ヒトメボ

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 失恋による心の傷を癒してくれるのは時間だけではありません。過去に先人たちが残してくれた素敵な言葉によって痛みが和らぐこともあります。今回はそんな、心にぽっかりと開いた穴を埋めてくれる、失恋に効く8つの名言をご紹介します。

「求めて得られる恋もよいものだが、求めずして得られる恋のほうが、なおのことよいのである」 ウィリアム・シェイクスピア(劇作家/イギリス/1564-1616)

 数々の名作を残しているシェイクスピアの名言。求めて求めて手に入らなかった恋にすがってしまっている人は、求めずして手に入る恋にも目を向けてみてください。今までは想像できなかった穏やかな幸せが、そこにあるかもしれません。

「悲しみはやがてとけていく。五月の雪のように。凍えそうな思いなど、まるで嘘だったように」 ジョージ・ハーバート(詩人/イギリス/1593-1633)

 イングランド国王ジェームズ1世に気に入られたという、17世紀の詩人、ジョージ・ハーバート。失恋してドン底のとき、時間が味方をしてくれることを教えてくれる言葉です。悲しみがとけてくれることを信じながら、前を向いて生きましょう。

「愛の物語が幕を閉じたときは、そっと爪先立って抜け出すこと。相手の男の重荷になるべきではない」 ココ・シャネル(ファッションデザイナー・シャネル創業者/フランス/1883-1971)

 言わずと知れたココ・シャネル。ビジネス界では大成功を収めていますが、男爵に囲われて宙ぶらりんな数年を過ごし、最愛の男性だったアーサー・カペルは他の女性と結婚してしまう……という経験の持ち主。「愛した男性に頼りたい自分」と「自立した女性としてのプライド」の葛藤が感じられる名言です。

「でも、何といったって、 誰にも愛されないよりはまだ誰かに捨てられたほうがましだよ」 ウイリアム・コングリーヴ(劇作家/イギリス/1670-1729)

 最愛の人との別れに「こんなことなら出会わなければ良かった」なんて想いがよぎるかもしれません。でも、別れが訪れたのは、たとえ一時でも結ばれることができたから。身が引き裂かれるほど辛いのは、それほど深く愛したから。その経験はきっと人生の宝になります。

「人生にはいろいろなことがあります。しかし、悲しいことは忘れ、辛いことはじっと耐え忍んでいきましょう。それがこの四苦八苦の世を生きる唯一の方法ではないかと思います」 瀬戸内寂聴(小説家、天台宗の尼僧/日本/1922~)

 不倫などの泥沼恋愛に疲れ、51歳で出家をした瀬戸内寂聴さんのお言葉。叶わぬ恋に情愛を注いでしまった女性の心の傷は、深いもの。解せない想いを抱えて生きてきた女性だからこそ、言葉に説得力があります。

「誰からも傷つけられたことがなく、悲しい思いを一度もしたこともない人生は…よかったね、とは思うけれど、幸せだったね、と言えるのかどうか、わからない」 重松 清(小説家/日本/1963~)

 本気で傷つき悲しめる恋ができたことをいつか誇りに思えるようになれたらいいですね。心も体と同じ、愛し合って傷つけ合うことで、少しずつ成長していくもの。

「失恋って、当の本人は苦しい苦しいと言っているけれど、本当は終わった恋をいつまでも思い出して楽しんでいるようなところがあると思う。本当に苦しいなら、一秒でも早く忘れる努力をするはずだから」 宇野千代(小説家、随筆家/日本/1897-1996)

 辛い気持ちと向き合って涙を流すのは、それでも忘れたくはない素敵な恋だったからかもしれません。できれば傷つきたくはないけれど失恋してそれを悲しむこともまた大切な恋の一部です。

「心は天国を作り出すことも、地獄を作り出すこともできる」 ジョン・ミルトン(詩人/イギリス/1608-1674)

 蛇に唆されたアダムとエバが、神の禁を破って「善悪の知識の実」を食べ、最終的にエデンの園を追放されてしまう「失楽園」の作者、ジョン・ミルトン。ただそこにあるひとつの出来事をどう捉えるか。すべては自分の心次第です。

 失恋は自分の体の一部を切り取られたような痛みを伴いますが、同時に新しい人生を切り開くきっかけでもあります。傷ついた心は、時間によって、言葉によって、いつか必ず癒されるもの。焦らず、ゆっくり、次の恋に備えましょう。

(桜まゆみ+プレスラボ)
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桜まゆみ+プレスラボ

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