ヒトメボ

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子どもの頃、ケイドロ(ドロケイ)は定番の遊びでしたね。「警察」と「泥棒」に分かれて行う鬼ごっこのような遊びですが、そのルールや名称に疑問を感じることはありませんでしたか?ケイドロについて子ども心に感じていた素朴な疑問を、ヒトメボ読者に聞いてみました。

ケイドロ? ドロケイ?

「小さい頃に住んでいた地域では『ドロケイ』と呼んでいたけど、親の仕事の関係で引っ越したら、そこの子どもは『ケイドロ』と呼んでいた。ルールは特に変わらなかったので、不思議だった」(岡山県・43歳男性)

「転校してきた人が『ケイドロ』と言っていたが、うちの周りでは『ドロケイ』と言っていた。『ケイドロ』の方がなんとなくかっこいいということになって、それからは『ケイドロ』として遊んでいた」(東京都・45歳男性)

この遊びは地域によって名称が違うことが知られています。ケイドロ、ドロケイ以外にも「ドロジュン(泥棒と巡査)」「タンテイ(探偵)」「助け鬼」などの呼び方があるようです。

「ケイ」って何の略?

「ケイドロの『ケイ』は何の略なんだろうって思ったことがある。自分は『警察』だと思っていたけど友達に聞いてみたら『警官だろ』って言われた。別の子は『刑事じゃないの?』と言っていた」(宮城県・44歳男性)

「ケイドロの『ケイ』が『警察』なのか『警官』なのか、人によって違ったかも。自分は警官だと思っていたが、一緒に遊んでいた友達は警察だと言っていた。結局、どちらか分からなかった」(佐賀県・42歳男性)

「警察」も「警官」も略せば「ケイ」ですから、どちらもあり得ます。「ケイドロ」か「ドロケイ」かについて検証しているサイトを見掛けますが、「ケイ」が警察か警官かに定説はないようです。

警察と泥棒がなかなか交代できない

「泥棒を全員捕まえる前にだいたい逃げられてしまう。警察側が勝つことはあまりなくて、なかなか交代できないのを疑問に思っていた」(岐阜県・44歳男性)

「泥棒を何人か捕まえると、必ず特攻してくる人が出てくる。特攻は守りが手薄なときを狙ってくるので、一気に逃げられてしまう。最初からやり直しで、ゲームに決着が着いて終わった記憶がほとんどない」(千葉県・49歳男性)

基本的なケイドロのルールでは、「警察チームが泥棒チームを全員捕まえると勝利となり、役割を交代する(またはチームを決め直す)」となっています。しかし、泥棒は「捕まった仲間を逃がす」ことができるので、なかなかゲームが終わらないことも……。「宝を盗むと泥棒の勝ち」というローカルルールを採用していた地方もあって、そこでは交代がスムーズだったかもしれませんね。

泥棒がルールを守っているか警察はわからない

「最初に泥棒が逃げていい範囲を決めるけど、警察側が見てないところで、ずるしていた人が絶対いた」(高知県・39歳男性)

「泥棒がなかなか見つからないと、本当に指定範囲内にいるのかどうか疑わしくなる。実際、友達が少し外れたところに隠れていたのを見たことある」(奈良県・42歳男性)

ケイドロを遊ぶときは、最初に牢屋と逃げられる範囲を決めるのが普通です。泥棒チームの人は決めた範囲のどこかにいるはずですが、なかなか見つけられないと「ずるをしているのではないか」と疑ってしまうことも……。

牢屋を襲撃する……?

「『牢屋に捕まっている仲間にタッチしたら、また逃げられるようになる』というルールがあるが、普通に考えたら犯人グループが警察署を襲撃して脱走するってことになる。実際にこんなことがあったら大事件だよなって思った」(和歌山県・43歳男性)

「警察に捕まって牢屋にいたとき、ふと『仲間が助けに来るって、交番の牢屋を襲っているんだよな……』と思った」(神奈川県・45歳男性)

ケイドロでは、泥棒を捕まえたら「牢屋」に連れていきます。まだ捕まっていない泥棒は、捕まっている仲間にタッチすることでその仲間を逃がすことができる、というのが一般的なルールです。教育上よろしくない気がしなくもないです。

ケイドロは日本全国に広がっている定番の遊びですが、呼び方や細かいルールなどのバリエーションがたくさんあります。昔からある遊びですが、ルールなどに疑問を感じたことがあったかもしれませんね。大人が童心に帰って実際に遊んでみるのも面白いでしょう。

(藤野晶@dcp)
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ライター

藤野晶@dcp

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