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2016.01.23
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2016.01.23
服装や髪型、仕草や話し方など、人の印象を決める要素はいろいろあるけど、「香り」もその一つ。
「柔らかな香りの人は『優しそうだな』とか、クラシックな香りの人は『上品だな』というように、香りによってその人のキャラクターが印象づけられるということは意外と多いんですよ」
そう仰るのは、パリを本拠地とする香水学校『アトリエ・アローム&パルファン・パリ』専属調香師の那須由紀子さん。そこで、キャラクター別にオススメの香水とその付け方について教えていただきました!
「万人から愛される妹キャラをめざすのなら、『フローラル』や『フルーティ』のような、好き嫌いが分かれにくくて馴染みのある香りが◎。フローラルには、濃厚な香りのものもあるのですが、揮発性が高くて軽い印象の『ライトフローラル』を選ぶといいですよ。その中でも、特にスズランの香りは、強すぎず、可愛らしい印象になれます。フルーティ系では、ピーチや洋梨、ストロベリーなどの甘さを含んだものを選ぶとキュートなイメージになりますね」(那須さん、以下同)
「揮発性の高い香水は、腰から下に付けるとふんわりと香りが上がってきて、体全体を優しく包み込んでくれます。スカートの裾にワンプッシュほどふりかけると、動くたびに優しく香るチャーミングな女性を演出できると思いますよ」(同)
「このタイプは、草原や芝生を思わせる『グリーン』や、レモン、オレンジのようなさっぱりとした香りが組み合わさった『シトラス』がいいですね。どちらも、甘さ控えめで爽やかなので、色気を強調することなく、気さくな女性を演出できると思いますよ。ただ、同じ爽やかさでも『マリン』のような男女兼用の香りだと、異性ということを忘れられて『友達止まり』になってしまうかも…。爽やかさの中にも女性らしさがある香りを選ぶのがいいですね」(同)
「さっぱりとした香りなので、強めに香っても不快さを与えることはありません。ヒジの裏やヒザの裏など、脈を打つ場所にワンプッシュずつふりかけると、体温と共に蒸発してしっかり香ってくれますよ」(同)
「このタイプは、ベルガモット、ローズ、ジャスミンなど様々な香りが組み合わさってできた『シプレ』という複合的な香りがオススメです。これは、デパートの化粧品売り場のような、まさに香水らしい香りなので『美意識が高く、香りにまで気を遣える人』という、ワンランク上のデキる女性を演出できると思います。高級感もあるので、年上の女性という『姉御』のイメージにも合いますよ」(同)
「ある程度、香りを持続させたいので『オードトワレ』よりも濃度が高い『オードパルファン』を選ぶといいですね。ただ、上半身に付けると強く香り過ぎるので、ヒザ裏やくるぶしなど、下から香る場所にワンプッシュ付けましょう。あとは、腰骨のあたりにつけると洋服の中からふんわり香るのでオススメです」(同)
「このタイプは、妹キャラで紹介した『ライトフローラル』に、ベビーパウダーのような柔らかい『パウダリー』という香りが入っているものがいいですね。ちょっと懐かしさを感じる香りなので、清楚で古風なピュアさを印象づけられると思います。甘さ控えめなので、親しみやすさが全面に出過ぎることなく、『奥ゆかしさ』や『素肌感』を連想させるお嬢様キャラを演出できますよ」(同)
「空中に2プッシュくらいして、そこを通り抜けるのがオススメです。ミスト状になった香水が全体に降り掛かるので、ほのかに香る、奥ゆかしくて清楚なイメージに」(同)
「このタイプは、バニラ、パチュリ、ジャスミン、スパイス類などが組み合わさってできた『オリエンタル』という香りがいいですね。スパイスの中に含まれる『クミン』というのは、女性の体臭と同じ香りがすると言われているので、異性の興味を惹く『クセになる香り』といえます。また、濃厚さがあるほうがセクシーな印象になるので、香水の中で一番濃度が高い『パルファン』を選ぶといいですよ」(同)
「首、手首、ヒジ裏など、脈を打つ部分にワンプッシュずつ振りかけると、香りがしっかり拡散してセクシーな印象に。全部付けると香りが強すぎると感じる人は、この中から2~3箇所ほどを選んで付けてもいいですね。濃度が高い香水は持続性が高いので、体温と解け合い『自分だけの香り』になっていきますね」(同)
同じ香水なのに、キャラクターによってこんなにも選び方や付け方が変わるなんてびっくり!
「憧れの女性像をイメージさせる香りをまとうことで、自分自身も自然とそのキャラクターを意識した仕草や服装になっていくこともありますね」と那須さん。上手な香水選びで、なりたい女性像に近づけるかも。まずは、「香りのイメチェン」から始めてみる!?
(榛村季溶子/short cut)初出 2015/1/6
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