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2015.09.06
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幼いころから色々な物の名前を覚えてきた私たちですが、中には普段使わないことが多いために「アレ」とか「○○に置いてあるやつ」なんてぞんざいな呼び方をしているものもあります。そこで、身近にあるのに意外と知らない物の名前を調べてみました。あなたはいくつ知っていますか?
「バッグ・クロージャー」
各製パンメーカーが製造している袋入り食パン。そのプラスチックの留め具の名称を指した言葉です。元々はアメリカのクイック・ロック社がリンゴの袋止めのために考案したそうで、製造業界周辺の人からは「クイック・ロック」とも呼ばれているのだとか。
「ステープル」
ホッチキスの英名は「ステープラー」。日本に輸入された際、開発者の名前を取って「ホッチキス自動紙綴器」と名付けたところ、「ホッチキス」という名称で呼ばれるようになったそう。オフィスで使うことが多い商品ですが、「ステープル無い?」なんて聞いても通じなさそうですね。
「梵天(ぼんてん)」
耳掻きの仕上げに、耳に差し込んで軽く拭う用途で使われる梵天。日本では、他にも修験者が着る梵天袈裟など、綿帽子状の丸くてふわっとした房を梵天と名付けています。梵天の語源は、仏教の神である梵天(もとはヒンドゥー教の神であるブラフマー)から来ているそうですが、神様を耳の中に入れてカスを拭うなんて、何だか恐れ多い気も。
「スクエア」
「電話を切る場合はシャープを押してください」なんてアナウンスはよく聞きますが、よーく見ると、「♯(シャープマーク)」と「#(スクエア)」は向きが違う別の記号。ちなみに「*」は「アスタリスク」や「スター」と呼ぶそう。電話の記号には、意外に格好いい名前が与えられていたようです。
「カルトン」
銀行やファミレス、居酒屋などで使われることの多い、長方形型の小さなお盆。語源はフランス語の「carton(厚紙・厚紙でできた皿の意)」から来ているそう。通称「キャッシュトレー」とも呼ばれていますが、「カルトン」なんて言えば、ちょっとオシャレな人と思われるかも?
「サインポール」
理髪店の前でぐるぐる回っている円柱状のポール。「12世紀のヨーロッパで理容師が外科医を兼ねていたことから、赤は動脈、青は静脈、白は包帯を表している」や、「ナポレオン戦争時、フランス国旗を巻いた棒が野戦病院に立てられたことが理由」など諸説あるものの、文献が残っていないことから由来がはっきりしていないそう。ちなみに、予約客でいっぱいというときは止めることもあるのだとか。ぜひそんなシーンに遭遇してみたいものです。
「アレをアレしといて」なんて言葉でも通じてしまう日本では、正式な物の名前を覚えたところであまり必要性もないのかもしれませんが、それでも意外な物の名前を知った際には使いたくなってしまうのが人の性。多用しすぎて異性から「ちょっと小賢しい人」と思われないよう注意してくださいね。
(山本莉会/プレスラボ)初出 2013/1/24
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