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2018.09.16
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日頃何となく使っているメガネやコンタクトですが、生涯でどれくらいのお金を使っているのでしょうか?メガネとコンタクトでは支出に差があるのでしょうか? 今回はメガネとコンタクトの生涯支出を比較し、どちらがトクなのかをファイナンシャルプランナーの志岐茂信さんにお聞きしました。
まず、メガネの生涯支出について考えてみましょう。ここでは「20歳から85歳までメガネを使う」「3年に一度、2万円のものを買い換える」という条件で志岐さんに試算してもらいました。
85歳から20歳を差し引くと、65年間メガネを使い続けることになります。3年に一度買い換えるとすると、生涯で21.5回メガネを買い換えることになりますね。つまり、21.5回×2万円で、43万円メガネにお金を使うことになるのです。
次にコンタクトについて考えてみましょう。こちらでは1Dayタイプと2Weekタイプの2種類についてそれぞれ試算してもらいました。
いずれもメガネと同様に「20歳から85歳まで使う」、「1Dayタイプのものは30枚入りで3,000円(両目の場合は6,000円)、2Weekタイプのものは30枚入りで2,500円(両目の場合は5,000円)」という条件を設定して考えてみましょう。
1Dayタイプのものは65年×12ヶ月×6,000円(両目)という計算式で生涯支出が求められ、390万円という結果になります。1年あたりの支出は72,000円です。
2Weekタイプのものは65×6ヶ月×5,000円(両目)という計算式で生涯支出が求められ、195万円という結果になります。1年あたりの支出は30,000円です。
いかがですか?1Dayタイプのものを生涯使用し続けると、メガネの9倍もの支出が必要。メガネと1Dayタイプの差額は347万円なので車1台、コンパクトカーや軽自動車なら2台買えてしまうくらいですね。2Weekタイプのものでも、メガネと比較すると4.5倍もの差があります。
実際には眼科での診察料や保存液、洗浄液など、本体以外にも諸費用が必要ですが、今回はそういった諸費用は試算に含んでいないので、実際にはもう少し差が開くと考えられます。
以上の志岐さんの試算から、コスト面だけをみるとメガネとコンタクトではメガネの方が圧倒的にオトクであることがわかりました。しかし、「コンタクトのメリットに目を向ければ必ずしも割高とは言えない」と志岐さん。
コンタクトの方がメガネのようにフレームで途切れたりしないので、視野が広くなります。メガネの場合は120度、コンタクトの場合は200度と、大きく差があると言われています。
また、眼球に密着するため遠くのものでも大きく見えたりせず、より裸眼に近い自然な状態でものを見ることができます。
他にも、スポーツなどをしていてもフレームが邪魔にならない、寒暖の差で曇らないというのもメリットです。
もちろん、目が悪くなっても外見が変わらない、普段メガネをかけていればイメージチェンジができる、といったことも大きなメリットですね。
コスト面以外に注目すれば、一概にコンタクトが割高とも言えません。
とはいえ、コンタクトのみを使っているとコストがどうしても高くなってしまいますので、メガネとコンタクトを併用し、TPOに合わせて使い分けるのがおすすめです。
普段はメガネを使い、スポーツをするときや人前に出るときのみコンタクトをするというように、使い分けることで大きく支出を減らすことができます。また、会社に行くときはコンタクト、自宅に帰った後や休日はメガネを使うというスタイルでも、長いスパンで見れば支出を大きく減らすことができるでしょう。
逆に、「支出を抑える」ことに固執してメガネのみを使っていると、スポーツのときなどに壊して買い換える羽目になるというように、かえって支出が増えてしまうリスクもあります。
まずは、ご自分がメガネやコンタクトにどれくらいお金を使っているかを把握した上で、メリット・デメリットを考えながら、賢く使い分けをしましょう。
(山田尚明/ケイズプロダクション)
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