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2015.07.21
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多少の束縛なら「恋人に愛されている」という実感も湧いて悪くないかもしれませんが、エスカレートすると考えもの。事細かに行き先を聞かれたり、あるいは「○○には行っちゃダメ」と行動を限定されたり…。ではそんなとき、恋人にどう接すれば、きつくなる束縛を止められるのでしょうか? 恋愛・結婚コンサルタントの橘つぐみさんに伺いました。
まず、束縛がきつくなってしまう人には、男女で共通する原因や理由があるようです。
「束縛がエスカレートする人の多くは、自己愛が強く、相手を思い通りにしようと考える傾向にあります。これが許容範囲の狭さにつながり、相手の行動を制限するんですね。そういう人は、『束縛すること』をあまり悪い行為だと思っていません。だから止まらないですし、最初は『Aだけでいいからやめて』と言っていたのが、いざAをやめたら『Bをやめて→Cをやめて』と過熱するパターンに陥ります」(橘さん)
橘さんいわく、「付き合うたびに、どの恋人にも束縛されるなら、それは自分に原因があるかもしれませんが、そうでなければ、基本的に原因は『束縛する人』にあります」とのこと。だからこそ、恋人の束縛がエスカレートしても自分を責めず、「相手にどう理解してもらうか」を考えた方が良いそう。ということで、束縛がエスカレートする恋人への対処を、段階ごとに伺いました。なお、こちらも男女共通です。
「束縛がエスカレートする要因として多いのは、恋人から『何か隠している』と思われるケース。ですから、『今日は○○のメンバーと飲み会だから電話に出られないかも』『水曜の夜は○○に行っていて帰りが遅い』など、まずは積極的に自分の行動パターンを明らかにしましょう。それにより、たとえば連絡がつかなくても、恋人が『どうせ○○だろうな』と思うようになれば理想的です」(同)
隠したつもりはないのに、恋人が疑心暗鬼になるのはよくあるパターン。ですから、聞かれなくても自分で行動パターンを発信することが重要なようです。とはいえ、その方法で全行動を相手に把握させるのは難しいところ。そこで、次の段階です。
「たとえば昨日の行動を聞かれたとき、相手を心配させまいとデフォルメして説明するのではなく、とにかくありのままを話しましょう。大切なのは行動の内容ではなく、『何もやましいことはなかった』という気持ち。少しでも脚色して説明すると、むしろ怪しくなりますから、ありのままを説明して、それよりも恋人への気持ちは安泰であることをアピールした方が良いでしょう」(同)
確かに、多少事実を変えて話した結果、かえって疑われた…なんて経験のある人も多いはず。重要なのは行動の内容ではなく、「恋人への気持ちに影響はない」と示すことなんですね。
ただし、束縛がきつくなる人の中には、「○○には行かないで」「何時までには帰ってきて」と、行動を限定することもあるはず。そうなったら、どうすれば良いのでしょうか?
「行動を限定された場合は、大きな視点で話し合うしかありません。具体例を挙げれば、『友達も大事だから100%恋人に捧げることはできない』『仕事に支障のない範囲で付き合いたい』など、自分の考え方を伝えましょう。多少厳しいニュアンスになっても構いません。もしそれでも変わらないようならば、その恋人とは相性が良くないと言えますし、無理に付き合うこともないと思います」(同)
お互いの恋愛観がズレていることから生まれる束縛もあるはず。その場合は、両者の考えをきちんと共有して、その上ですり合わせが可能かを考えるしかないのでしょうね。
橘さんによると、「恋人時代に束縛が強かった相手が、結婚してから鬼嫁化したり、DVやモラルハラスメントに発展したりというケースは珍しくない」とのこと。恋人の束縛をどう止めるか考えることは重要ですが、あまりにきつい場合は、無理せず別れを選択するのが無難かもしれません。
(有井太郎+プレスラボ)初出 2013/7/19
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