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2018.08.13
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2018.08.13
凛々しい道着姿、武士のように敵を斬るかっこいい姿に憧れて剣道部に入部する人はけっこう多いものです。しかし、理想と現実はいつでも一致しないもの。剣道部ならではのツラい現実にを前に「やめときゃよかった…」と後悔する人も。剣道部に入って後悔したことを元剣道部員のヒトメボ読者に聞いてみました。
「剣道部は分厚い道着や防具を着用するのでどうしても汗臭くなってしまいます。制汗スプレーなどを持ってきて対策はしているんですが全然効果がないようです。剣道を始めてから、帰宅したら母親に『そのまま風呂入ってきて!』と言われるようになりました。家族にも避けられるのは悲しかったです」(佐賀・27歳男性)
「男子剣道部の部室は学校でも随一と言っても良いレベルのくさいスポットです。現役の時は慣れなのか全然気づきませんでしたが、引退してしばらくして部室を訪れたときにはあまりのニオイに開けた戸を一瞬で閉めました。このニオイを自分が身にまとっていたと考えると、恐ろしさとともに周囲の人への申し訳無さを感じましたね」(熊本・30歳男性)
剣道部の宿命といってもいい「におい」の問題。においに敏感な学生時代には悲しい経験をした剣道部員も多いようです。
「練習を始める前にかならず面の顔に当たる部分が乾いているかチェックしていました。前日の稽古の汗が乾いてなくて濡れていた時は練習サボりたくなるほどテンションガタ落ちでした」(神奈川・26歳女性)
「防具は洗うことが出来ない上に陰干ししかできません。みんなベチャベチャの防具で明日の稽古をしたくないので、練習後はできるだけ風通しの良い日陰の争奪戦でした」(鹿児島・28歳男性)
防具は天日干しをすると色があせたり生地が固くなって傷みやすくなってしまうようです。高価な防具を傷つけるわけにはいきませんが……前日の汗が残ったものを身につけるのはなかなかツラいですね。
「梅雨の時期に防具を見てみると、面の顎を乗せる部分が緑色に変色しているのを発見……防具も全体的に湿っているし、もう最悪でしたね。梅雨の時期は頭につける手ぬぐい以外に半分に切った手ぬぐいを用意し、顎を乗せる部分に敷いて肌との直接接触を避けていました」(山口・23歳男性)
「毎年梅雨の時期になると練習に行きたくなくなり、しまいには辞めたくなっていました。雨が続くと洗濯ができない防具は毎日ビチャビチャ、防具にカビが付いたときはもう最悪。おそらく梅雨は全剣道部員が憂鬱になる季節だと思います」(京都・27歳女性)
「汗」と「湿気」が揃うとすぐにカビが発生してしまいますから、梅雨は念入りな防具の手入れが必要。。毎日汗を拭いてしっかり陰干しをするなど細心しないと、地獄を見ることになるようです……。
「真冬の武道館の床は痛いくらいに冷えているので、裸足がとても辛いんです。うちの部活は稽古前に雑巾がけを行っていたのですが、雑巾がけを終えた時点で手足が刺すように痛かったですね」(茨城・25歳男性)
「あまりにも床が冷たすぎて、特に怪我をしていないのに足にサポーターを履いたりしていましたね。剣道のおかげで足の皮が厚くなったとはいえ、やっぱり真冬の冷気で冷やされた床に裸足はツラいんですよ」(静岡・26歳男性)
剣道はバスケやバレーとは違ってシューズは履きません。真冬の板張りの床なんて、もはや氷の上を裸足で歩くようなものですね。
「剣道には元旦稽古という新年から稽古を行う風習があります。家族がおせちを囲んで団らんを楽しんでいる中、稽古に向かうのは辛かったですね。せめて元旦くらいは休みにしてほしかったです」(福岡・30歳男性)
「学校単位では開催されませんでしたが、地域の道場で合同開催される元旦稽古に参加するように顧問に言われてました。剣道部以外の友達は元旦にみんなで初詣に行く予定を立てていました。私にもお誘いのメールが来ましたが、泣く泣くキャンセル……ちなみに翌日からは寒稽古とよばれる早朝稽古が始まりました。私の正月休みはほぼ剣道に持っていかれました」(大阪・29歳男性)
いかにも武道らしい風習ですが、周りが新年ムードで浮かれてリラックスしているときに朝っぱらから寒い道場で稽古というのは気が進みませんね。
剣道は「武士道」の魂を今に引き継いでいる武道です。稽古のきつさや厳しさは覚悟していた人も多いでしょう。ですが、ニオイや環境などの部分でツラい現実が待ち構えており、「もう嫌だ!」と心くじけてしまいそうにもなるよう。あなたにもこんな経験、ありませんでしたか?
(イワハシ/雨輝)
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