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2012.09.12
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2012.09.12
恋人や異性の友達とスポーツの話をしたいけど、相手がスポーツに疎かったり経験がなかったりで、いまいち盛り上がれない…という経験、意外とありませんか?
そもそも、体験したことのないスポーツのルールを覚えることは、その競技に興味がなければ難しいもの。ということは、知っていることや興味あることに置き換えれば、きっと理解も深まり楽しさも共有できるはず! そこで、国民的スポーツ「野球」を、恋愛のチームスポーツともいうべき? 合コンに例えてみました!
<合コンに仮託した際の基本的な定義>
攻撃側の目的=連絡先の入手/お持ち帰り
守備側の目的=望まぬ連絡先の流出を阻止/貞操の死守
今回は、攻撃側が男性、守備側が女性の回という前提で話を進めます。
ピッチャーの投げたボールに対して、バットを振る。ヒットすれば出塁できる。必ずしも芯を捉える必要はない。凡フライが運よくポテンヒットになることもある。また、打てる球と打てない球、打ってもヒットにできない球の見極めも必要。
合コンにおける『打席』とは宴席そのもの。話し手の投げかけた質問に対して適切に受け答えする。うまく切り返せれば、その分だけ仲良くなれる。必ずしも小気味よい返しである必要はなく、すべり笑いや不思議会話のほうが、場が盛り上がることがある。また、答えられる質問、答えられない質問、答えてもうまく切り返せない質問の見極めも必要。
ストライクとボールの見極めがいいバッターは、ボール球に手を出さない。打てない球はのらりくらりと見逃し、ヒット、あわよくば四球を狙って塁に出る。
合コンにおける『選球眼のいいバッター』も、確実にウケる返しができる話題や、自分をアピールできそうな質問に的を絞って勝負する。なんでも正直に答えるのではなく、職業や収入などの言いたくないことは巧みにかわし、自分の得意な話題になるよう会話を誘導する。しかし、女子の中には、乗っている車、住んでいる場所や間取り、実家の職業など、間接的な質問で素性を探る『ボール球を振らせる』技巧派タイプも存在する。
ピッチャーが投げた球を打ち、一塁、二塁、三塁の順で進む。得点圏である二塁、三塁にまでランナーを進められたら得点は近い。
合コンにおいては、近づく⇒寄り添う⇒軽いボディタッチのステップで仲良くなることに相当する。たとえボディタッチにまで至らずとも、寄り添うところまで進めば、連絡先ゲットやお持ち帰りはもう目の前。
また、ありきたりの質問にありきたりに答えただけという『シングルヒット』分の成果しかないのに、なぜか既に寄り添っていたり、「その流れでなぜ膝枕できる?」という手の早い輩がいるが、これを野球では二盗、三盗と言う。
本来は三振するとアウトになるが、一塁に走者がいない、もしくは二死の状況で、3ストライク目のボールをキャッチャーが捕球できなければ1塁に進塁できる。
合コンにおいては、相手の話題に全く付いていけず、自チームの誰もが会話に参加できていないときに試みる価値がある。
「この靴、SATCでキャリーが履いてたルブタンの~」「葉山にあるオーベルジュでヴィンテージのシャンパーニュが~」…など、うまい切り返しはおろか、もはや相手が何を言っているかさえ分からないときに、すかさず「たこわさ食べる?」とメニューを片手に目当ての女子の横に着座してしまえば流れが変わるかもしれない。
一人のバッターの打席において一度に二つのアウトをとられるプレーのこと。
合コンにおける『ゲッツー』は、「●●●●やってんだよねー」という聞きようによってどうとでもとれる肩書や経歴で女子を感心させ、次の回答次第でチーム全員の株が上がるというとき、「売上は●●●●円(あまり大したことない)なんだよねー」とうかつに自慢することで「うわ。微妙…」と感づかれ、以降は、感心されていた肩書や経歴さえも否定的に扱われてしまうこと。
※守備側で言えば、そういう会話を引出し、オチかけていたメンバーを正気に戻して一挙に救うファインプレーでもある。
フェアゾーンに上がった凡フライなど、内野手が普通に守ればアウトにできる飛球は捕球する前にインフィールドフライが宣告され、打者はその場でアウトとなる。一見、攻撃側に厳しいようだが、守備側が故意に落としてダブルプレーを取ることを防ぐためのルール。
明らかに面白くない話題を出だしから「その話終了」と遮ったり、明らかに選曲ミスのカラオケ予約をイントロ開始で取り消したりして、ダメージを最小限に留める。
…さて、ほんの触りではありますが、少しは野球のルールを理解してもらえそうでしょうか? 真正面から説明するよりも「なんとなくそういうことか」と意味を咀嚼してもらえるかも?
(坂井あやの/verb)
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