チャンネルを回す、巻き戻し…　思わず使ってしまう古い言い回し

　時代によって言葉は変化していっているのに、ついつい昔のままの言葉を使ってしまっていませんか？　自分より若い世代にうっかり使って、ときにジェネレーションギャップを感じることもありますよね。そこで、もう古いと分かっていながら、ついつい使ってしまう言い回しについて聞いてみました。

テレビに関する古い言い回し

「未だにチャンネルを回す、と言ってしまう。そもそも、本当にチャンネルを回すような時代には生まれていなかったのに……」（神奈川・25歳女性）

「テレビ朝日のことを10チャンネルって言ってしまう。今は5チャンネルですよね」（東京・34歳男性）

「テレビ画面のことをブラウン管と言ってしまう。若い子たちに『今は液晶ですよ～』と笑われて切ない」（千葉・37歳男性）

「『巻き戻し』。DVDだと早戻しって言うと知って衝撃でした……」（神奈川・32歳女性）

　どんどん進化を続けるテレビ。でも言い回しだけは昔のままです。

電話に関する古い言い回し

「『LINEする』のことを『メールする』と言ってしまう」（東京・26歳女性）

「『ダイヤルする』とか『ダイヤルを回す』。いまはもうダイヤルがないですよね……」（東京・33歳男性）

　10年前とはすっかり様変わりしてしまった電話機事情。そのうち「携帯電話」という言葉さえも古くなるかも？

写真に関する古い言い回し

「写真を焼き増しする。『焼き増しして渡すね～』とか、つい昔の癖で言っちゃうけど、いまはコピーなんだよね」（東京・29歳女性）

「『フラッシュを焚く』って言ってたけど、いまって『ONにする』とかなのでしょうか？ マグネシウム焚かないし……」（埼玉・48歳女性）

「写真を現像する、って言っちゃうけど、今は『プリントアウトする』っていうのかな？」（神奈川・32歳男性）

　確かに『焼き増し』という単語も聞かなくなって久しい気がします……。

お店に関する古い言い回し

「レンタルビデオ屋じゃなくてレンタルDVDショップ、ですよね。ビデオもおいてますけど」（東京・31歳男性）

「頭では分かっているんですが、CDショップをレコードショップと言ってしまう」（栃木・43歳男性）

　同世代間では通じるので、スルーしてしまいがちですが、年下の子に話すときにポロッと出ると恥ずかしい場合があります。

　気づかずに言っていることも多い古い言い回し。あなたもつい、使ってしまっていませんか？

(ふくだりょうこ＋プレスラボ)

初出 2014/6/18