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作家・カウンセラー

五百田達成

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読了時間:約4分

 車やバイク、インテリアなど、男性はいったん凝り始めると他のことに目を向けず熱中してしまいがち。また、そうした男のこだわりや趣味って女性には理解されないことも多いですよね。ときに、理解どころかドン引きされてしまうことも……。これってどうして? 恋愛コラムニストの五百田達成さんにお話を伺いました。

「男性は、女性が自分の知らない一面を持っていても、そこまで気にならないものです。しかし女性にとって、ジャンルの違う趣味やこだわりは“理解できない”と感じ、ネガティブに捉えてしまうのです。例えば、スイーツ系男子が女性に受け入れられたのは、甘い物を食べるという女性の多くが好きなことを男性も好きだという“共有感”があったためと考えられます」(五百田さん)

 同じような強いこだわりであっても、共感できることであれば許容できるわけですね。では、受け入れられないものは?

「1つは体のラインを強調した、マニアックなアニメのフィギュアやグラビアアイドルの写真集など、性的な趣味は女性に理解されないためアウトでしょう。一方、スパイダーマンなどのアメコミやウルトラマンのようなヒーロー系のフィギュアは、女性でも分かるため、比較的受け入れられやすいです。

次に、女性は収集癖(コンプリート欲求)があるこだわりを苦手とします。男性の多くは、幼い頃に遊戯王カードやビックリマンチョコのシールなどを集めて遊んでいたように、収集することに楽しみを感じるものです。しかし、女性は1つの物を手に入れると満足する傾向があり、それがあまり理解できません。そのため、仮に女性でも分かるアメコミのフィギュアだったとしても、男性の部屋に初めて行ったときにずらーっとならんでいたら女性はきっと戸惑ってしまうでしょう」(同)

 

 たしかに、コンプリートすること自体をステータスに感じることは自分もあります。他にはどんなものが?

「成金趣味に見えるものも女性は苦手。高級ブランドの時計を複数持っていたり、ビンテージもののワインなどを見せびらかすように持っていたら、女性は悪趣味に感じてしまうでしょう」(同)

 たとえ女性が好きそうなものでもNGなことがあるんですね……。でも、これらを嫌う理由を覆せるくらい大きな価値観が女性にあるそうです。

「以上の趣味でも、趣味が高じて仕事になっていたり、仕事に関連しているもの(手帳やネクタイ)であれば女性は納得しやすいです。極端な話、男性がお金にならない趣味・道楽に労力を費やしているのが無駄に思えてしまうわけです。女性はそのへんがとてもシビアで現実的なので、非生産的なものにこだわることはマイナスに感じる傾向にあります」(同)

 なんとも手厳しい意見ですね。でも、「そんなの趣味じゃない!」なんて思ってしまう男性もきっと多いはず。どうにかそのまま受け入れてもらう秘訣はないものでしょうか?

「こだわりはやみくもにひけらかすのではなく、女性が関心を寄せてきたときに、さりげなく見せることで、知性や人間性の深さ、意外な一面として好感度が上がる要素になります。逆に、いくらセンスが良いこだわりだとしても、理屈やうんちくを語ったり、相手にそれを押し付けると器量の乏しさをアピールしてしまうので注意しましょう」(同)

 つい語りたくなってしまうクセは、自分も胸が痛いところ…。では、こうした強いこだわりのある男性を好きになってしまった女性は、彼とどんな風に付き合っていけばいいですか?

「男性がうんちくを語り出したら、小学生が家に帰ってきて学校で起きた出来事を夢中で話すのを、優しく聞いてあげる母のようなおおらかな気持ちで、『はいはい』『すごいわね』と聞いてあげると上手くいくでしょうね。今回のようにそもそも男性と女性で性質が違うということを理解して、下手に口出しするのではなくある意味放っておくことも大切だといえます」(同)

 なるほど。そもそも別の人間。どうしても分かり合えない部分って出てくると思いますが、そのこととどう向き合っていくかが大事ですよね。彼のこだわり趣味にウンザリしてしまっている女性、そうしたこだわりを彼女に理解してもらえないと嘆いている男性は参考にしてみてくださいね。

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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