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2018.06.26
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2018.06.26
アニメソングやボーカロイドでは、しばしば専門的な横文字が使われますよね。人気曲に使用されているがために、日常会話ではほとんど使われないのに多くの人に耳馴染みがある言葉も。ボカロで覚えた哲学用語について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「エヴァの『残酷な天使のテーゼ』で〝パトス〟を覚えた。自分もみんなもよくカラオケで歌ってて、調べたら〝情熱〟の意味だった」(静岡/27歳男性)
〝パトス〟は、「言葉」「理性」などと訳される〝ロゴス〟と対置される言葉。上で述べられているように、「情熱」や「感情」と訳すとなんとなくイメージできるかもしれませんね。
「ボカロの『乱躁滅裂ガール』という曲で〝ルサンチマン〟という言葉を知りました。賢くなった気がして、友だちとの雑談するときに無闇に使ってた時期がある(笑)」(神奈川/20歳女性)
「神は死んだ」で知られるニーチェの言葉だそう。強い者に対する憎しみや嫉妬心を意味するそうです。
「大学の心理学の授業でリビドーという言葉を習って、(あ、これ初音ミクで聞いたことある!)ってなった。言葉を知ってたからすぐ意味を覚えられたし忘れないと思う。ボカロ聞いててよかったと思った出来事のひとつ」(愛知/22歳女性)
精神分析学者・ジークムント・フロイトので用語として知られていますよね。漫画・アニメ『聖闘士星矢』でおなじみの〝タナトス〟など、フロイトの用語はサブカルチャー界隈でよく目にします。ちなみにリビドーは、「性衝動」などと訳されるようです。
「Lisaの『LOSER〜希望と未来に無縁のカタルシス〜』ですね。〝カタルシス〟って映画とかの最後にスッキリするみたいな意味ですよね?」(和歌山/25歳女性)
「神曲『水葬カタルシス』!」(埼玉/23歳女性)
日本語では、「浄化」と訳されるよう。古代ギリシャの哲学者・アリストテレスが、演劇(なかでも悲劇)を鑑賞することで観客に生じる心の揺れを表した言葉として知られていますが、今では悲劇に限らずもう少し広い意味で使われているよう。
上で述べられているように、例えばミステリー小説などで最後に犯人が暴かれて「スッキリした!」というような心境を表すときに使われます。
「『パノプティコン労働歌』の〝パノプティコン〟。ミッシェル・フーコーって人の『監獄の誕生』って本で紹介されているらしい。よく理解はできてない(笑)」(東京/24歳男性)
〝リビドー〟や〝カタルシス〟ほど頻繁には耳にしない言葉ですよね。訳すと「全展望監視システム」だそう。詳しくは、上で述べられている著書でご確認ください……。
言葉を覚えたけれど、意味はよくわかっていない……という場合も少なくないようです。ボカロやアニソンに限らず、漫画やアニメ・ゲームで覚えた専門用語、みなさんには思い当たるものがありますか?
(ヒトメボ編集部)
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