ヒトメボ

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『魁!!男塾』に欠かせない要素だった技解説ですが、その役割を一手に引き受けていたのが豪学連三面拳の一人・雷電でした。「知っているのか雷電!?」「うむ」のやりとりは、多くの人の記憶に刻まれているはず。ただ、雷電ではなく同じ豪学連三面拳の月光が解説を担当することもありました。では、雷電と月光ではどちらが多く解説し、周りに「知っているのか!?」と言わせたのでしょうか? 『魁!!男塾』のコミックス全34巻を改めて確認し、その回数をカウントしてみました。

最初に登場したのは「知っているのか王大人!」

雷電と月光が初めて登場したのは、コミックス4巻「大逆の男の巻」です。次の話に続く「引き」のシーンで、雷電・月光・飛燕の豪学連三面拳が「ただ者ではない雰囲気」で登場しました。

その後、関東豪学連総長・伊達臣人と共に驚邏大四凶殺(きょうらだいよんきょうさつ)で桃太郎たちと激闘を繰り広げます。このときはまだ「敵キャラ」なので解説はしていません。実は雷電の解説が登場するのはもっと後になってからなのです。

男塾で最初に「知っているのか」が登場したのは10巻の「死の奥義を見よの巻」です。大威震八連制覇の最終闘で登場した影慶の「穿凶(せんきょう)毒手」について、王大人が解説を行い、周りにいた男塾の塾生が「し 知っているのか王大人!」と聞き返しています。なんと最初に「知っているのか」と言われたのは王大人なのです。

次に「知っているのか」が出てきたのは11巻「十六衆対Jの巻」。「天挑五輪大武會」の予選リーグ初戦で、伊達臣人が「衒蜥流(げんせきりゅう)の奴等だ」と解説を始め、虎丸が「知っているのか伊達 連中を」と返しています。王大人に続く「知っているのか」は伊達でした。

天挑五輪大武會の開始時点で雷電と月光は仲間になっていますが、まだ2人の解説は飛び出していません。

雷電より月光の解説が先だった

先に解説を披露したのは月光です。11巻「辮締(べんてい)旋風大車輪!!の巻」で、鎮獰太子が繰り出した技・辮締旋風大車輪の解説を月光がしました。このとき虎丸が「知っているのか月光?」と発言しています。これが月光の最初の解説でした。

同じく11巻の「狼髏館(ろうろうかん)館主登場!!の巻」でようやく雷電が解説をします。このときは狼髏館の館主・宗嶺厳(そうれいげん)の使う翔穹操弾(しょうきゅうそうだん)について解説をしました。ただ、これを聞いた桃太郎は「翔穹操弾……」と返すだけ。「知っているのか」はまだおあずけです。

その後、淤凛葡繻(オリンポス)十六闘神が登場した際にまた伊達が解説。虎丸に「知っているのか伊達ーっ!!」と驚かれるなど、この時点での「知っているのかランキング」トップは月光でも雷電でもなく伊達なのです。

はじめて「知っているのか雷電!?」が登場するのは13巻

「知っているのか雷電」が登場したのはコミック13巻「厳娜亜羅(ガンダーラ)十六僧の巻」でした。伝説の拳法集団「厳娜亜羅十六僧」が登場した際に、雷電が「信じられん……」と焦りながら解説をします。このときに桃太郎が「知っているのか雷電!?」と聞き返しています。

また、同じく13巻の「驚愕!颱眩(たいげん)法師の巻」でも雷電が解説をしています。かなり早いサイクルでの登場です。このときは相手が使った「耽幽香(たんゆうこう)」について言及し、男爵ディーノが「知っているのか?雷電」と聞きました。

雷電への「知っているのか」は4回、月光は最初の1回のみ

13巻だけで早くも2回登場している雷電に対する「知っているのか」ですが、この後は16巻「鐘家蛇彊拳(しょうけじゃごうけん)の巻」と17巻「不死身の男」だけ。雷電の代名詞ともいえる「知っているのか」は実は全巻通して「4回」しか登場していないのです。

また、対する月光の「知っているのか」は最初の1回のみ。実は通算で見ると、伊達の方が「知っているのか!?」と言われているのです。ほかにも20巻「最後の秘技!の巻」では卍丸が桃太郎に「卍丸先輩知っているのですか奴等を…!?」と聞かれていたり、29巻ではファラオも「知っているのか」と言われています。つまり、純粋に「知っているのか」と言われた数では、以下のようなランキングになるのです。

知っているのかランキング

1位 雷電……4回

2位 伊達臣人……2回

3位 月光……1回

   王大人……1回

   卍丸……1回

   ファラオ……1回

このように「知っているのか!?」と周りに驚かれるシーンは意外と少ないのです。

解説数で比べると雷電が圧倒的に「知っていた」!

では誰かに「知っているのか」と言われるのではなく、純粋に雷電と月光の「解説した数」で比べてみるとどうなるのでしょうか? それぞれが解説を披露したエピソードをまとめてみました。

雷電の解説

11巻「狼髏館館主登場!!の巻」

13巻「厳娜亜羅十六僧の巻」※知っているのか

13巻「驚愕!颱眩法師の巻」※知っているのか

15巻「恐るべし潜敞陣!!の巻」

15巻「暗殺結社・宝竜黒蓮珠の巻」

16巻「鐘家蛇彊拳の男の巻」※知っているのか

17巻「不死身の男の巻」※知っているのか

17巻「暴かれた正体の巻」

17巻「石壺のネスコンスの巻」

18巻「渦龍天楼嵐!!の巻」

18巻「ルクソールの憂鬱の巻」

18巻「王出現!!の巻」

19巻「恐怖の増殖!!の巻」

19巻「準決勝進出!!の巻」

19巻「梁山泊本体登場!!の巻」

20巻「決闘!双条激射!!の巻」

20巻「最後の秘技!の巻」

20巻「奥義・薙笙斬脚の巻」

21巻「浮かぶ死の矢の巻」

21巻「底なしの智謀の巻」

21巻「斬岩剣通用せず!?の巻」

21巻「秘儀・體動察の巻」

22巻「華麗!扇の舞の巻」

28巻「仇敵!藤堂の巻」

31巻「神拳寺の巻」

31巻「奥義の解明の巻」

計26回

月光の解説

11巻「辮締旋風大車輪!!の巻」※知っているのか

14巻「三猿耀操術!!の巻」

14巻「極武髪の男の巻」

23巻「人智を超えた力の巻」

計4回

雷電&月光による解説

18巻「ルクソールの憂鬱の巻」蛇墨輒闘を雷電が解説し月光が合いの手

18巻「飛翔鶴錘剣の巻」雷電が解説し月光が合いの手

計2回

雷電が26回、月光が4回ですから、雷電の方が圧倒的に「知っている」ようですね。基本的には雷電が解説役を担い、雷電が退場している間は月光や他のキャラクターが解説をする、という流れだったようです。

男塾には古今東西のあらゆる武術が登場しますが、ほとんどをさらっと解説できるのはすごいことですよね。雷電は、当時の人気投票でも錚々たるメンツの中でTOP10に入ったこともありましたから、その解説を楽しみにしていた子どもが多かったのかしれません。

(中田ボンベ@dcp)
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中田ボンベ@dcp

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