自分よりかわいい子がいるグループに入った

ほうがかえってモテる理由

　容姿が極端に悪いわけでもないけど、特別かわいいわけでもない。ゆえにそんなにモテない……。それってけっこう多数派だと思いますが、そんな人はどうすれば恋のチャンスが増えるのでしょうか？ 今回は集団におけるモテのテクニックについて、コミュニケーション専門家の植田愛美さんにお話を伺いました。

「容姿に自信がなくてモテないと嘆いている人は、周囲の容姿がよくモテる人に近づいてキラキラオーラを分けてもらいましょう！ すると不思議なことに、遠くから見ても“華のあるグループ”だと認識され、目立つことができるのです」(植田さん)

　でもちょっと待ってください！ よく合コンやパーティでは、異性の目が自分に向かなくなってしまわないように「自分よりかわいい子はメンバーにしない」のが鉄則だったハズじゃ…!?

わざとらしいメンバー選びは、今の時代、性格まで悪いと思われてしまう！

「それは結論から言って無意味です。少し前まではそのやり方も有効だったかもしれませんが、今はメイクテクニックも向上し、つけまつ毛や黒目を大きく見せるコンタクトも普及。はっきり言って、メイクをしてしまえば誰が誰だか見分けがつかないレベルにまで達しているのです！ そんな中で目立たない女友達を連れて行っても、『自分をかわいく見せるためにわざとそうしている』と思われ、逆の意味で目立ちます。これではまさに性格の悪い女のできあがり。さらに自信満々オーラが出ていたら、ＴＨＥ・ＥＮＤですね」（同）

　なななんと厳しいお言葉！ でも仰る通り、あからさまに自分本意なメンバー構成は男性陣にも目論みはバレバレですよね…。では、かわいい子たちのグループに紛れるメリットについて詳しく教えてください！

かわいいグループメンバー＝かわいい!?

「先に述べたように、かわいい子たちで群れていると、自分は容姿に自信がなくても周りは『かわいいグループメンバー』という認識をしてくれます。つまり、勝手に誤解してくれるのです。じつは、この応用がＡＫＢ48だといわれています。一人ひとりをよく見ればズバ抜けて華がある訳ではなくても、全体で見るからアイドルとして成立する。でも実際は、顔と名前が一致しないメンバーもたくさん存在する。そこで仮に目立なかったとしても、一部の目立つ子達によって『ＡＫＢのメンバーであること＝かわいいアイドル』と定義されるため、モテるのです。ちなみに男性も同様で、ジャニーズやＥＸＩＬＥなどがその例です」（同）

　さらに、その集団のトップではないことでこんな効果も生まれるそう。

3番目のポジションがおいしい！

「じつは、冴えないグループで突出しているよりも、かわいいグループの中で3番目くらいのポジションにいたほうが話しかけられやすいのです。よく『キレイでかわいい子ほど彼ができにくい』という声があがりますが、『1番かわいい子にはすでに彼がいるだろう』と勝手に自滅するのが男性心理。3番くらいだと外見的には『普通』といわれるレベルですが、かわいい子たちの中にいることで付加価値が上がっていますし、『自分にもチャンスがある』と男性は思うのです。これは女性も同じです」（同）

　そういえば秋元康氏も、「ＡＫＢはクラスで5番目にかわいい子を集めて結成した」と言っていることで有名ですよね。やはり、集団のマジックにはかなり期待できそう！　ということで、いよいよ実践編へ。合コンやパーティシーンを想定し、「集団行動」と「単独行動」の使い分けで、より「モテ」を追求できるテクニックを伝授してもらいました！

前半は集団、後半は2人１組が基本。単独行動は終盤に！

「女性は基本的に、前半は集団、後半は2人１組で行動しましょう。気弱な男性も増加している昨今、4名程度で2次会に行くくらいの気楽さがイマドキと言えます。また、女性1人よりも2人のほうが、男性の狩猟本能が掻き立てられます。むやみに１人をアピールすると女としての価値がガクンと下がることもあるので、ご注意を。もし気になる人がいれば、単独行動に出るのは終盤がおすすめです。また、単独行動はトイレに行くでも、電話をかけるフリでもなんでも構いません。ただし10分くらい一人でいても声を掛けられないのであれば、まだ男性の眼中にない可能性も。すぐに、集団の中に戻って気になる彼をリサーチしましょう」（同）

　ふむふむ…最初は集団でオーラを放ち、徐々に個人としての存在も出しつつコミュニケーションを図っていくわけですね。では最後に、植田さんから「集団モテ」を活用するときの大切な心得を。

「モテるグループと一緒にいることは色々な意味で効果的ですが、埋もれているだけではなんの意味もありません。男女に共通しますが、周りと差をつけるには異性に対する何気ない気配り、配慮、優しさなどが欠かせません。外見では多少劣っていたとしても、性格の部分でその差を埋められることも多いので、しっかり＋αをアピールしてくださいね」（同）

　本気の合コンやパーティならともかく、友人を打算で選ぶ必要はないとは思いますが、もし「一緒にいるとモテなくなるかも…」「なんだか気後れする…」なんて戸惑いがあった人は思い切って自分よりかわいい子がいるグループに飛び込んでみるのもいいかもしれないですね♪

(池田香織/verb)

初出 2012/1/30