出ている。そんな女性もいそうですものね。有名企業に勤めている読者モデルも多そうだし……。

「いえ、それは誤解です。誌面上で『OL』をうたっていても、実際はニートや飲食店アルバイトの子もたまにいます。トラブル防止のため、きちんと正社員として働いている子じゃないと載せない雑誌が多いことが理由でしょうね」(同)

 雑誌の撮影をしたら、お金がもらえるんですよね? 読者モデル業で生活ができてしまいそうですが、そんなことはないのでしょうか?

「撮影に行くと謝礼金は出ますが、だいたい3,000円から5,000円の交通費程度です。稼げないですよ。撮影以外にも、コスメや美容食品なんかの新商品発表会に参加することもあります。あとは、『ブロガー』としてブログを書くことでおこづかいを得ている子もいます。結婚して、子どもを産んでも、『ママブロガー』として引き続き活動を続ける人もいますね」

 なるほど。謎のヴェールに包まれていた読者モデルの実態が、少しだけわかったような気がしました。次から雑誌を開いたときには、読者モデルの面々にほんの少しだけ親近感がわいてきそうです。

(桜まゆみ+プレスラボ)
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