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2015.11.15
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2015.11.15
「遠距離恋愛」と聞くと、なんとなく難しさを感じてしまう人は多いのではないでしょうか。特に今まで近くにいたのに仕事や家庭の都合で離ればなれになってしまうときは、それを機に別れを決断するカップルも…。そんな「遠距離恋愛」をうまく続けていくには? 恋愛心理に詳しいコラムニストのまついゆうへいさんに伺いました。
「遠距離恋愛が続かない理由は、いろいろあります。例えば、『連絡がうまく取れず、デートもできなくて不安になる』、『会うのにお金や時間、エネルギー(手間)がかかり、それがたまに会って得られる安心感や幸福感を上回らない』、『身近な異性がよく見えて、遠くの恋人への気持ちが薄れてしまう』など。心理学的にも、人は遠くの人よりも近くの人に関心を持ちやすいので、これらは仕方がないことなのかもしれません。しかし、私自身の経験や遠距離恋愛で悩む相談者の声から考えると、遠距離恋愛が続かない一番の理由は、『相手への執着』だと思うのです」(まついさん・以下同)
でも、相手を想う気持ちがあるからこその執着ですよね。それが別れの原因となってしまうとは、どういうことでしょうか?
「近くにいたときはお互いが無理をすることなく定期的にデートをしていたはずです。しかし、遠距離恋愛になると、思うように会うことができなくなります。そこで、寂しさから、彼に『愛している証拠』を求めてしまいがちです。つまり、『(愛しているのなら)毎日電話をして』、『毎月会いに来て』と彼にルールを要求してしまうのです。もちろん、最初は彼もあなたの求める『遠距離恋愛のルール』を守ろうとしてくれるでしょう。しかし、いずれ彼は、それを義務感に感じて疲れ、連絡を取るのが億劫になり、ケンカが起きたりして、いつしか2人の心の距離も離れてしまうのです」(同)
愛情を確かめるほど心が離れてしまうのであれば、いっそ離ればなれになる前に婚約したり籍を入れてしまうのは?
「恋愛のゴールを『結婚』と考える方もいますが、私自身、遠距離恋愛において大事なのは『お互いが幸せでいられるか』、『離れていても相手と自分を信じられるか』ということだと思います。遠く離れて心配だからと焦って結婚しても、幸せになれないかもしれませんよね。ふたりの関係がつながってさえいれば、チャンスは来ますから、それを踏まえ遠距離恋愛が続く方法をご紹介しましょう」(同)
近くにいた恋人が遠くへ行ってしまい遠距離恋愛になったときは、「毎日電話をする」等の新しいルールを作らないことが大前提です。ルールを決めると、彼がルールを守ってくれたときは安心できますが、ルールを破られたら、あなたがショックを受けるだけです。ショックでできた心の空白を埋めるため、彼を責めたり、「愛されていないんだ…」と自信を失ってしまうかもしれません。
彼にルールを強要しないとはいえ、会わなかったり連絡を交わさないでいては、自然消滅してしまいかねません。なので、お互いの都合がつくときに連絡を交わすようにしましょう。時間とお金に余裕があれば、たまにはデートの計画をしてみては? 遠足やクリスマスを待ち焦がれる子どものように、デートまでの何気ない日常も特別な日になりますよ。
彼と離れ、ひとりの時間が増えたのならば、趣味を追求したり、友達との時間を増やしたり、資格や自己啓発の勉強をしてみるのもいいかもしれません。逆転の発想ですが、一人の時間を楽しむことができるようになるほど、あなたの魅力は増していきます。だから彼もより一層、あなたから目が離せなくなるわけです。
一人で寂しいときなどに感情を無理やり押し込めてしまうと、消化されなかった不快な感情が潜在意識に沈み込み、何かの拍子に良くない思考や行動として現れてしまいます。ですから、つらいこともうれしいことも、その時々で感情をすべて感じ尽くすことが大切です。そうして自分の感情に素直でいると、彼のちょっとした優しさでも、幸せを感じて感謝できるようになりますよ。
浮気をしろということではありませんよ。一人に執着してしまうとそれが彼の心理的負担になって、結局、ふたりの心は離れていってしまいます。ですから「彼への執着を手放す」という意味でも、新しい出会いにはいつも心を開いておくことをおすすめします。
遠距離恋愛は自分と向き合うチャンスなのかもしれませんね。恋人に会えない間に、自分磨きをして、相手が手放したくないと思うような魅力的な人になりたいですね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)初出 2013/9/11
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