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2019.03.08
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2019.03.08
歩いたり車に乗ったりしていて、連続で赤信号に捕まってしまうことがありますよね。あまりにも続くと、「一度捕まると連続で捕まるようにできてるのかな……」なんて疑ってしまうこともあるかもしれません。そもそも信号機の切り替えは、どのように制御されているのでしょうか? 「信号機の制御」について、警視庁にお話を伺いました。
信号機は、その信号機のある都道府県の警察が制御を行っているとのこと。例えば東京都内にある信号機は警視庁が制御を担当しており、埼玉県内にある信号機なら埼玉県警が担当しています。
実際に東京都下の信号制御を管轄する警視庁に話を伺ったところ、警視庁では「交通部交通管制課」という課で信号機の制御を行っているそうです。また、信号の青信号の時間については、同課で道路環境や交差点形状、交通需要などから判断して決めているとのこと。
例えば、交通量の多い道路では車道側の青信号の時間を長くし、歩行者側の青信号の時間を短くする、といったことが行われています。他にも、信号機の多くは日、時間帯によって青信号の時間を数秒程度変更しているそうです。
「同じ信号なのに、平日と休みの日で青信号の時間が違う気がする」といったことがあるのはそのためです。また、よく都会は車道側の青信号が短く、田舎は長い、などといわれますが、これは道路環境や交通需要の違いからそうなっているのです。
歩行者の多い場所については「歩車分離制御」という、歩行者交通と車両交通を分離する制御が行われているそうです。例えば、一般的な交差点では進行方向の信号機が青信号なら、平行している歩道の歩行者信号も青です。そのため、右左折したい場合は、歩行者信号が青信号の横断歩道を横切ることになりますね。歩行者の横断が多い交差点では、そうした交錯があると危険ですし、車両もなかなか進めません。そこで、それぞれの交通を完全に分けることで、スムーズな交通を確保しているのです。例えば渋谷駅前のスクランブル交差点などは、「歩車分離制御」の最たる例です。
映画で「逃走経路を確保するために進行方向の信号を一斉に青にする」「犯人を足止めするために全て赤信号にする」といったシーンが登場することがあります。実際にこうしたことは可能なのでしょうか?
同じく警視庁に聞いたところ「そのような運用はしていません」とのこと。さすがに現実はフィクションのようにはいかないようです。
ただ、犯人を追い掛けたり足止めしたりする制御はしていないものの、公共交通機関の利用促進のために、バスがスムーズに通行できるような交通制御を実施している路線もあるそうです。もし普段利用しているバスが赤信号に捕まらずにスムーズに走行しているのなら、そうした交通制御が行われている路線なのかもしれませんね。
また、車を運転していると「なぜか連続して赤信号に捕まる」ということがあります。そんなときは、「わざと連続して捕まるようになっているのでは?」と勘ぐってしまいますが、警視庁によると「そのような制御はしていません」とのこと……。もし、連続して赤信号に捕まるようなことが度々起こるのなら、それは単純に運が悪かったのかもしれませんね
信号の制御を各都道府県の警察が行っており、青信号の時間は日や時間帯によって「数秒程度」異なるそうです。普段何気なく目にしている信号ですが、どのように制御さえているのかを知ると、見方も変わってくるかもしれませんね。
取材協力:警視庁
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/
(中田ボンベ@dcp)
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