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2015.07.10
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2015.07.10
白く美しい肌になりたい。そんなとき、スキンケアはもちろん、体の内側からも美白に役立つことがあればトライしたいですね。そこで、美養食研究家・シニア野菜ソムリエとして活躍する丸田みわ子さんに美白に役立つ食べ物について伺いました。
まず、美白と食べ物の関係について教えてください。
「紫外線にあたると、皮膚の色素を生成する『メラノサイト』が刺激され、『チロシナーゼ』という酵素が活性化して、黒色の『メラニン色素』が増えて肌が黒くなります。これがいわゆる日焼けです。メラニンは、肌のターンオーバーと共に表面からはがれていきますが、紫外線を浴び続けたり、真皮層が良い状態にないと、皮膚に黒いメラニンが沈着し、シミやそばかすに発展していきます。食べ物の中には、メラニン色素の生成を抑制する栄養素を含むものがありますから、それらを摂取することで、日焼けしにくい肌になり、美白を期待できるでしょう」(丸田さん、以下同)
では、日焼けしにくい肌になる「美白に役立つ食べ物」とはどのようなものでしょうか?
(1)日焼けしにくい肌を作る(メラニン色素の生成自体を抑制)
「メラニン色素の生成自体を抑制するには、『エラグ酸』や『コウジ酸』の入ったものを摂取しておくとよいでしょう。ベリー系のフルーツや和食がおすすめです」(同)
イチゴ、クランベリー、ラズベリー、ざくろ、クルミ、クコの実、クコ茶など
味噌、醤油、日本酒、塩麹、漬物(米ぬか)、みりんなど
(2)肌を黒くなりにくくする(黒色メラニンを無色化)
「紫外線を浴びてしまっても、アミノ酸の一種である『L-システイン』を十分に摂取できていると黒いメラニン色素になりにくいでしょう」(同)
牛肉、ラム肉、牛乳、鮭、柿、はちみつ、オートミールなど
(3)肌が黒いままにならないようにする(黒いメラニンの皮膚沈着をブロック)
「黒いメラニンが皮膚に沈着をするのを防ぐのが「ビタミンE」、「ビタミンB2」と言われています」(同)
ナッツ類など
豚肉、大豆、納豆など
(4)肌の新陳代謝を高める(メラニンを撃退するために肌のターンオーバーを促す)
「メラニンは、お肌のターンオーバーのときに剥がれていくので、日焼けをしてしまったら、ターンオーバーの正常化を試みましょう。食でのアプローチとしては『タンパク質+ヘム鉄+亜鉛』のセットが有効のようです」(同)
赤身肉、レバー、赤身の魚、卵、牡蠣、スルメ
紫外線を浴びる前や浴びた後、その後の肌の状態によって食べると良いものが異なるのですね。では、逆に食べると美白に良くない食べ物はありますか?
「光毒性物質『ソラレン』を日に当たる前に摂取すると紫外線を吸収しやすくなります。グレープフルーツやオレンジ、レモンといった柑橘類全般と、キウイフルーツ、いちじく、キュウリ、セロリなどは、外出予定のない日に頂くか、夜に食べるようにしましょう。これらの食品は紫外線に対してだけ悪く、ビタミンCや他の成分などは美白に役立つ食品です」(同)
「スイーツや白米、パン、パスタなどの小麦製品は糖質が多く、体で代謝する時にビタミンB群を大量に消費します。皮膚の細胞を再合成し、メラニン色素ができにくい肌になるためには糖分の取りすぎに注意しましょう」(同)
肌に良いとされるビタミンCを含む柑橘類でも、紫外線対策のためには、食べる時を選ぶことも大事なのですね。勉強になりました!
紫外線から肌を守り、美白を保つ食生活を心がけたいものですね。
(鳴沢ことみ/コンセプト21)初出 2014/7/24
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