ヒトメボ

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果汁などをゼラチンで固めた「グミ」。今ではさまざまなメーカーから販売されていますが、日本で初めて発売されたのは1980年。日本では意外と歴史の浅いお菓子なのです。またあまり知られていないことですが、日本で初めて発売されたグミは、明治製菓(現:明治)が発売した『コーラアップ』。なぜ日本ではなじみの薄かったグミを発売しようと思ったのでしょうか? 『コーラアップ』が生まれた経緯について、株式会社 明治の広報部に取材しました。

ヨーロッパでおなじみだったグミを日本でも発売

ーー『コーラアップ』はどのような経緯で生まれたのでしょうか?

当時、「新しい分野の商品がほしい」「夏場に強い商品がほしい」「チョコレート以外の子ども向けの商品がほしい」という理由で新しいお菓子の開発が求められました。そこで開発担当者がヨーロッパに視察旅行に行った際、グミがヨーロッパの子どもたちの間で人気ということを知りました。さらに現地にいる日本人の子どもたちも好んで食べているということでグミに注目しました。その後、日本人向けに改良しながら商品開発が進められました。

ーー『コーラアップ』という名前になった理由を教えてください。

CM効果も考慮し、覚えやすく、アクション的な響きのあるネーミングを付けたいという考えがありました。そこで、コーラ味という商品特性と、食べるときに「トレーから親指でグッと押し出す」楽しさやアクションを表現して『コーラアップ』としました。

ーー開発時にどんな点が大変でしたか?

当時はまだ日本にグミがなかったため、日本人に受け入れられるような硬さ、弾力で、かつ歯切れがよい食感を出すことに苦労しました。また、グミがベタベタくっつくのが大変でしたが、表面をオブラートで包むことで解決しました。市販菓子として十分な保存性を確保するのにも苦労しました。

オブラートが消えたのは1997年

ーー発売時の反響はいかがでしたか?

発売後から爆発的なヒットとなり、品切れも発生するほどの大反響をいただきました。

ーーこれまでの変遷を教えてください。

コーラアップの現在までの変遷は以下のようになっています。

1980年 『コーラアップ』発売

1983年 『オレンジアップ』をラインアップに追加

1998年 いったん休止

2008年 『コーラアップ』復活

2013年 『コーラアップ』大幅規格変更(現在のパッケージ)

2017年 『じはんきコーラアップ』発売

2018年 『ジンジャーエールアップ』『コーラアップスプラッシュ』発売

ーー昔はトレーとオブラートが特徴でしたが現在は異なりますね。いつから変わったのでしょうか?

現在のコーラアップ

変更となったのは1997年です。商品規格仕様変更の際にトレー・オブラートを使用しなくなりました。

ーーなぜ使われなくなったのですか?

かつてはトレーに材料を流し込んで作っていましたが、その製法ではコーラ瓶の形の再現が不鮮明になりがちでした。そのため、より形の楽しさを演出するためにトレーをやめ、一般的なグミの製法に変更するとともに、形の種類を増やしました。

ーー今後の展開などお教えください

ハード食感の『コーラアップ』を中心に、酸っぱいパウダーをまぶした『コーラアップスプラッシュ』の発売(2018年9月)によって、「粉掛けグミ」が好きなユーザーにも寄り添うブランドを目指しております。また、『ジンジャーエールアップ』は、より幅広いドリンクグミユーザーに向けたグミとなっております。

また、コーラアップが現在の仕様に進化し、ターゲットが大人にまで広がりました。一方で、小さな子どもにもコーラアップを楽しんでほしいという思いもあり、『じはんきコーラアップ』という初期コーラアップの遊び心を彷彿とさせる商品も発売しました。こちらは、オブラートこそないものの、トレーに入っているので「トレーから取り出す楽しさ」があります。

じはんきコーラアップ

これからも、ドリンクグミユーザーに楽しんでいただけるようなブランド展開をしていきたいと考えております。

ーーありがとうございました。

皆さんが子どもの頃にぐいっと押し上げてプラスチックのケースから取り外し、オブラートごと食べていた『コーラアップ』には、こうした誕生秘話があったのです。グミは人気のお菓子なので長い歴史があると思いきや、日本では発売から40年しかたっていないというのは驚きですよね。「しばらく食べてないな」という人は、この機会に食べてみて懐かしい気持ちに浸ってみてはいかがですか?

(中田ボンベ@dcp)
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ライター

中田ボンベ@dcp

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