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「カーヴ・ド・プティットメゾン」オーナー

内池直人

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 今日はクリスマス・イヴ。「お家でゆっくりおいしいワインでも飲もう」と考えるカップルも多いのでは? でも、ひとくちにワインと言っても、白・赤・ロゼなど種類はたくさん、産地も色々で、価格もピンキリ。何をどう選べばいいのかわからない…。そこで、初心者のためのおいしいワインの選び方をワインショップ「カーヴ・ド・プティットメゾン」オーナー内池直人さんに伺いました。

【ワインの選び方】

価格で選ぶ

「あまり飲み慣れていない方なら、目安として1000円以上のものを選ぶといいでしょう。オーガニックのものでも1200円くらいからあります。一口にワインと言っても、ジュースの原料と同じ濃縮果汁を使い工業的に大量生産されたものとフレッシュなブドウを使い土地や造り手の個性を反映した手造りのものとでは、味わいに大きな違いがあります。やはり、数百円など金額の安いものほど、工業的に大量生産されたものが多いですね。ただ、扱う店によって金額が異なることもあります。できるだけ詳しいスタッフに話を聞いたり、きちんとした商品説明が書かれているオンラインショップなどをチェックしてから購入するとよいですね 」(内池さん)

ブドウの品種で選ぶ

「ブドウの個性がワインの特徴になるので、代表的な品種と特徴を紹介します」(同)

【赤ワイン】

カベルネ…しっかりとした味。渋みとコクがあり、重めのものが多い。

メルロー…やわらかくまろやかな味わい。果実感がある。

ピノノワール…少し酸味があり繊細で上品な味わい。

【白ワイン】

シャルドネ…白ワインに使用される代表的品種。作る土地により、味わいが軽くなったり重くなったり変化する。

ソーヴィニヨンブラン…シャルドネに次いで多い品種。フルーティな香りがしっかりとしている。シャルドネよりも軽い飲み口。

ブドウの産地で選ぶ

「ブドウの味わいは気候によっても変わるので、産地で選ぶのもいいでしょう。フランスのアルザス、ロワール、ブルゴーニュ地方など涼しいところで作られたワインはきりっとした繊細な味わい。南米や南フランス、南イタリア、スペインなど暖かいところで作られたワインは、フルーティでまろやかな味わいのものが多いです。また、暖かいところはブドウが育ちやすいので、価格が安いワインも多いですよ」(同)

合わせる料理で選ぶ

「基本的には、肉料理などこってりしたものには赤ワイン、魚料理などさっぱりしたものには白ワインが合わせやすいと言えます。また、ピザやパスタなどイタリアの料理であればイタリアのワイン、和食なら日本のワインなど、国や土地の料理とそこで作られたワインを合わせるという方法もあります」(同)

迷ったら、スパークリングかロゼを!

「赤と白、どちらにしようか迷ったら、どんな料理にも合わせやすいスパークリングワインやロゼワイン(特に辛口)を選ぶのもいいでしょう。ロゼは日本ではあまり普及していませんが、フランスではとても人気が高まっていて、パリの中華料理店ではロゼワインが定番になっていますし、和食にもよく合います」(同)

 なるほど、そういう手もあるのですね。最後に自宅でおいしくワインを飲むコツを教えてください。

【ワインの味わい方】

ワイングラスを使うこと!

「ワインを飲むときは、自宅でもできればワイングラスを使ってほしいですね。ワイングラスは、ワインならではの香りの広がりや口に含んだ時の味わいなどを楽しむために適した形になっています。ワイングラスがないというときは、なるべく似た形の丸みのあるグラスを使うようにしましょう。スパークリングワインは細長いグラスを使ってください。泡立ちと味わいが全然違ってきます」(同)

温度にも気を配って!

「温度は商品にもよりますが、白・ロゼ・スパークリングワインは冷蔵庫で冷やすと酸味が活きフレッシュな味わいが楽しめます。スパークリングワインはきっちり冷やすと泡立ちも良くなります。赤ワインは温度が高いほうが渋みがまろやかになるため常温でいいのですが、夏場など20度を超えると口当たりがもやっとします。その場合は冷蔵庫の野菜室に入れておくと飲みやすくなるでしょう」(同)

 ワインは選び方、飲み方ひとつでおいしさが変わるもの。今度の週末は恋人と一緒においしいワインを選んでみませんか?

(鳴沢ことみ/コンセプト21)
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鳴沢ことみ

コンセプト21

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