ヒトメボ

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『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載された漫画『美味しんぼ』は、日本の食文化に多大な影響を与えたといわれます。同作の中にはさまざまな食に関する知識が披露されました。アニメ、実写ドラマ・映画にもなった人気作ですので、多くの人が『美味しんぼ』に触れ、その知識を得たはずですね。そこで今回は、『美味しんぼ』で得た知識についてヒトメボ読者に聞いてみました。

ワインと豆腐に旅をさせるな

「第1話で登場したのでよく覚えている。ぐれた感じの山岡さんが『そこに書いたとおりですよ』と言っていた」(東京都・45歳男性)

「究極のメニュー」を作るためのメンバーを東西新聞社の社員から選抜するための試験が行われました。水と豆腐の良し悪しを見分けるというものでしたが、正解したのは半グレ社員の山岡士郎と同僚の栗田ゆう子だけだったのです。

ポン酢のポンってなんだ?

「ポン酢のポンはもともとオランダ語の『pons』に由来する。ponsとは蒸留酒に柑橘類の果汁や砂糖、スパイスを混ぜたカクテルの一種『ポンチ・パンチ』のこと」(神奈川県・31歳男性)

よく覚えていますね。海原先生がものすごい顔で「では聞こう。ポン酢のポンとは何だ?」って山岡さんに迫るんですよね。正直どうでもいい話だと思うのですが……。

刺し身を食べるときはワサビをしょうゆに溶かない

「ワサビは刺し身に載せる。しょうゆに溶いたら駄目という知識」(東京都・36歳男性)

作中では、ワサビをしょうゆに溶かず刺し身の上に小量載せて、そのワサビにしょうゆがつかないように……と説明されています。

工業用アルコールが使われている日本酒は駄目だ

「戦争のときに酒造用の米が足りないので、それを補う方法として工業用アルコールを足す作り方が発明されたとか。でも、今でもそんなことをして作られた日本酒がある。それは駄目だー!と山岡さんが怒ってました」(東京都・35歳男性)

これには酒造メーカーからも異論があるそうですよ。実際には、戦争中はともかく醸造アルコールが添加されるようになったのは、江戸時代初期のことだそうです。ですから、醸造アルコールを添加して作られる日本酒が伝統的ではないとはいえません。現在のような清酒が広く飲まれるようになったのは江戸時代からなのですから。

ステーキをうまく焼くには

「ステーキをおいしく焼く方法。強火で両面を焼いて肉汁を封じ込めたら、いったんフライパンを火から下ろしてぬれ布巾の上に置く。次に火を弱火にして蓋をして焼く。1分ほどでフランベしたら、すぐに皿に。今も肉を焼くときはこの方法を使っています」(東京都・30歳男性)

これは家庭でも試せるいい知識でしたよね。この『美味しんぼ』お薦めのステーキの焼き方を今でも実践している人は意外と多いのでは!?

箸を使うときは先から1cmぐらいしか使わない

「礼儀作法がしっかりした人は箸の先1cmぐらいしか使わないという豆知識。海原先生が山岡さんを怒鳴りつけていましたw」(京都府・41歳男性)

実際にやってみると……これがうまくいかないんですよね。箸の先1cmしか使わずに食事をするというのは不可能に近いのではないでしょうか。

優れた天麩羅職人は揚がり具合を音で聞き分ける

「山岡士郎と海原雄山の天麩羅対決で、雄山が天麩羅を揚げる音を職人に聞かせて腕がいいかどうかを確認していた。揚げる音は大事なんだなぁと感心した」(東京都・46歳男性)

海原先生は、小型のテープレコーダーを使って音を聞かせていましたね。あんなので分かるかと多くの読者が心配したのではないでしょうか。

新鮮なあん肝はフォアグラよりうまい

「フォアグラよりうまいものを食わせてやる、と言って山岡が出したのがあん肝だった。今でも居酒屋に行くと頼む」(和歌山県・32歳男性)

山岡さんはアンコウを釣るためにわざわざ海に出掛けるんですよね。中には、このエピソードであん肝という料理を知った人もいらっしゃるかもしれません。

おいしいチャーハンを作るためにはビビってちゃ駄目

「恋愛絡みの話だったと思うけど、男が主人にビビっていておいしいチャーハンを作れなかった。強火を使いこなすんだよ、みたいな説教を山岡士郎がしていた」(神奈川県・37歳男性)

強火で炒めないとパラパラのおいしいチャーハンにはなりませんよね。このエピソードでは山岡さん自身が中華鍋を振ってお手本を見せていました。

トマトを食べればいいんだ

「野菜を食べるのが嫌いという人のために……みたいな話だったと思うけど、海原雄山が鉢植えのトマトを勧めていた。それって解決策になるのか!?と思いました」(東京都・36歳男性)

海原先生のとんち披露!みたいなエピソードでしたよね。トマトばかり食べているとそのうち嫌になるかもしれませんし、解決策になっているかどうかは微妙なところでしょう。

うどんを打つのに力はいらない!

「でっかい男3人とおばあちゃんがうどんの打ち比べをする話。力のないおばあちゃんの打ったうどんの方がおいしかった」(埼玉県・34歳男性)

これは「ほうとう」をテーマにした回ですね。このでっかい男3人というのは、元柔道家、元プロレスラー、元力士。競技を引退して職に困っていたところを山岡さんに救われ、腕力を生かしてうどん店『力屋』で働くことになる――というエピソードがこのお話の前にあります。ひどいのは栗田さんで、うどんを食べて「おばあちゃんのうどんを天使のほっぺだとすると、大谷さん(元柔道家:筆者注)達のうどんは……象のお尻だわ!」と言っています。

さすがに長く連載された漫画だけあって、本作に登場する豆知識の量はハンパな数ではありません。中には掲載できないような炎上ネタもありましたが……。『美味しんぼ』で得た知識といえば、あなたはどんなものを覚えていますか?

(高橋モータース@dcp)
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高橋モータース@dcp

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