ヒトメボ

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強敵が何かのきっかけで頼れる仲間になるというのは、漫画の王道的展開です。しかしときには、「本当に仲間にしていいの?」と疑問に思うほどとんでもないことをしでかした敵が味方になることもあります。今回は、「後に仲間となるキャラが過去にやったえげつない行為」についてヒトメボ読者に聞いてみました。

ヒロインの祖国を滅ぼす(ヒュンケル『ダイの大冒険』)

「さすがに国ひとつ滅ぼしたヒュンケルはえげつない」(愛知県・39歳男性)

「ヒュンケルは元々敵側の幹部だったから仕方ないけど、パプニカ王国を滅ぼすようなキャラが仲間になるのはどうかと思った」(福岡県・35歳男性)

作中では、国を滅ぼされたレオナが寛大すぎる心でヒュンケルを許すシーンがありましたね。ただ、ヒロインの祖国を滅ぼすようなキャラはラスボス扱いでもおかしくないほどです。よく仲間になれたなと思えますよね。

動けないテリーマンをめった打ち(ラーメンマン『キン肉マン』)

「ラーメンマンはブロッケンマン戦が有名だけど、テリーマンをぼこぼこにしていたのも子どもながらにショックだった」(東京都・47歳男性)

「満身創痍のテリーマンをチェーンデスマッチでめった打ちするラーメンマンはえげつないと思った」(岐阜県・45歳男性)

実はキン肉マンを奮起させるための行動でしたが、ブロッケンマン戦での一件もあるので、テリーマンがどうなるのかはらはらした人もいたでしょう。敵側の超人が味方になるパターンは、このラーメンマンをきっかけに確立されたといえるかもしれません。

バスケ部を襲撃(三井寿『SLAM DUNK』)

「『バスケがしたいです』で感動話になってるけど、三井のバスケ部襲撃はめちゃくちゃだから!」(京都府・36歳男性)

「スラダンの三井のバスケ部襲撃は、うまくばれなかったからよかったものの、もし公になっていたらバスケ部廃部もあり得た」(東京都・40歳女性)

読者にとっては感動の名場面ですが、端から見ればただの暴力事件です。口裏合わせがあったとはいえ、よく大事件にならなかったものですよね。もしヤス(安田靖春)が恨み深い性格なら、早々に新聞沙汰になっていたでしょう。

教官を殺害(伊達臣人『魅!男塾』)

「伊達臣人は関東豪学連に入る前に教官を殺害しているので」(東京都・42歳男性)

「教官を殺すとか、よくよく考えるととんでもないけど、当時は『伊達ならまあそんなこともあるよな』と思いながら読んでいた」(埼玉県・43歳男性)

普通に考えたら大事件ですよね。ただ江田島塾長も「殺られた教官もチンケな野郎」と評していましたし、死亡確認が多発する男塾の世界だと、大したことない出来事なのかもしれません。

Z戦士たちを壊滅状態に追い込む(ベジータ『DRAGON BALL』)

「直接手を下したわけじゃないけど、天津飯やピッコロが死んだのはベジータが地球に行こうと言い出したから」(大阪府・37歳男性)

「天津飯はベジータのことを死ぬまで許さないと思う」(千葉県・39歳男性)

実行犯はナッパですが、首謀者はベジータですからね。作中でも、ベジータと一緒に過ごしているヤムチャたちの気が知れない、と天津飯がベジータのことを許していないことを示すシーンがあったりしました。

ヒロインの祖国を滅ぼしたり、主人公たちを襲撃したり、仲間になるキャラクターの行動とは到底思えないものばかりです。しかし、過去にこうしたえげつない行為を経験しているキャラだからこそ、改心して味方になったときの意外性が読者を喜ばせるのかもしれませんね。

(中田ボンベ@dcp)
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ライター

中田ボンベ@dcp

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