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2018.09.22
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2018.09.22
「コスパ良し」「水をあげるだけ」。なんだか簡単そうだし、無農薬野菜は体にいいし……と、誰もが一度は始めようと考える家庭菜園。しかし、実際に行動に移している人はそう多くないですよね。家庭菜園を始められない理由について、ヒトメボ読者に聞いてみました。
「苗の値段だけで育つのかと思っていたけど、よく確認してみると鉢や石、土に肥料とコストがめちゃくちゃかかかる! ただの土に3000円は出せん……!」(東京・22歳女性)
「害虫が寄り付かないように藁を買ったり、カラス撃退のためのグッズが必要だったりと色々物入り。なんで野菜なんかにこんな……。そう思っている自分がいる」(神奈川・29歳女性)
家庭菜園をやろうと決意したときの最初の壁は、初期費用の高さですよね。いい土がいい野菜をつくる! とはよく聞く言葉ですが、土の種類もこだわればこだわるほど高くなりますし、いいものを使おうとすれば値段に際限がありません。ただ、土やプランターは来年も使えるので、長い目で見ればコスパは悪くないのでしょうが……。一気に支払わなければならないとなると、高く感じてしまいますね。
「よく考えたら虫が苦手だったから」(石川・26歳女性)
「どうしても土だと虫が湧く。アブラムシの巣窟になったら嫌だし、土ダニや葉ダニの存在を知ってから家庭菜園のことはすっかり忘れてしまった」(大阪・32歳女性)
家庭菜園と虫は切っても切れない関係にあります。虫が多いほど美味しいとも言いますが、苦手な人にとっては美味しさよりも虫の存在のほうが大問題ですよね。殺虫剤を撒きすぎるのも身体に悪そうですし、虫の駆除はなかなか骨の折れるお悩みのひとつなのです。
「水をあげてりゃ育つだろうと思っていたら、脇芽を取ったり日陰をつくってあげたり意外と手間がかかる。老後の趣味にはいいんだろうけど子育て中は無理!」(東京・35歳女性)
「病気の葉っぱがあるとすぐに切らないといけないと聞いて萎えた。一枚一枚毎日葉っぱをみるの大変そうだし、何より葉っぱの病気が多すぎて手に負えなさそう」(京都・22歳女性)
家庭菜園は水をあげて畑を耕すだけではNG! うまく育てようと思えば、脇芽を間引いたり涼しいうちに水をあげたり、雑草を抜いたり肥料を足したり……。様々な手間がかかってしまいます。しかし、野菜づくりついでに生活リズムを整えることはできるかもしれません。
「完全無農薬のお野菜に憧れて家庭菜園に興味を持ったけど、無農薬=害虫天国であることを知った。手で処理するの無理。こんなことならいっそらでぃっしゅぼーやを利用する」(東京・34歳女性)
「葉っぱや作物の根が病気にならないように、ちょっと弱めの農薬を使わないといけないことを知って挫折。素人が農薬使うのはちょっと怖い気がしてしまった」(京都・29歳女性)
家庭菜園は無農薬の野菜ができる! と思っている人も、なかにはいるかもしれません。しかし実際は、薬剤無しで育てようとすると難易度がかなり上がってしまいます。美味しい野菜には多くの虫が寄ってきて、あっという間に食べられてしまうからです。一度家庭菜園をやってみると、市場で売っている無農薬野菜がなぜ高いのか理解できます。
「結構本気で家庭菜園を始めようと思って、道具や材料に目星をつけていたんだけど、夏の暑さや冬の寒さの中でもお世話をしないといけないと気づいてやめました。きっと手抜きになってしまうだろうし、うまくお世話できる自信がいまいちありませんでした」(大分・35歳女性)
「農家の人のコラムで、最近の気象の変化で作物がうまく育たないという記事を見て家庭菜園は諦めることに。プロでも難しいって言ってるのに素人の私がちゃんと作れるかすごく疑問になっちゃって。気候がいいときは手入れするだろうけど、私は寒がりだし暑がりだからなぁ」(広島・37歳女性)
暑くても寒くても、作物の成長は止まらないもの。むしろ暑さや寒さから人間が守ってあげなければいけないことも多いです。「どんな気候でも毎日しっかりお世話をしないといけない」。当たり前のことですが、いざできるか考えてみると、急に不安になってしまうのもわかりますね。
「母が家庭菜園で育てた野菜をよくもらうけど、うっかりすると出来が酸っぱくなったり渋くなったり、形がイマイチになったりするリスクがある。スーパーで商品として売られている野菜を見ると、消費者でいた方が気が楽だなぁとしみじみ。私は家庭菜園には手を出さないかな」(東京・30歳女性)
「初期費用、殺虫剤、手間、時間……とお金や労力はかかるわりに、それに見合っただけの美味しさがあるかといわれると微妙ですよね。やっぱり、プロが経験と技術を反映させて作ったもののほうがいいものができる気がします……」(大阪・26歳女性)
それを言ってしまっては……という感じもありますが、たしかに土なんて触ったこともないような素人が作るよりは、農業を仕事にしている農家の人が作った野菜のほうが美味しいような気がしてしまいますよね。収穫した野菜という結果以外に、栽培する過程にも何か楽しみを見いだせなければ、家庭菜園を好きになることは難しいかもしれません。
実際に始めてみると続かなくもないことは多いですが、何事も経験のないうちは、はじめの一歩が大変なものですよね。家庭菜園をやってみたいと思っているみなさんは、壁を上手く乗り越えられそうですか?
(餅村わらび/雨輝)
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