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2017.10.10
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2017.10.10
告白やプロポーズ、あるいは仕事のプレゼンやクライアントへの謝罪…。ほかにも私たちの日常には、緊張の中で話さなければならないシーンが多々あると思います。そんなとき、緊張しながらも相手によい印象を与えるためのコツはないのでしょうか? 話し方を指導するスピーチトレーナーの高津和彦さんにお話を伺いました。
緊張する場面で話さなければならないとき、まず大切なのは「自分の気持ちをきちんと確かめること」だと、高津さん。
「簡単そうで難しいのが、自分の気持ちの確認。たとえばプロポーズなら、本当にその人と結婚したいのか、告白なら本当に付き合いたいのか。その気持ちが自分の心にあることを、きちんと確かめてください。少しでもその気持ちに揺らぎがあれば、それは必ず話すときの態度や目線に表れてしまいますから」(高津さん)
簡単なことのようでも、気持ちの確認というのは実は難しいそうです。そして先述のように、少しでも気持ちが揺らいでいると、それは目線などに表れるとのこと。
「緊張した場面で話す時、もっとも大事なのが自分の目線。少しでも目をそらしてしまえば、相手からは信頼されにくくなります。考え方を変えると、たとえ気持ちがしっかりしていても、目をそらしてしまえば、相手から勘違いされやすくなってしまうんですね」(同)
なかでも、特に意識すべきは「語尾」における目線のようで、「たとえば『結婚しよう』の『よう』で他を見てしまうと、気持ちが定まっていないように見える」(同)とのこと。語尾では、必ず目を合わせるように心がけることが必要なようです。
とはいえ、なかには目を合わせるのが何となく苦手…という人も少なからずいるはず。そのような人にとって、何かタメになるトレーニングはないのでしょうか?
「最初に行うトレーニングとしては、テレビのニュースに出ているアナウンサーを見ながら、自分の言いたいことを話すというもの。ニュースのアナウンサーは正面を向いて話していることが多いですから、その人の目をジッと見ながら、自分のスピーチをしてみてください。
それができるようになったら、次は鏡を使って、自分の目を見ながら同じように話します。このとき大切なのは、一瞬でも絶対に目を離さないこと。練習の途中で言葉が出てこない場合でも、目だけはずっとそらさないようにします。これを何度もやると、他人に対しても目を合わせやすくなるでしょう」(同)
テレビのニュース、鏡を使っての練習であれば、多くの人が気軽に始められそうです。
「目線が人に与える印象というのは、非常に大きいんですね。たとえば質問に答えられないときでも、きちんと目を見て『すみません、分かりません』と言えれば、印象は大きく変わります。『ずっと目を見ると、相手にプレッシャーを与えるのでよくない』という意見もたびたび見ますが、目をそらしてしまうほうがずっとマイナス。
相手へのプレッシャーは、表情を豊かにすることでいくらでも失くせます。まずは、きちんと目を合わせることが大切ですね」(同)
目の合わせ過ぎを考慮するのは、次のステップ。まずは相手の目を見ることに全力投球したほうが良さそうです。
緊張をほぐしたり、なくしたりしようとしても、それは難しい話。であれば自分の視線を意識し、相手の目へと持っていく心がけが大切。そしてそのためには、まず自分の気持ちをきちんと確かめること。これらが、緊張する場面で話さなければならないときのポイントといえそうです。
(有井太郎+プレスラボ)
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