ヒトメボ

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 さまざまな略語や、横文字があふれる昨今。意味をきちんと知らないまま、なんとなくの雰囲気で使っている言葉も多いのではないでしょうか。ときには、思わぬところで本当の意味を知って恥ずかしい思いをすることも。そこで、ヒトメボ読者に「知ったかぶりして恥をかいてしまった言葉」について聞いてみました。

ブルーオーシャン

「新しい彼女を男友達に紹介した翌日、その友達が『お前の好きなタイプって、ブルーオーシャンだよな』と言ってきた。ブルーオーシャンの意味を知らず、『青い海』という直訳から、『キレイ系』という意味だと勘違い。得意げに『ありがとう』と返事をしてしまった。後日、ブルーオーシャンの本当の意味は『未開拓(競争相手が少ない)』だと知って、イライラした」(東京・31歳男性)

 茶化したはずがお礼を言われて友達も不思議に思っていたことでしょう。本当の意味を知らないまま、彼女に「やっぱりお前ってブルーオーシャンだよな」なんて伝えなくてよかったですね。

 

チェイサー

「若い頃、居酒屋で頼んだ水割りが濃いと、『チェイサーをください』といって水をもらい、それを入れて薄めていた。『チェイス』という言葉から、なんとなく混ぜるものだと思っていたが、正確なチェイサーの意味は『アルコールとは別に飲む水』だと知って愕然とした。チェイサーをもらってお酒に混ぜていたことが恥ずかしくなった」(東京・28歳女性)

 意外と知らない人もいる「チェイサー」。「水飲みたいな」「じゃあチェイサーもらう?」「チェイサー? いや、水が欲しいんだけど…」「それがチェイサーだってば!」「は?」というやりとりも、居酒屋であるかもしれません。

親方日の丸

「『親方日の丸』をなぜか『リーダーを中心に一丸となって』みたいな意味に勘違いしてて、社会人になりたての頃から、ことあるごとに取引先や身の周りの人たちに『親方日の丸で頑張ってて』と誇らしげに言って回っていた。国関係の企業に使う言葉だと知ったのは何年も経ってからで、合コンで『え、公務員か何かなの?』と聞かれたとき。全く関係ないし恥ずかし過ぎた。なんでそれまで指摘されなかったのか」(東京・32歳男性)

 しかもちょっとした皮肉を込めてだったり本人たちが自嘲気味に使ったりする言葉ですよね。言葉の勘違いって、聞いているほうも分かっていないのか、情けをかけてくれているのか、意外と指摘してくれないもの…。

デフォ

「IT系の企業に転職した私は、評価を上げたくて必死だった。それで、上司から『このシステム、デフォしといて』といわれて、よく分からなかったが『デフォルトにする(=初期設定に戻す)』という意味だと勝手に解釈。システムを元の状態に戻した。しかし、その上司は『デフォルメ』を『デフォ』と略すクセがあるらしく、私がしたのは真逆の行為だった」(大阪・25歳男性)

 これっていろんな意味で、間違えているのは上司のほうでは…。よく聞く言葉でもその人オリジナルの意味で使われていたらなす術がありません。上司語も理解しておくのが仕事だと言われたらそれまでですが…。

OPP

「職場の女子が、盛んに『OPP』と言っていたので、マジメな意味の用語かと思って聞いていた。その後、『今日、私OPPなんだよね』というので、会議か何かの名称かと思い、念のため『俺はOPPじゃないよね?』と聞いてしまった。すると、女子はクスクス笑い、OPPとは、下痢(お腹ピーピー)という意味だと教えてくれた」(東京・30歳男性)

 女子社員たちの“隠語”を察することができず、切ない思いをしてしまいましたね。こんな経験をしたら、恥ずかしくてお腹がゆるくなりそうです。

クロージング

「友達に恋愛相談したら、『それはもうクロージングしなよ』といわれた。クロージングの意味を知らなかった私は、てっきり『クローズ(閉める)=あきらめる』という意味かと思ったが、ビジネス用語では『契約を決める』という意味で、告白を勧めていたらしい。私は友人のことを信頼していたので、危うく身を引きそうになった」(愛知・26歳女性)

 恥ずかしいどころか、ひとつの恋が終わりを迎えるところでしたね。区切りをつけるという意味では同じようなものなのでしょうが、真逆の結果になってしまいます。

おこ

「少し前に流行った『おこ(=怒る)』という若者言葉。その時期に私も使おうとしたが、いざというタイミングで記憶が曖昧に…。そこで、『激おこぷんぷん丸』からヒントを得て、『それって、マジでゲキだよね』といったが、みんなキョトンとしていた。事情を説明すると、『正しくは“おこ”だよ』と教えてくれた」(青森・33歳女性)

 開けた記憶の引き出しは合っていたのですが、なぜか接頭語のほうをチョイス。流行り言葉を無理して使って言い間違えたときほど、恥ずかしい瞬間はありません。100%の確信を持って使うようにしたいですね。

 ただでさえ世の中には知らない言葉のほうが多いというのに、次々に生まれる新しい言葉や流行語にもつねにアンテナを張っていないといけません。大変なご時世です。確信を持てない言葉は使わない、知らない言葉を聞いたときは「分からない」と言えればいいのですが、それもなかなか難しいものですよね…。あなたは知ったかぶりして恥をかいてしまったことはありますか?

(有井太郎+プレスラボ)
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ライター

有井太郎+プレスラボ

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