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2015.09.19
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ときどき無性に食べたくなるハンバーガー。ただ、気になる異性と一緒に食べるのって若干抵抗がありませんか? 口を大きく開けなきゃならなかったり、具や肉汁がこぼれ落ちてしまったり…。気になって楽しいお喋りどころじゃありません。そこで今回はハンバーガー探求家・松原好秀さんにご協力頂き、粋で美味しいハンバーガーの食べ方を教えてもらいました。
「大切なのは、潔い食べっぷりです。ダラダラと何十分もかけてゆっくり食べるのは、実にイケてなく残念。ちまちまと食べるより、むしろ豪快にかぶりついたほうが、具が落ちたり手が汚れる隙もありません。ハンバーガーを食べるときぐらい日常を忘れ、ガッツリいって欲しいものですね。その上で、最後は食べ終えた袋までキレイに畳む余裕を持つと素敵です」(松原さん)
「大手チェーン店のハンバーガーだと、たいてい紙に包まれた状態で提供されます。包み紙から出す出さないに正誤はありませんが、ハンバーガーを含むパン類は、数ある食べ物の中でも直接さわって食べるのが許されている貴重な食べ物。バンズ表面のクラスト(表皮)を手でさわってみると、各店の違いやこだわりが感じられるはず。ぜひ肌で感じながら食べてみましょう」(同)
「チェーン店の箱入りメニューは万人が食べやすいように汁気なども配慮されていますが、たまにぽろぽろとレタスが落ちてくることも。口に収まりきらずこぼれそうなら、バンズを事前につぶして高さを抑えると食べやすくなります」(同)
「グルメ系バーガー店によくナイフとフォークがセットされていますが、米国の高級レストランで本場の人々がそれらを使うことは稀です。日本でも寿司屋に箸は置いてありますが、本来は手で食べるのが正式とされていますよね。
同じように、ハンバーガーは素手でガブッとかぶり付くほうが粋な食べ方といえます。ソース、肉汁、トマトなど汁気が多いハンバーガーには、付属の紙袋がついていることが多いので、あればそれを使いましょう」(同)
「バンズをはずして、中の具を単体で食べるのはタブー。太巻きの中身を箸でくり抜いて食べるような行為です。意図があってその順番に重ねてありますから、崩さずそのまま味のハーモニーを楽しみましょう。ロクに味も見ずに、食べる前からケチャップ&マスタードをかけるのも無礼ですよ」(同)
ふむふむ。やっぱりハンバーガーはハンバーガーらしく、なんですね。さらに、知ってると得する? ハンバーガーうんちくも教えていただきました!
「フライドポテトは、袋に残った肉汁を付けながら食べるのがおすすめ。グルメ系バーガーの汁気は、いろんな美味しさが混ざり合ったダシのようなもの。そこにポテトをくぐらせることで、何層にも味わいが広がります」(同)
「ハンバーガーは炭酸との相性が抜群! 心地よい刺激で喉が開きやすいのと、脂を落として口の中をスッキリさせる効果があるので、食べ飽きること無くまた一口と食が進むのです。コーラやジンジャーエールが定番ですが、アルコールなら断然ビール。濃い味付けとビールのほろ苦さはフィットしやすいからです。
また、肉との相性がいいワインもぜひ挑戦して欲しいですね。稀に、カフェラテがビーフの旨味と抜群に合い、絶妙の化学反応を起こすこともあります」(同)
これまで何気なく食べていたけど、けっこう奥が深いハンバーガーの世界。次のデートで粋な食べっぷりを披露してみてはいかがでしょうか?
(池田香織/verb)初出 2013/10/12
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