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2015.08.10
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飲み会では最初に「とりあえずビールの人!」と聞かれることが多いですよね。みなさんは、どんな風に答えていますか? そのときの答え方で、その人の心理やキャラクターを読み解くことはできるのでしょうか?
「人は無意識に自分の役割を探し、その役割を演じるなり役割を果たそうとするなりしています。『飲み物どうしますか?』ではなく『とりあえずビールの人!』という聞き方には、『ビールでいいよね?』というニュアンスが含まれています。このときどのような反応をするのかに注目すると、その人の(現在学生の人は将来の)職場におけるキャラクターや、出世したときにどのような上司になりそうか、そしてどこに気をつければいいのかが見えてくるんですよ」と、心理カウンセラーの中原謙一さん。
なるほど。では、具体的な診断をお願いします!
「一度言ったことを復唱して全員に聞き直す。それは上司の伝達を正しく部下に伝えるのと同じで、実は大切な役割です。性格としては自己顕示欲が強く、ムードメーカー的役割。サブリーダーとしての適性が高く、最終的にはリーダーになっていくタイプです。ただ、傲慢な振る舞いや、人を見下すような態度を取ってしまうと、たちまち周りからの信頼がなくなり、ただの『イヤな上司』に成り下がってしまいます。上司からも部下からも信頼が得られるように、常によいコミュニケーションを心がけてください」(中原さん・以下同)
「相手が言ったことに相乗りする。それは指示に逆らわない従順さや、『流れに任せる』コツをよく知っている人ですね。争いごとやいざこざを好まず、事なかれ主義でもあります。このため、上司からは好かれやすいタイプです。ただ、与えられた仕事はきちんとこなしますが、自分で責任を背負うのが苦手なので、できる限り責任から逃れようとしてしまうところが出てくるかもしれません。誰かのせいにせず、自分の責任は自分で果たすことを心がけてくださいね」
「人にはそれぞれ、個性や好みがあります。お酒が飲めない人もいれば、ワインや日本酒が飲みたいと思っている人もいるでしょう。流れに任せず自分の飲みたいものを頼む人は、きちんとした自分の考えを持っており、自分の意志で表現することができます。このタイプの人は、いたってマイペースで、集団より個人で行動をした方が能力を発揮しやすい傾向にあります。その一方、理屈が合わなかったり、意味のない命令だと思ったときには、従えないと上司に噛み付いたりもしますので、上司との関係は良好でないかもしれません。また、能力主義的な考え方をしますので、実力が自分に及ばない部下を見下してしまう傾向もあります。このような方は、よき理解者を得られればという条件付きで、独立、起業をした方が力を発揮するでしょう。自分の考え方以外にも、様々な考え方があることを受け入れるようにしないと、社会すべてが敵のように感じてしまいますので、気をつけてくださいね」
「周りのことを優先的に考えられる調整役に向いている人ですね。別の派閥といっても、中心派閥に敵対心があるわけではなく、それ以外に自分たちに与えられている役割を理解できるタイプです。放っておけばCの人たちのようにそれぞれがバラバラに行動してしまうかもしれないし、かといって自分を強く主張することもできない…そんな人たちを一つにまとめ、一つの意見として整理する、他のタイプにはない特徴があります。ただ、思い通りにならないとストレスがたまって八つ当たりしたり逆切れしたり、ときには自分自身を傷つけてしまう事もありますので、ストレスの発散はしっかりとしておいてください」
いかがですか? 思い当たるところがありましたか?
「人は皆、未来に可能性があります。自分の未来がどうなるかは、誰にも決めることはできませんし、誰も知ることができません。自分の未来の可能性をキャラクターだけで狭めてしまわずに、絶えず自分に様々な『可能性』を与え続けてくださいね」と中原さん。
診断結果とあわせて、こちらのアドバイスも参考にしてくださいね。
(せんち/クレッシェント)初出 2013/4/3
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