ヒトメボ

作家・恋愛カウンセラー

マーチン先生

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読了時間:約4分

 毎日、一生懸命に働く彼女。しかし、ときには壁に当たり、悩みを抱えてしまうこともあるはずです。そんなとき、彼はどのように相談に乗ってあげるべきなのでしょうか。東証一部上場企業トランスコスモスで相談役を務めていた経歴を持つ 、恋愛カウンセラーのマーチン先生にお話を伺いました。

「まず、彼女に仕事の相談をされたときは、彼女の行動や考えに同意したり、慰めたりして、『彼が味方でいてくれる』と理解してもらうことが大事です。理解してもらった後で、論理的にどうすればいいかをアドバイスしましょう。女性の場合は、同性でバリバリ仕事をする人は男性に比べて少なく、周囲に相談できる人が少ないということもあります。同じ働き手である彼が親身になってアドバイスすることが大事です」(マーチン先生)

 周囲に相談できず悩んだ挙げ句、彼に話すというケースも。なおざりにしてしまうと、悩みを一人で抱えてしまうことにもなりかねません。では、その前提を踏まえつつ、具体的な悩み別の相談の乗り方を教えてください。

後輩の指導で迷っている

「まずは『うんうん、なるほど』といった具合に話を聞き、なぐさめやねぎらいの言葉をかけましょう。その後、下記の手順でアドバイスをします。

 1.「じゃあ、問題点は○○と△△だね?」という形で問題点を明確にします

 2.次に、「どうしたいのか、何を目指しているのか」というゴールを明確にし ます

 3.最後に、「そのために何をすべきなのか」という行動案を考えます

アクションについては二人で話し合い、建設的に具体案を出すのがいいでしょう。例えば、『後輩が同じミスを繰り返す』という悩みだった場合は、下記のような行動案もいいかもしれませんね。

 1.何月何日にどんなミスをしたかの記録を取る

 2.後輩と面談し、このミスを月に1回までに減らそう、など目標を共有する

 3.なぜ同じミスを繰り返すのか理由を探し、今後は後輩と彼女の2人体勢でチェックするようにする

その際、『一方的にやりなさいと言うより、2人体勢にしたほうが達成しやすい』など自分の体験も織り交ぜつつ話すと信頼感が増すと思います」(同)

 話す前は不透明だった問題点も、話をしていくうちに明確化され、話し終わったころにはすっきりできているはず。相談してよかった!と思い、彼への信頼感がアップしそうです。

接客がうまくいかない

「彼女の話を聞いてあげつつ、単なる愚痴か改善策を求める相談なのかを見極めることが大事です。それぞれの対処法は下記の通りです。

1.愚痴の場合

上手に割り切る方法を提示する。例えば、『態度の悪い客やクレームを言う客がいて困る』という場合。そういった客はどこに行っても存在するものなので、『晴れの日があれば、雨が降る日だってあるよ!』と、気にせずに取り組めるように諭す。

2.改善策が欲しい場合

「客に喜ばれる話をする」などのゴールを明示した上で、そのために『ニュースや流行の雑誌、テレビを見る』などの具体的な行動案を考える」

 受付、飲食店、ショールーム案内など、接客業の女性は多いもの。もし自分に経験がない場合でも、しっかり話を聞いてあげることでアドバイスできることもありそうです。

上司にセクハラorパワハラされている

「まずは彼女の気持ちが落ち着くまで話を聞いてあげ、『上司の上司に伝えるのが一番だ』ということを伝えます。例えば、課長がセクハラをしてくるなら、課長を管理している部長に伝えるのです。伝える際に大事なポイントは3つです。

 1.説得力を増すために『何月何日に、何をされた』という記録を取ること

 2.自分以外にも被害にあっている人がいるなら、その人と共同で記録をつけること

 3.伝える際にはその記録と共に『こういったことで困っているので、改善してください』と書面で提出すること

書面で提出する理由は、口頭では説得力がない上、そのまま流されてしまうこともあるからです。メールで送る場合は自分以外の被害者をCCに入れ、返信しなくてはいけない状況を作るようアドバイスしてあげてください」(同)

 彼女がセクハラやパワハラを受けていると知ると、そんな職場辞めてくれ!なんて言ってしまいそうですが、まずは彼女が働きやすい環境になるよう一緒に考えてあげることも大事です。

 彼女には毎日いきいきとしていてほしいもの。お互いの仕事のことには口を挟まないなんて割り切っている彼も、彼女が別の男性に相談し、挙げ句その人といいムードに……なんてことにならないために、日ごろからきちんと相談に乗ってあげたほうがよさそうですよ。

(山本莉会/プレスラボ)
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ライター

山本莉会

プレスラボ

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