ヒトメボ

恋愛コラムニスト

佐藤玲美

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読了時間:約4分

 誰にでも気配りができて、いつでも優しく振る舞える。男女問わず恋愛相談にも引っ張りだこ。だけど、自分には恋人ができない! たとえ好きな人ができても、「人としては好きなんだけど…(恋愛感情は湧かない)」なんて言われてしまう…。恋人候補として一見最適なようにも思えるこうした人たちが、いわゆる“いい人止まり”になってしまうのはなぜ? 恋愛コラムニストの佐藤玲美さんにお話を伺いました。

「優しいだけの人、一緒にいてラクな人、ただの友達としてしか思えない人、など“恋人候補にするにはちょっと足りない惜しい人”のことをひっくるめて“いい人”と呼ぶので、それぞれにタイプが異なります。いい人キャラを卒業するには、まずは自分のタイプを把握しましょう」(佐藤さん)

 そこで、それぞれのタイプにどんな特徴があり、どうして恋愛関係に発展できないのかについて教えていただきました。

優しいだけの人

「優しいだけの人は、相手の気持ちを優先するばかりに自分を犠牲にしてまで相手の言うことを聞き入れてしまいがち。自分の言うことばかりを聞いてくれる人は“都合のいい人”に陥りやすく、異性としての魅力に欠けてしまいます。気を使い過ぎてしまうと、利用されるだけでなく、『みんなに優しいんでしょ?』と思われ、信用されません。こういう人ほど、よく異性から『優しいよね』と言われることが多いですが、決してそれは褒め言葉ではなくて、“恋人候補から勝手に外されているんだ”と認識したほうがいいですよ」(佐藤さん)

 異性からの「優しい」の一言が戦力外通告であることも…。いつでも優しい、自分以外にも優しいという美徳が恋愛面での魅力に直結するかというと少し異なるようです。

一緒にいてラクな人

「ラクな人で終わるタイプの人は、相手と性格が似ている人。ある意味、相性がいい人なんですよ。会話のリズムや空気感が似ていたりするから、気を使わないで済む。ただ、このタイプの人は、異性と親しい関係を築くのは上手いけど、なぜか恋愛対象として扱われない。例えば、エッチな本や下着があっても気にしないで、むしろ『私、こういうのお兄ちゃんもそうだから・姉貴の見て慣れているから』と、平気だということをアピールしてしまいがち。そうすると、『異性として意識しなくていいんだ』と受け止められてしまうんです。複数の男友達の中にポツンといる女の子とか、大勢の女の子の中で平気でいる男の子とかが、知らず知らずのうちにラクな人に陥っていることはありますね」(同)

 ちょっと警戒されたり、遠慮されたりの駆け引きが恋愛の醍醐味でもありますもんね。でこぼこした摩擦のようなものがないと次に進むとっかかりが掴みづらそうです。

ただの友達としてしか思えない人

「これは本質的に、気が弱い人やプライドを傷つけられるのが怖い人に多いですね。女性の場合、意外と姉御キャラに多いです。そういう女性ほど、『キャラじゃないから』と男性に甘えたり、わかりやすく行為を態度や言葉に出して表現することを怖がってしまっている人が多いんです。男性の場合だと、“優しさ=モテ”と勘違いしている人が多い傾向が。本当は、頼りがいとか、相手をリードする力も重要なモテ要素なんだけど、包容力しか見せない。そうすると、男性としての物足りなさを女性が感じ、友達止まりになってしまうんですよね」(同)

 本人のほうでも、「ここらへんで」とブレーキをかけてしまったり、満足してしまったりするんですね。リスクをとって一歩を踏み込まないと相手も心を乱されないのかもしれません。

 これまでに「いい人なんだけど…」と言われた経験のある人、思い当たる節はあったでしょうか? かくいう筆者も…。いい人止まりのポジションから脱せるよう、いまの人間関係に変化を起こしてみたいと思います!

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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