尽くす女はニセ癒し系!? 男にモテる真の癒し系とは？

　癒し系と呼ばれる女性になりたいけど、「ハキハキしゃべるタイプだから…」「キツい顔だから…」と諦めていませんか？

　でも、『癒し系の女性になるヒント』の著者で恋愛カウンセラーの羽林由鶴さんによると「井川遥さんや優香さんなどの影響もあって『癒し系＝おっとりした女性』というイメージが強いかもしれませんが、本当に男性が癒される女性は別なんですよ」とのこと！　では、男性にモテる「真の癒し系」とは一体どんな人を指すの…？

「それはズバリ、『脳を疲れさせない女性』です。男性がもっとも脳を使い、『癒されない』と感じるのは『何を考えているか分からない女性』なんですよね。『不機嫌そうな顔をしているけど何が原因なんだろう？』『手伝ってと言われたけど何をすればいいんだろう？』などと考えさせられることが多いと、男性は疲れてしまいます。癒されるというのは、相手を勘ぐったり不安になったりすることなく、一緒にいてホッとできたりクスッと笑えたりと『ムダなストレスなく笑顔で過ごせる相手』のことを言うんですよ」（羽林さん）

　なるほど～！　男性が求める癒し系って、単純に「口調がゆっくり」とか「天然ボケ」ってことじゃないんだ。では「真の癒し系」になるどうしたらいいんでしょうか…。具体的な方法を羽林さんに教えてもらいました！

真の癒し系は尽くさない！　彼ができそうなことを具体的に頼む

「癒し系というと、料理を作って洗濯をして、文句も言わすに三歩下がって男性に尽くすというイメージがあるかもしれませんが、それを『癒される』と認識する男性は少ないんですよ。尽くされるのが日常化すればするほど『当然の行為』だと思ってしまい、女性は『お母さん化』してしまいます。『モテる癒し系』を目指すなら、なんでも手出しするのではなく、彼が得意そうなことを見つけて頼むのが◎。高い場所にあるものを取ってもらったり、固いビンの蓋を開けてもらったり…。ベタなお願いでいいので、彼が『絶対にできること』を具体的に頼むと『オレは役に立つ男なんだ』『必要とされているんだ』という自信や安心感が生まれ、『居心地がいい』と感じる存在になれます」（同）

真の癒し系は言いなりにならない！　自分の意見を素直に言う

「気を使われすぎると逆に居心地が悪いことってありますよね。『何食べたい？』と聞かれて『何でもいい』と答えたり、男性の言いなりになる女性は、実は癒し系とは言えません。決断を委ねすぎると、男性は女性の気持ちを汲んだ答えを出すために、脳をフル回転させなければいけなくなって疲れてしまいます。食べたいものやしたいことなど、自分の意見はシンプルに伝えるのがモテる癒し系です」（同）

　ただし、自分の意見をムリヤリ押し通すのはただのワガママ。もし、意見が割れたときは「向こうの角からメガネの人が歩いてきたら今日はパスタね。メガネじゃなかったらラーメン！」などと、ゲーム感覚で決めるのもいいそう。そうすれば、相手を否定することなく結論が出せるうえ、ワクワクや楽しさが『癒し』につながるとか！

真の癒し系は叱咤激励しない！　さりげなく気持ちを切り替えてあげる

「男性が悩んだり落ち込んだりしているときは、真剣に話を聞くことはもちろん大切です。でも、アドバイスをしたり励ましたりしても暗い気持ちを引きずるだけ。それよりも、『大変だったね。今日は特別な入浴剤を入れておいたよ』とさりげなく言ったり、翌日のお弁当に『あなたの大好物を１品追加しておきました♪』とお手紙を添えたりと『気分を切り替えてあげること』が重要なんですよ。彼女と話していると『まぁいっか！』と思えてくる、というのが男性にとっては一番の癒し系です」（同）

　家に帰ってからも悩み事について真剣に話し合うより、悩みを忘れて楽しい気持ちにさせてくれる女性の方が確かに癒されそう！「よし、飲みに行こう！」と明るく提案するのも◎。

真の癒し系は相手の趣味に詳しくならない！　興味を持って話を聞く

「男性が自分とはまったく違う趣味を持っていたとき、そのことについて詳しくなろうとする人がいますが、それは逆効果。知らないことは、勉強して彼に話を合わせるのではなく『何それ？』と素直に質問したり、『そんなこと知ってるの？　すごいね』と感心しながら話を聞けばいいんです。男性にとっては、『そんなことも知らないの？』とドヤ顔できる相手の方が、議論を闘わせる相手より癒されると思いますよ」（同）

　羽林さんいわく、「癒し系になるために一番大切なのは、彼と一緒にいて自分が不機嫌にならないこと。つまり、自分も相手に癒されているってことが重要なんです」とのこと。う〜ん、癒し系ってなんだか奥が深い…。細かい注意点はいろいろあるけど、癒し系を突き詰めると、結局は「頑張りすぎないありのままの女性」という超シンプルな答えに辿り着くのかもね。

(榛村季溶子/short cut)

初出 2014/11/13