恋人いない歴＝年齢とは言いづらい…　相手を身構えさせない「恋人いない歴」回答法

　合コンなどで決まって話題に挙がるのが「恋人いない歴」に関する質問。「しばらく恋人いないよ」なんていうと「どのくらいいないの？」と聞かれるのが定番でしょう。でも、長年恋人がいない人にとっては、「もう○年いない」あるいは「今まで付き合ったことがない」とは、なかなか言いにくいもの。というのも、長年恋人がいないと分かると、相手側が身構えてしまう気が…。

　どのように答えるのがベストなの？ コミュニケーション・インストラクターの杉山美奈子さんに聞いてみました。

「気に入っていた異性に長年恋人がいないことを知ると身構えてしまうのは、『何でこの人は付き合ってこなかったんだろう』と疑念を抱くからではないでしょうか。『まだ自分には分からない特殊な一面があるのでは？』という不安の気持ちが働くのだと思います。その人の容姿が良ければ良いほどその思いは強まって、余計に躊躇してしまうでしょう」（杉山さん）

　確かに、きれいで気遣いもできる女性が「長年彼氏なし」だと知ると、「なぜだろう？」と思うもの。相手を身構えさせずに、長年恋人がいないことを告げるにはどうすれば良いのでしょうか？

「ポイントとなるのは、相手が抱く『何かその人自身に問題があるのでは？』という疑念を払しょくする理由を用意すること。たとえば、『彼女のいる男性を3年間も思い続けたため』、『今の会社に入ってからは毎日残業で、土曜も出勤だったため、多忙で恋人を作る余裕がなかった』など、恋人が出来なかった外的な理由を言うと良いでしょう。そのようにして相手の不安を解消した上で、『でももう状況も変わって～』と、今は恋人を作れる環境にあることをアピールするのが良いと思います」（同）

　恋人いない歴を聞かれるシーンはある程度決まっているので、「合コンなどに行く前には、あらかじめ恋人ができなかった理由を考えておくとスムーズです」と杉山さんは言います。

「一番良くないのは、長年恋人がいない理由として『出会いがなくて』『チャンスがなくて』など、曖昧な表現を使ってしまうこと。相手の異性はどうしても疑いがちな姿勢になっているので、少しでもハッキリしない理由だと、ますます身構えて疑心暗鬼になってしまいます」（同）

　とにかく少しでも具体的な理由を述べること。それが相手を身構えさせず、重そうだと感じさせないコツと言えそうです。

「恋人いない歴について答える際は表情も大切。少しでも深刻そうな表情になると、やはり相手にも暗い印象を残します。ですから、とにかく明るい表情を意識すること。その上で、先ほどの理由を言う際に必ず語尾は言い切るように。それだけで、長年恋人がいないという事実を語るにも、随分印象が変わるでしょう」（同）

　長年恋人がいない理由を聞かれたときは、明確な理由を用意して、なるべく明るい表情でハッキリと言い切る。これが、相手に疑念を抱かせず、身構えさせない言い方のコツと言えそうです。とはいえ、その場で瞬時に行うのも大変そうですから、やはりある程度自分の中で理由などを準備しておくと良さそうですね。

(有井太郎＋プレスラボ)

初出 2013/1/17