ヒトメボ

家計再生コンサルタント

横山光昭

  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク
  • コメント入力フォームに移動する
  • 評価フォームに移動する
読了時間:約4分

 男性であれば、一度や二度は女性との食事やデートで「おごった」ことがあるのでは?以前の「それでもオゴる? オゴらない? 男女の食事代論争!」では、「おごり」に対する男女の本音を紹介しました。考え方は様々ですが、いつの頃からか、合コンやデートでは「男性が多めに払う」という風潮が定着しつつありますよね。でも実際のところ、世の男女の意識はどうなのでしょうか? 改めてアンケートを取ってみました。

 ヒトメボ女性読者に「合コンやデートでの会計事情」を調査したところ、39人中「男性に多めに払ってほしい人」が24人、「全部おごって欲しい人」が、7人という結果に。つまり、8割近くの女性が、合コンやデートでは男性に多く支払ってほしいと思っているようですが、現実は…?

 男性読者に「彼女とのデートで多く払ったり、おごったりしていますか? 」と質問したところ、31人中15人の過半数近くが彼女に対して多く支払っていることが明らかに。細かく分析すると、1回のデートで10,000円以上支払っている人が5人、「彼女の分まで全部払うのが当たり前」という人は3人も! ちなみに、月間のデート回数の平均は1〜2回でした。

 アンケートの結果から、「男性が多めに支払う」というのは男女共通の意識ということがわかりました。が、不況続きの今、デートのたびに何万円も出費するのは正直痛いですよね。そんなにお金がかかるなら、デートしなくても…さらには、「彼女いなくてもいいや」という極論にもなりかねないと思います。

 そこでさらに、男性読者や女性読者の彼氏の年収も調査。最も多かったのが年収300万~450万で、月収にすると、25万〜37.5万円。半数近くの層がこれに該当しました。

 では、月収に見合ったひと月のデート代はどのくらいが妥当なのでしょうか? 『年収200万円からの貯金生活宣言』の著者であるファイナンシャルプランナー・横山光昭さんに伺いました。

「生活に負担なく使える1ヶ月の交際費(被服費、趣味・娯楽費は除く)は月収の5%程度以内に収めるのが平均的な目安。多く見積もっても10%未満が望ましいですね。例えば、手取り額が月収25万円の人は12,500円~25,000円以内、37.5万円の人は18,750円〜37,500円が交際費の適切な額になります」(ファイナンシャルプランナー・横山光昭さん)

 横山さんの5~10%の指標を参考にすると、月収25万円の男性は、月10回デートするなら1回あたり2,500円までしか払えず、5回なら5,000円、2回なら12,500円ということ。月収37.5万円の男性は、デート回数が月10回なら1回あたり3,750円、5回なら7,500円、2回なら18,750円という計算になります。

 つまり、男性が1回のデートでこの目安金額以上を支払っている場合、その男性は無理をしているか、相手の女性のことがよほど好きか、どちらかだと解釈できそう。アンケートで出た平均月収を考慮すると、1回あたり10,000円以上支払っている人は、デートは月2回が標準だと言えますね。

 1回のデート代がこんなふうに導き出せるとは…! とても腑に落ちました。でも、いざ女性を前にしたら、相手に好かれたい気持ちと見栄を張りたいのもあって、たくさん支払ってしまいそう…。無理はしたくないけれど、「ケチな男」と思われて嫌われたくないし…。この「交際費の理想と現実」を、どのように受け止めればいいの?

「できれば男性に多く払ってほしいという女性の声もありますから、多少は目をつぶって払うほうが好印象かもしれません。しかし無理なときは、事前に『給料日前で金欠だから割り勘ね』とか『今日の合コンは男が7割負担するから3割払ってね』と、はっきり伝えておけば、不満に思われにくいものです。

実際のところそれよりも女性に不満に思われるのは、端数の1円単位まで割り勘にしようとする細かさや、男同士で後々会計についてグチグチ揉めたりする姿を見せること。大抵の大人の女性は、割り勘になったからといっていちいち文句は言いません。ですから、男性は『常に女性より多く払うべきだ』なんて変なプレッシャーを自分に与えすぎずに、自分のお財布事情にあったお金の使い方を心がけていただければと思いますね」(恋愛エッセイスト・潮凪洋介さん)

 なるほど。見栄を張らず、自分の月収に見合ったデート代の中で楽しい時間を過ごせるよう、工夫しても良いかもしれませんね。女性の皆さんも、男性のお財布事情を考慮してあまりプレッシャーを与えないようにしてあげてくださいね(笑)

(冨手公嘉/verb)
  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク

評価

ハートをクリックして評価してね

評価する

コメント

性別

0/400

comments

すべて見る >

ライター

冨手公嘉

verb

あわせて読みたい